2019/07/17 19:00

僕は路上ライブに出た



愛媛県の市内のアーケード街で

毎週同じ場所で、同じ時間に。



当時は”あいピー”という

献血ルームのシャッターが降りるのを待って

その前でギターで弾き語りしていた。



ギターも初心者だったため

音は"ポロンポロン"

途中から"アカペラ"でやったりと

初めはとても苦戦したのを覚えている。



街の中には人が多いのに

どんどん目の前を通り過ぎていく




うまくいかないまま時が過ぎた




2010年1月、この日は

愛媛のアーティストの先輩「もりちぃ」さんが

毎日路上ライブをしていた。


僕も何曲かコラボさせていただいて

すごく刺激的な時間を過ごしいていた。




そんな中、一人の男性が声をかけてくれた。




その方はシャツに

シルバーのブルゾンを着て

髪の毛はボブくらい、片耳に髪をかけて

もう片方はおろしていて

すごくかっこよかったのを

今でも鮮明に覚えている。




「良かったら1曲聴かせてください」




【ありがとうございます、それでは聴いてください…】











「とても素敵な歌でした。

ありがとうございます」



【こちらこそ、ありがとうございます!!!】



『お兄さんは県外の方ですか?

(方言や、なまりがあったため)』



「あっ、そうです。

沖縄からちょっと仕事で」



沖縄の方だったんですね!!!

一度行ってみたいんです!!!

海も綺麗なイメージですし

沖縄の人や食べ物、いろいろ

触れてみたいです!!!』



「そう言ってもらえて嬉しいよ!!」



たわいもない話を30分ほどした後、

そのお兄さんは当時出していたもりちぃさんの

オリジナルCDを買ってくれた。

毎回CDを買ってくれた方のお名前を

ノートに書いてもらっていたため

その時もお兄さんの名前を書いてもらっていた。



僕はその後、時間がきたので帰宅していた。



するともりちぃさんから突然の電話。




【やっぴ~、さっきの男の人、

なんかみたことあるなぁと思って

最後帰り際に聞いてみたんよ、

もしかしてHYの方ですか?って...】




「はい、そうです♪

これからもお二人とも

素敵な歌を歌い続けてくださいね♪

音楽は本当に素晴らしい...」と...




その方はHYVo.新里英之さんだった。



路上ライブを初めて約2ヶ月ほどの

僕にも、優しく声をかけてくださった。。。




英之さんの沖縄への思い

音楽に対する思いなど

少なからずあの時間でも聞くことができた。




人生は不思議なものだ。




いつ、どこで、誰と出会うかわからない。




僕はその頃から、"勇気と希望"を少しずつ

いただいていたのかもしれない。。。




続く