はじめに・ご挨拶
はじめまして。株式会社イノカ代表の高倉と申します。
僕は海や川などに棲む水生生物を愛しており、小さい頃から熱帯魚・水草・古代魚・エビ・サンゴなどたくさんの生き物を自宅で飼育してきました。彼らは本当に可愛く、美しいんです。
また水生生物は人類の進化に非常に貢献していると思っています。オワンクラゲの研究からは蛍光タンパク質が発見されノーベル賞につながり、今ではガンの治療などにも生かされていたりと、人類を進化させる要素・技術がたくさん眠っているのです。
しかし今では切り身が泳いでると思っている子供がいたりと若者の海離れは顕著になっています。またそれに伴い水生生物の研究の人気は下がってきたりと海は依然としてわからないことだらけなのです。
じゃあゆっくりやればいいんじゃないか?と思われるかもしれないのですが、海は待ってくれません。多くの水生生物が絶滅の危機に瀕しているのです。そして、その代表例とも言えるのが「サンゴ」なのです。
パリ協定では海水温上昇値を2040年までに1.5℃で留めようということが決まったのですが、その海水温ではほとんどのサンゴが白化現象などにより死滅してしまうのではないか?と予想されています。そしてそのサンゴですが、なんと地形・生態系までも作り上げているのです。様々な生き物がサンゴに依存して生息していると言われています。
いわゆるサンゴ礁のことですね。サンゴ礁は海のたった0.2%の面積しかないのですが、そこには25%の海洋生物が住んでいるのです。まさに海における大都会です。サンゴが死んでしまうと生態系が崩壊しこれらの多くの生き物が死んでしまうのではないか?と言われています。
僕らはそんな課題に取り組んでいます。
そんな中僕らが着目したのが、「アクアリウム」と「アクアリスト」なのです。
世界中の国々で決めた環境保全指針だと海はダメになってしまう、、、ではどうするか?ということで僕らは陸上に海を再現できないか?ということを考えアクアリウム(自宅で魚などを飼育する趣味)に着目しました。また、もう一つのキーワードとなる「アクアリスト」ですが、これはアクアリウムをしている人を指すのですが、とっても面白い方々なのです。
研究者顔負けなくらい生き物のことを知っていたり、自宅に自然を再現すべく日夜様々な努力をしているのです。
しかし現在アクアリウムやアクアリストは「ただの趣味」「マニアックな人たち」ということで片付けられてしまっています。
そこで、僕はアクアリストの熱量を社会に還元していくべく、アクアリストが作る水槽をいろんな場所に設置したり、アクアリストと研究者を引合せたりしていくことで、「ノアの箱舟」となる水槽をいろんなとこにつくったりアクアリウム発の研究を産みだして水生生物研究を加速させていきたいと考えています。
弊社のコアバリューは以下の3つです。
・飼育者の思いに寄り添い、生き物のことを第一に考えた水槽を設置します
・生き物の面白さ・美しさ(魅力)を広く・わかりやすく・新しいかたちで伝えます
・常に既存技術に囚われず、新しい技術・手法を生み出すことを大切にします。(チームの半分以上がエンジニアです!)
また詳しくインタビューしていただいた記事や、私が書いたnoteもあるのでそちらもぜひご覧ください。
http://100banch.com/magazine/19441/
https://note.mu/takakurayota/n/n3b97b2914bdf
このプロジェクトでチャレンジしたいこと
今回チャレンジするのは、「アクアリウムでのサンゴの産卵」です。まずそもそも「サンゴって産卵するの?ってか動物?」と思われるかもしれませんが、サンゴはクラゲと同じ刺胞動物で、卵を生むのです。そしてその産卵の様子が非常に美しいのです。
しかし、世界的にも閉鎖環境(海と繋がっていない水槽)でのサンゴの産卵はほとんど成功していません。(私たちが把握している中だと、アメリカなどで2,3件数成功しているそうです。)サンゴは6-7月の満月の夜の近くで一斉に産卵するのですが、いまだにそのメカニズムが解明されていないのです。
そのため、現在このサンゴの産卵を見るには沖縄などにいくしかないのです。
という中で、我々は「アクアリウムでのサンゴの産卵」にチャレンジします。
そして、それを弊社が持っている東京のショールームでやって、その様子を動画に収め、都会の子供から大人までいろんな方にその様子を届けたいと考えています。
そうすることで、サンゴってこういう生き物なんだ、こんなに大切なんだ、こんなに美しいんだ、ということを伝えていきたいと考えています。
なんで水槽でサンゴの産卵?
弊社が掲げる、「アクアリウムから世界へ」の第一歩になると思っています。アクアリウムから大事な研究結果を生むことにも繋がります。
また、もし今回完全閉鎖環境でサンゴの養殖が成功すれば、「アクアリウムがより実際の海に近づいた」と言うことができます。(もちろんまだまだですが!自然はすごいですから!!!)
他にも、現在はサンゴの幼生の研究は年に一回しかできないのですが、この技術が確立すればいつでもサンゴを産卵させられるかもしれません。これもまた一つアクアリウムが科学研究に貢献できる一歩になると確信しています。
また、もしサンゴの産卵に成功した場合はそのサンゴをなんとか沖縄の海に還したい、と考えています。(今回は沖縄のサンゴで産卵にチャレンジしようと考えています。)将来的に世界中のアクアリウムで自在に産卵出来るようになれば、サンゴ礁の保全に繋がるのではないかと考えています。
そしてサンゴを中心とした生態系を守り、豊かな海を後世に繋げていきたいです。
プロジェクトをやろうと思った理由
実際に6月に沖縄に行き、サンゴの産卵を生で見た事が大きいです。
この美しさ、面白さを都会の人たちにも見せたい!と強く思いました。
また、沖縄の養殖業者さんの飼育環境等を見て自分たちの中に「この条件ならできるんじゃないか・・・?」という仮説ができました。
これを成功させることでいろんな研究者さんとの繋がりのきっかけを作れれば、と思っています。
これまでの活動
・アクアリウムの設置
オフィスさんや、イベント会場などに水槽を設置しております。
生き物を大切にした水槽を作り、出来る限り自然の美しさを再現できるようなハイクオリティーな水槽を提供しています。
また、ただ美しいだけじゃなく「人を集める・癒しを与えられる」ような水槽作りを行なっています。オフィスなどでは楽しい餌やりだけ社員さんに体験していただいたり、みんなでお金を貯めて生き物を入れたり社員さんのコミュニケーションのきっかけに使っていただいたりしています。
・アクアリスト発信活動
こんな面白いアクアリストがいるんだよ!という発信活動を行なっております。
https://note.mu/takakurayota/n/nc1413fcdd083
https://note.mu/takakurayota/n/ne2f933c4b47e
・サンゴの苗づくり体験@渋谷
サンゴ礁ウィークに参加し、サンゴの苗づくり体験を渋谷で行いました。
・渋谷サンゴ礁
透明な丸い球体を頭に被り、水槽に顔をつっこんでもらい都会でシュノーケルをしてるような体感を得られるコンテンツを提供しました。また、サンゴを使ったアート作品の展示なども行いました。
資金の使い道
水槽の設備費用・・・10万円
各種、電子部品調達費用・・・5万円
水槽設置場所の賃貸費用・・・40万円
水槽管理費用・・・30万円
リターンについて
・実験レポート
・実験レポート+サンゴの産卵を見る権
・一緒に水族館行く権
・一緒に海に行く権
・イノカの水槽を1日レンタルする権
・イノカの水槽を設置する権
シンプルにサンゴの美しさを伝えらえるリターンにしました!
実施スケジュール
-9月 システム開発
10月システム導入
9月- 2020年5月 実証実験
2020年6月 お披露目イベント
最後に
僕は元々、ゴリゴリのエンジニアをしていてとてもテクノロジーが大好きでした。しかし自宅で飼っていた魚が目の前で死んだときなんで死んだのかすらわからず非常に違和感を感じました。
僕らはもっと目の前の不思議だったり、自然に敬意をはらい向き合わなければいけないとそこで強く思いました。
海や川は日本人にとってとても大事な宝物なのです。どこか遠い国、遠い場所の話と思われる方も多いとは思うのですが、頑張って僕がそんな本物に出来るだけ近い自然をみなさまの元にお届けします。
ぜひ、豊かな日本、世界を共に創りましょう。
ご支援よろしくお願いします!
※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るリターン1 協賛報告 ~ イノカの育ての親、株式会社コノル ~
2019/08/21 15:19みなさま、この度は応援していただきありがとうございました!改めて御礼を言わせてください。ありがとうございました。さっそく、サンゴ産卵に向け着々と準備を進めております。そして、産卵準備はもちろんのことリターンをしていきます!まずは企業向けリターンの「協賛報告」を!今回一件だけ、このリターンが選ばれました。今回紹介するのは株式会社コノルという会社です。株式会社コノルとは?企業HP : https://conol.co.jp/麹町にあるWEBサービス企画、制作を行うシステム会社です。 外部からの依頼や自社企画をメインに、インフラ設計構築・システム開発・Webサイトやアプリケーションの企画・開発・運営を行っている会社です。 最近は、CUONAという自社IoT製品の開発にも力を入れているそうです。 CUONA HP : https://cuona.io/NFCを搭載したIoTプラットホームデバイスですね。CUONAは今までのマーケティング手法を進化させる新しいIoTデバイスで、ホテル、飲食店、レジャー施設など、あらゆる現場を持つ業種に最適化されているようです。今後の展開がとても楽しみです!イノカとコノルアクアリウムって言ってるのに、なんでシステム会社と仲がいいの?と思われるかもしれませんが、実はコノルは育ての親といっても過言ではないのです。というのも、もともと僕は大学2年の冬から今年の3月まで4年間インターン生としてコノルに入っていたのです。そして、そのコノルの中でずっとこのイノカの活動をしてきました。そしてそのインターンの内容がとってもおもしろいんです。インターン内容は「プログラミングを教えてもらう。そして、なぜか時給1000円もらえる。」というものなのです。笑最初はhtml, javascript, css, phpから始まり、Ruby on Rails、Swiftとプログラミングを教えていただきました。「え、どうせ会社のプロダクト開発とか手伝わせてるんでしょ?」と思われるかと思うのですが、そんなことはなく、全く業務と関係ない、コノルが特別用意したカリキュラムにそってプログラミングを勉強していくんです。笑で、ある程度プログラミングができるようになったら、自分で企画をしてプロダクトを作っていきます。いままでのプロダクトだとhttps://bungu.shop/https://conol.co.jp/apps/SkyCompass/この辺りが、インターン生が作ったものです。(ちなみに卒業生はみんなすごくて、○通でトップクリエイターしてたり、メ○カリで機械学習エンジニアしてたり、D○Na、Ya○hooなど名だたる企業でエンジニアをしている人間ばかりです。)で、僕も何か作るって話になってアクアリウム×IoTのプロダクトの開発を始めたのです。(このプロダクトは実はもうすぐ商品化されるので楽しみにしていてください・・・!)ということで、僕がアクアリウムの世界で仕事をしていくことになったのです。社長の溝田さんには社長としての基本、役員の三浦さんには仕事の基本、そのほか素晴らしいエンジニアやデザイナーさんにたくさん大事なことを教えていただきました。コノルがいないと今の僕・イノカは間違いなくいなかったと思います。「アクアリウムってバカじゃないの?」と言われまくった時代から僕らを信じて支え続けてくれたのです・・・現在もたくさんお世話になってるのでそろそろ独り立ちしないとな、と思っています。(笑)コノルのインターン事業はまだ行われています!社会人向けのインターンプログラム等もあるのでプログラミングに興味ある方はチェックしてみてください!CUONAも絶賛発売中ですのでぜひ!!https://cuona.io/ もっと見る
サンゴのことを全く知らなかった元銀行員が、サンゴにハマっていく話
2019/07/28 17:41○イノカとの出会い初めまして、イノカの河野と申します。今回イノカメンバー全員がそれぞれのこのクラウドファンディングに対する思いを語っているのですが私がトリで書かせていただく事になりました。最後まで読んで頂けたらと思います。まずは少し自己紹介をさせて下さい。私はイノカのチームに活動しており、システム開発やデザインを担当しています。実はチームに入る前は約1年間、都市銀行に勤めていました。しかし、様々な思いから退職を決断しました。その際に中学・高校の同級生でもあった代表の高倉と話す機会があり、イノカのことを知りました。自分が好きなアクアリウムで会社を立ち上げるほどの熱量を持った人間と仕事ができること、自分の考えやアイデアを形にする場があることに魅力を感じイノカのチームに入りました。○サンゴを知っていく中で感じたことそして4月実は私は今年の4月、イノカに入るまでサンゴのことを何も知りませんでした。当然偽物のサンゴか本物のサンゴかを見極める事もできませんでした。ましてやサンゴが動物である事すらもしっかり分かっていないような状態でした。しかし、イノカに入ってからは沢山の水槽を見る機会がありました。そして主に弊社のCAOである増田からサンゴを中心に水生生物について教わる機会も沢山ありました。「サンゴといってもいろんな種類がある」「サンゴは褐虫藻と共生している。」「サンゴは蛍光タンパク質を持っており、紫外線を当てると光る」「サンゴの白化と白骨化は別のものだ」などこの短期間で数多くのことを教わりました。その結果、サンゴという不思議が詰まった生体の魅力にどんどん引き込まれていきました。サンゴを眺めることが楽しくて、特にポリプ(サンゴの個体)をじっくり観察する時増えていきました。○沖縄で本物のサンゴを見た時に感じたことさらに、そのサンゴへの思いが強まった出来事がありました。それはチームメンバー全員で沖縄に行ったことです。サンゴのことを何も知らなかった私は当然、自然界のサンゴも見たことはありませんでした。その中でCAO増田が「本物のサンゴを見せたい」と言ってくれ慶良間諸島のサンゴ礁を見に連れて行ってくれました。本物のサンゴを見た時に衝撃を覚えました。「きれい」という感情も当然感じましたが、正直な話それ以上に「大きなサンゴがめちゃくちゃたくさんある・・・!」という感情の方が強かったのを覚えています。普段水槽の中でしか見たことのなかったため、サンゴが視界の端から端まで広がっていること自体に圧倒されました。そこでサンゴはポリプなど細かいところを見ても楽しいし、サンゴ礁として様々なサンゴが集合しているところを見るのも楽しいということを感じました。○このクラウドファンディングを通して伝えたいことこのクラウドファンディングの内容からは少し逸れてしまいましたが、上記がこの数ヶ月間で私が体験した出来事です。そして、今の私の気持ちは「サンゴにはたくさんの魅力があることをみんなにも知ってもらいたい」ということです。子供の頃から気候変動など様々な要因で、世界からサンゴ礁自体が無くなっていくという話は聞いており、ぼんやりと何かできることはないかなと考えることも多くなりましたが、まずはサンゴのことを知ってもらうこと・興味を持ってもらうことが大事だと考えました。今回のクラウドファンディングで、私たちは世界でも成功例の少ない閉鎖空間でのサンゴの産卵に挑戦をします。この少し変わった挑戦をきっかけに「サンゴって産卵するんだ」「サンゴって面白い」と思う人が少しでも増えたら良いなと感じます。自分達だけでサンゴ礁の未来を救おうといった大それたことは言えませんが、少しでも多くの人がサンゴに対して関心を持ってくれたら、それだけでも少しづつでもサンゴ礁の未来は良い方向に変わるんじゃないかなと思ってます。みなさんの支援がこの挑戦の支えになります、ご支援の程よろしくお願い致します! もっと見る
サンゴを愛し、サンゴと生きる熱い男、弊社CAO増田のプロジェクトへの想い。
2019/07/25 15:30こんにちは、株式会社イノカCAOの増田直記です。まず初めにCAOってなに???ってなると思います。(笑)CAOとは「chief aquarium officer 」の略で、水槽設置やメンテナンスなどアクアリウムに関するお仕事をしています。そもそも私自身がアクアリストであり、この趣味を役立て、面白さを広め、発展させたいと思い働いています。そんな私が、このプロジェクトに対する想いを書き、見てくださる皆さんに伝わって頂けたらと思います。まずは、先述した通り私はアクアリストです。アクアリウム業者になっても、イノカという会社のミッションである「アクアリストの熱を社会に還元したい」という想いを自分自身が感じ続けるためにも、今後も永遠にアクアリストであり続けることが大切だと思っています。(やめろと言われてもやめませんが(笑))私のアクアリストとしてのインタビュー記事はこちら↓https://note.mu/takakurayota/n/nc1413fcdd083そして、自宅で主に飼育している生物がまさにサンゴなのです。そんな私が沖縄に行き、サンゴの産卵の瞬間に立ち会ってきました。感動しないわけがありません。サンゴの産卵に立ち会った記事はこちらです。https://note.mu/takakurayota/n/n818ec28c9aa4私は、世間一般の方に比べてサンゴの知識を多く持っていると思います。ですが、それでもサンゴの産卵を見たのは初めてであり、多くの人を感動させることが出来る出来事だと感じました。同時に、海の偉大さも再確認しました。なぜなら、私もそうですが、サンゴを閉鎖環境内で産卵させることに成功した実績がほとんどないからです。そして、今世界中でサンゴ礁が次々に減っています。このままではサンゴ礁に住む水産資源は減少し、我々の生活に影響を与え、また、私のようなアクアリストが趣味を存続するのも難しくなるでしょう。そこで、サンゴのことを知り、サンゴのことを学ぶ機会を僕たちが世の中に提供し、チャレンジすることで少しでもサンゴ礁を守る試みに繋がるのではないかと想い、このプロジェクトを始めました。あなたは生きているサンゴを見たことがありますか?見たことがある方は、その美しさや魅力を親しい人に伝えてみたくありませんか?私の家を訪れ水槽を見た人たちは、皆一様に驚きます。それはサンゴだけではなくそこに住む様々な生き物が魅力的だからだと感じます。このプロジェクトを成功させることで、サンゴの養殖や保護は新たなステージに進むことができると確信しています。そして未来にサンゴの魅力と大切さを伝えることができると思います。私には子供がいます。その子たちがやがて子を産んだ時、あの素晴らしいサンゴを見ることができるよう、努力していきたいと思います。少しでも共感した、応援したいと思った方は支援していただけると幸いです。以上、読んでいただきありがとうございました。 もっと見る
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