クラファン日記_15「終了日前夜」
29日の夜です。投稿はおそらく明日(30日)になると思います。
いよいよ45日間のチャレンジに明日結果が出ます。
思い返すと4月。
今年度のグループワークの公演会場を本格的に探し始めていました。
東京中の平土間になるホールを調べ、それからイベントスペースや、その他いろいろな会場、都内各地を下見のために歩き回っていました。
その間に、たくさんのプロデューサーや施設管理の方とお話しする機会を得ました。
・現在僕のしている活動のこと
・2020年3月にやりたいこと
・だれが踊り、どのような公園になるのか
・どのような人が観客として来場してくれるのか
頭の中で目一杯想像し、お話しました。
そして一番考えさせられたのは施設利用料と観客動員数のバランスでした。
ようやく、
ここでやれる!
と思う場所に巡り会ったのが浅草橋にあるCPK GALLERYでした。
7月の初旬だったかと思います。
この会場探しの期間に並行し、グループの月一開催のイベント『EBILAB』では、観覧無料のパフォーマンスを数回行っていました。5時間をダンサーが踊り続け、観客はいつ来てもいつ帰ってもよく、気軽にダンスに触れてもらえるイベントです。
正式に会場が決まり公演が現実化したその頃、制作の今村さんからある提案をされました。
クラウドファンディングをして、チケットを無料化し、投げ銭制にするのはどうか?
EBILABでの活動や、会場下見の時に話す僕の理想を聞けば聞くほど、多くの人にその想いを知ってもらう良いチャンスとなるのではないかと考えてくれたのです。芸術をもっと気軽にみてもらいたいという部分でも二人の思いが一致していました。
それでもやはり、大きな挑戦となるとわかっていたので数日間は考えました。
決意したのが7月中旬です。
そこからが大変でした。
まず、all in方式のあるキャンプファイヤー社を選び、フォーマットに従い、ウェブ上の支援ページを作り始めました。これまでの活動を振り返り、資料や写真を集め、文章を何度も書き直しました。貼り付け用の宣伝映像の製作では、映像作家の中村さんに撮影協力をいただき、編集は自分でやりました。
そしてようやく、キャンプファイヤーの審査に出せたのは8月初旬です。
これでok!と思いきや。
まだまだ審査はやすやすとは通りませんでした。
掲載の細部に至るまで細かく不備がないか、一つ一つ確認、クリアしなければなりませんでした。
これまでの活動に関わっていただいた方のお名前の掲載するアイディアがありましたが、それも全ての方に了承確認のメールや電話をさせていただきました。
プロジェクトの募集期間は、増税を見据えて9月30日までの短期決戦としました。
やっとのことで公開にたどり着いたのが8月14日です。
発案してからすでに45日経っていました。
正直な話、公開したこの日、
「やったー終わった!あとは待つばかり!」
と思ってしまいました。
そして、それが大きな間違いであったことはすぐにわかりました。
序盤は本当にじわじわでした。
1日1日がとても苦しかった。
なんの音沙汰もない日が続き、
「あれ、とんでもない間違いをしてしまったのだろうか?」
と、正直凹んだりもしました。
この頃支援いただいた方は、プロジェクトの内容はともかく
「青木尚哉が何かしたいなら信用しますよ」って感じある方のような気がしてます。
(きっと今もそういう方は結構いるのではないかともいますが特に)
そのように支援を受けることに、最初の頃は戸惑いと責任を感じていたのも事実です。
いてもたってもいられなくなり。。
キャンプファイヤー社の公開後のアドバイスを読み始めました。
「お金が集まるプロジェクト」ではなく「お金を集めることができるプロジェクト」
そこにはそう書かれていました。
公開に辿り着いたことで一旦尽きていた闘志に、再度火がつきました。
・会う人会う人に、クラウドファンディングの話をしました。
・公開ページだけでは説明が足りないということに気づき、付け加える内容をどんどん発信しました。
・ある支援者の方からのメッセージに「私も参加させてください!」と書かれているのに感動しました。
・クラファン日記を書き心中を語り、皆さんに臨場感を共感してもらおうと勤めました。
・机の中に埋もれていた名刺を全てPCのアドレス帳に登録し、ダイレクトメールを1000通以上出しました。
・制作の今村さんが紙大体のチラシを作ってくれ、一緒に配り歩きました。
何が正解かわからないまま、思いつくことをしてきました。
結果がぼちぼちとついてくることがわかると、本当に嬉しかったです。
途中、100万円入れようか?という実業家の方にお会いしました。
正直にいうとこの話自体は公開前にあり、もしかしたらこれで100万円は行くのかなという淡い期待をしている時期もありました。お会いした結果、その話はなくなりました。
8月の終わりの頃でした。
その時に思ったのが、1人の方に100万円の支援をいただくより、1000人の方に1000円づつ支援してもらえたら、どんなに素晴らしいことだろう、まさに支援すらも「気軽に」していただけるのがこのプロジェクトにはあっているはずだ。そう思いました。そこから「1000円でもお願いします」という呼びかけを心がけるようにしました。
支援する際の手続きがあんがいと気軽にできないことが徐々にわかりました。
これには手こずりました。
今日も「手続きしたのだけれど上手くいってないみたいですがどうですか?」という問い合わせがありました。
そしてこれは、僕の方で確認が仕切れないシステムになっています。
プロジェクト終了後にしか、支援者のメールアドレスを教えてもらえないのです。
他にも、ネット環境が苦手な方や、そもそもメールアドレスを普段活用してない方などには、今回のプロジェクト自体を全く伝えられなかったことも、どうにも出来ませんでした。30年も踊っていると、昔から支えてくれた優しい人たちの中にそのような方もたくさんいらっしゃるのですが。本当に申し訳ないです。
また「同業者からの応援がこんなに嬉しいことだ」というのも今回知りました。
特に同業者からは、チケット無料化(投げ銭制)には、賛否があるだろうなと予想していました。僕自身これが究極の答えではないことはわかっているし、でも現状に対して何か挑戦できないだろうか?と考えてのことです。そうした思いを汲んで、もしくは、否定的な意見を持ちながらも、挑戦に対しては応援するという意味か、その真意はわかりません。何はともあれ、同業者からの支援は、心に沁みました。。。
9月に入ってからは、ペースが上がり現在(AM2:00)に、949,000円です。
先ほども通知が届きました。当初プレッシャーだったこの通知も、今では勇気の源です。
実を申せば、ネットやクレジット払いが苦手な方から現金書留などで寄せられた額が65,000円ほどあります。
足すと1,000,000円に到達していることが今わかりました。
50%達成です!!!!!
さて、あと残り22時間となりました。
100%は夢のまた夢かもしれませんが、奇跡を信じることに労力はいりません。
明日も東京で活動が待っています、今は信じて寝るのみです。
(お読みいただきありがとうございました!)
熊本菊陽町より 青木尚哉
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