クラヤミレコード第2回5月19日(金)開催決定!ただいま早割3,000円参加権、各回残り2席のみ。(2017年3月15日10時現在)https://camp-fire.jp/projects/view/18146 という、立て看板に出会い、やり忘れた仕事を思い出したクラヤミレコード支配人です。 3月の西表島。南国だと思ってきたら、一転今日は寒い。 (といっても17度くらいの暖かさですが) 北風もびゅうびゅう吹いてて海もなかなか日本海的な荒々しさ。 そんな中、自転車をこいで島の西の方へ散策にでかけました。 途中で広大なマングローブのジャングルをぬけ 海の中から突き出す巨人の顔に出会い (そういえばその昔、そらめめという空耳の目バージョンやってました) やってきたのは静かな海岸。 周りにも誰もない。 聴こえるのは「さぱん…さぱん」とささやく波の音と むこうでごうごう木々をゆらす風の声。 自然を前にした圧倒的な孤独。 ふと口をついてでたのは、童謡「椰子の実」。 名も知らぬ 遠き島より流れ寄る 椰子の実一つ 故郷の岸を 離れて汝(なれ)はそも 波に幾月(いくつき) 島崎藤村の作った美しい歌詞。 この歌の最後はこう締められています。 思いやる 八重の汐々(しおじお)いずれの日にか 国に帰らん 岸についた椰子の実から、故郷を離れ流離する者たちの悲しみに思いを馳せるロマンが、ここにあります。 沖縄をはじめ太平洋の多くの島々には、海の向こうに理想の楽園がある…という伝説があるようですが、椰子の実から感じられる悲しみはその楽園を遠く離れざるを得なかったものの悲しみ、なのかもしれません。 音からはるか遠く、いつか私たちがいたかもしれない場所を想い出す。そんなクラヤミレコードをやってみたいと思いました。 ちなみに「椰子の実」は矢野顕子さんがアレンジして歌っていて、こちらもなかなか素敵です。




