こんにちは。本日は青木です。すっかり9月でかなり焦っているのですが、最近のことと、私個人の思いについても書いていこうと思います。少し長くなるかと思いますが、最後まで読んでもらえれば幸いです!*裁断中の柄パンツ*現在、母校の高校にて3年生の生徒さんに授業をする代わりに場所をお借りして作業させてもらっています。授業をすると言っても自分が岐阜から東京、パリ、ベルギーで体験してきたことを話したり、卒業制作の相談に乗ったりなどですが、先生たちは生徒さんにもっと広い世界を知って、いろんな選択の可能性があることを知って、その中で自分はどれを選ぶのかということをしてほしいそうです。私も、漠然と、できない!と思うのではなく、どんな方法でやるのか現実的に考えられるようになってくれたら、いろんな可能性が増えて楽しいだろうなと考えながら、生徒さんに話をしています。先日ある生徒さんが進路相談をしたいと声をかけてくれました。彼女は月に1度東京に行って、同世代の仲間を集めて作品撮りをしていて、将来の夢はアートディレクターで雑誌を作ることなんだそうです。ふと自分を振り返って、私は中学生ごろから、アイドルや10代のモデルさんのように若くして社会に出てやりたいことでお金をもらっている人たちに強い憧れがありました。私も自分から発信したい!と思うものの、自分に自信がなく、当時はファッションデザイナーに憧れるものの自分には難しいだろうと思っていましたし、何より田舎に住んでいて、まだ学生だしどうしようもないと感じていました。発信の仕方がわからなかったこともあります。あとは、誰かに認められた人にしかその権利がないと思い込んでいました。まずは学校に行って、就職をしてという一般的な段階を踏まないといけないと思い込んでいました。どのやり方が正解とかはないと思うんですけどね。そんなこんなで、約10年近くふつふつと持ち続けてきた、発信したい欲、自分で何か始めたい欲。人生一度きり、タイミングを見計らってずっと足踏みしていたら足踏みだけで私の人生終わってしまうかもしれない。やりたいことはやれるうちにやっておきたい!と爆発したのが今回のショーのきっかけだったりします。5年前の自分と同じ環境下で自分に言い訳をせず、やりたいことをやっている彼女を本当に尊敬しているし、負けてられないなと思いました。その生徒さんと初めに話した時に、実は相談とかっていうより、話してみたくて声かけたんです。と言ってくれて、頑張っている姿を見せれば、同じように頑張っている人に出会えるんだなあと嬉しく思いました。以前、séperduの活動について、Twitterに「どんなことでもいいけど、私たちの活動を目にした人が自分もやってみたいことやってみよう!と動き出すきっかけとなって、一緒に成長していけたら」と、書いたことがありますが、彼女と話していて、自分が思い描いていた理想のséperduという活動の形が少しずつ現実にもおきていて、迷うこともあったけど、やっぱりはじめてよかった!と心から思う体験でした。彼女とはいつか一緒に仕事をしようと約束をしました。新しく夢が1つできました。残り日数も迫ってきていますが、まだまだ作業作業の日々です。いろんな未来を想像しながら、苦しみながら、楽しみながらやっていきます〜!引き続きよろしくお願い致します!
ついに9月がやってきました・・・!!!パリコレも目前に迫ってきています。先日バックステージTシャツ(当日スタッフ用)が手元に届いたので、本日は、バックステージTシャツのデザインができるまでにフォーカスした記事を書いていきます。実はこのTシャツデザインを決めるのも膨大な時間が掛かっています。バックステージTシャツと言えど日常的に着用できて、ロゴにはなるべく頼らないもの。いくつものデザイン案を見せ合う日々を続けても、お互いに納得できて可愛いと思えるものがなかなか決まりませんでした。もうTシャツ自体無くしてしまった方がいいのかもしれない・・・と思ったこともあったぐらいです。例えTシャツ一枚のデザインを決めるのにも、何百、何千もの選択を丁寧に一つずつ選択していかなければなりません。「人って普段どんなTシャツを着てる?」「可愛いTシャツってどんなものだろう?」「逆に好きじゃないものってなんだろう?」と言うようなリサーチと、自分の好きなものに対して真っ直ぐに向き合い、どんなものがなんで良いと思うのかを言語化していくことが必要でした。「半袖?長袖?」「ボディの色は何色?」「シルクスクリーンプリント?インクジェットプリント?」「ブランドロゴの位置は真ん中?左胸?」そして、私たちどちらかの雰囲気やテイストではなく、SÉPERDUのデザイン、今回のコレクションに合っているか。半袖ではなく長袖にしたのは、「持ってないけど、あったら今丁度着たいのにな」と私たちがいつも思うものだったからです。さらに、長袖にするからには袖を活かしたデザインであり、今回のコレクションテーマpersonal romanticismに寄り添ったものを、と試行錯誤を重ねた結果出来たのが今のTシャツです。Tシャツを平置きにして、袖と身頃に一枚の版を当てて一度にプリントしたような、シルクスクリーンならではの作業工程の想像が膨らむデザインにしました。そこに青い刺繍の花柄を贅沢に重ね、胸元のロゴを刺繍にしたのが今回のクラウドファンディング限定デザインのTシャツです。スタッフ用のTシャツは、渡仏より先にフランスへ送るので、私たちより先にパリ入りです・・・!クラウドファンディングも12日目に入り、残すところ後16日になりました。準備も最終段階に入り焦りと不安は隠せませんが、最後まで駆け抜けます!
クラウドファンディングが開始してから、早くも6日目になりました!既にご支援してくださった皆様には心からお礼申しあげます。皆様からの温かいメッセージ1つ1つが私たちの励みになっています。実際にページを公開してみると、もっとこうすれば良かったかも、こう書いたらわかりやすかったかも、と問題点も出てきました。最初は、私たちの過去の作品もinstagramのリンクへ飛ばずには見て頂けなかったのですが、本文中にいくつか写真を載せました。さらに、私たちの考えや熱意がより伝わりやすくなるように、本文中の文章を少しだけ修正致しました。本日の活動報告では、本文中に載せきれなかった、パリ留学時に制作した卒業コレクションの一部を写真にてご紹介致します。青木未来乃(@mirano_a)テーマ『lâcher prise(手放す)』fusion de contrastes(コントラストの共存)をコンセプトとし、全体のバランスを大切にしながらも反対のもの同士を境界線をつくることなく共存させる。日本の平面の文化とフランスの立体の文化を用いて、プリーツとドレープを多用。忙しない東京からパリへ。都会でありながら、少し気の抜けた様子を表現。垣本佳奈子(@kanakokakimoto)テーマ『HOPELESS ROMANCE』生活の中での感傷、憂鬱とロマンチシズムへ寄り添うコレクションの提案。繊細な手描きの柄をプリントしたオリジナルの生地を作成。レザーピースには花を筆で直接手描き。まだまだご覧頂きたい過去作もございますので、instagramと合わせてご覧いただければ、私たち二人各々の世界観をより感じて頂けるかと思います・・・!最後までご覧くださりありがとうございました。引き続き、今後の活動も暖かく見守って頂けましたら幸いです。青木未来乃ポートフォリオ撮影:松永駿(@shun_matsunag)垣本佳奈子ポートフォリオ撮影:Zhou YI(@zhouyi51347388)