お待たせしております、なかなか報告ができずにスミマセン!! 10日前にニューメキシコ州に到着し、準備を進めてきました。 この時期80%安定していると言われているニューメキシコの天候でしたが、近年稀にみる強風&時速160km以上のジェット気流(走行中のトラックが横転するレベル)などによるスケジュールの変更がありました。さらに、機体調整にまつわるハプニング(頼んでいた大型バルーンが届かない、ヘリウム高騰による入手の難しさ、ネジの在庫不足)で、宇宙開発の洗礼を受けました。 知ってはいたものの、実際自分が目の当たりにすると心が折れそうでしたが、一緒に旅をしている5人で寝食を共にしながら問題を乗り越え、一回目の打ち上げを行うことができました。 しかし、初めて扱うヘリウムの難しさによりバルーンを損傷させ、あえなく失敗。すぐさま予備のバルーンを使用し再チャレンジしましたが、ヘリウム不足により断念せざるを得ませんでした。 「手ぶらでは帰れへん!!」ということで、2日間の滞在延長を決めました。 気候と風を考慮した打ち上げ地の再選定(するも、まさかの落下地点が刑務所で再々選定しました。笑 )機材強化、ローカルの協力を得ていよいよ明日打ち上げます。 慣れた土地にいるにもかかわらず生きた心地はしませんでしたが、皆さんに良い報告ができるように明日は冷静かつ、大胆にやってきます。 話したいこと、見せたい写真もたくさんあるので楽しみにしていてください!!
こんばんは! 本日も一緒に戦っている仲間を紹介したいと思います。 今回はストラタシス ジャパンです。http://www.stratasys.co.jp/ 彼らの加入によって本プロイジェクトは大きな安定感と推進力を得ることができました。 3Dデザインを具現化するにあったて必要不可欠な3Dプリンタ。準備期間1ヶ月という超短期納期にも関わらず手を挙げてくれたのが3DプリンタのシェアNo.1のストラタシスでした。 世界的に有名な3Dプリンタの専門メーカーであり、前回紹介した藤村さんと考案したデザインを3Dプリンタを使用して造形をしてくれました。 こちらが完成品です。Fortus 450mcというプリンタを使い、大きく、そして箱物に相性に良いFDM方式を採用しました。 スポーツカーのようだと感じたんですが、周りからはポケモンのモンスターボールみたいだと言われます(笑) 短納期な中で過酷な超低温テストもクリアすることができたのは間違いなくストラタシスさんの協力のおかげです。 次回は出発直前、最後の仲間紹介として、パラシュート製作に協力いただいた方を紹介させていただきます! 近藤 憲
チラシの裏に書いたラフスケッチから、現実の機体が生まれました!!プラスチック材のバリ取りもして愛着もわきまくり。 こいつはパラシュートテスト&超低温実験でガシガシ酷使してやります。 近藤 憲
活動報告をしてきましたが、これからしばらくは趣向を変えて一緒に戦っている仲間を紹介したいと思います。 記念すべき一人目は、3Dデザインのスペシャリスト 藤村祐爾です。 http://licensecounter.jp/3d-fab/interview/20160720_6.html 打ち上げまでの第一の難関である、機体製作。 3Dプリンタでカメラを保護する機体を作らなければならず、 その精度を上げるためには3D-CADを操れるデザイナーが必要でした。 そういったことができる人を探している中で、耳にしたのが彼の名前でした。 メッセージを送ったところ、その日のうちに返事があり、二つ返事で協力してくれることに!! (オートデスク本社へ) 幼い頃から宇宙に行くことを夢みていた彼。 10年以上お互いにアメリカで暮らしていたこともあり、帰国後の僕の働き方や夢に共感してくれました。 すでに依頼していた3D-CADのデザインは完成しており、男心をくすぐる超クールな機体にしていただきました。近日中に写真もアップします! 近藤 憲
クラウドファンディングから1週間が経とうとしています。間に合わなかった方から、個人的に支援したいという声もいただいて、ただただ感無量です。何らかの形でもっと多くの方にこのプロジェクトに関わってもらえるよう準備をしたいと考えています。 そして3ヶ月在籍していた会社を旅立つことになりました。12年ぶりに帰国し、右も左もわからない僕でしたが、この期間で様々な知識を得ることができ、刺激的な同僚と出会うことができました。これからはこの経験を活かし、成長した姿を見せれるように前へ進んでいきたいと思います。 さて進捗の報告ですが、この1週間はパラシュートのデザイン・設計と落下テストを行いました。喫茶店のナプキンからデザインの構想が始まり、ゴミ袋で5分の1の大きさのパラシュートを作り、ペットボトルを重りとして落下テストをし、成功しました。 残り2週間で実物大のパラシュートを作り、機体の衝撃テストを行います。さらに、機体開発とカメラテストを行い、2月22日にアメリカのニューメキシコ州へ打ち上げのため発つ予定です。 やるべきことはたくさんありますが、この1週間で協力してくれる仲間も増えました。次の活動報告で彼らの紹介もしていきます。 まだまだ越えなければならない壁はたくさんありますが、これからも引き続きよろしくお願いします。 近藤 憲