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外国人のお母さんが安心して子どもを産めるような、格差のない社会にしたい!

キャンプファイヤー 寄付型のバッヂ

日本で生活する外国人のお母さんは、母子健康手帳をもらうことや乳幼児健診に行くことすら知らされていません。情報不足で十分な母子保健サービスを受けられない現状を変えるため、私たちにはやりたいことがあります。外国から来た人にもやさしい、格差のない社会にするために、どうかご協力よろしくお願いします!

現在の支援総額

3,020,000

100%

目標金額は3,000,000円

支援者数

195

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2019/09/08に募集を開始し、 195人の支援により 3,020,000円の資金を集め、 2019/10/22に募集を終了しました

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外国人のお母さんが安心して子どもを産めるような、格差のない社会にしたい!

現在の支援総額

3,020,000

100%達成

終了

目標金額3,000,000

支援者数195

このプロジェクトは、2019/09/08に募集を開始し、 195人の支援により 3,020,000円の資金を集め、 2019/10/22に募集を終了しました

日本で生活する外国人のお母さんは、母子健康手帳をもらうことや乳幼児健診に行くことすら知らされていません。情報不足で十分な母子保健サービスを受けられない現状を変えるため、私たちにはやりたいことがあります。外国から来た人にもやさしい、格差のない社会にするために、どうかご協力よろしくお願いします!

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みなさん、想像してみてください。
言葉が通じない国で出産するとしたら、妊婦はどんな気持ちでしょう。
夫は仕事で忙しい、家族や友達もいない、誰にも立ちあってもらえないとしたら、
どんなに不安なことでしょう。

20代のネパール人のお母さん、先に日本で働いていた夫の元に来日しました。

日本語がまだほとんど話せないときに、妊娠しました。

産科での妊婦健診で、健診料の補助制度があることを誰も教えてくれず、

毎回の妊婦健診の費用は自費で払い続けました。

補助を受けるための「妊婦健康診査受診票」の存在も知りませんでした。

英語が通じる病院で出産しようと思いましたが、出産費用が高く、

日本での出産を断念し、ネパールで帰国して出産しました。

日本に戻ってきてから、妊婦健診の補助制度を知りましたが、お金は戻ってきませんでした。

同じ国で、同じ時代に生きている女性が、孤独と不安の中で出産、そして子育てをしているとしたら、それはとても胸が痛むことです。


わたしは、日本に住む外国人の健康支援活動を行っている保健師です。

看護学生時代にわたしは日本語を教えるボランティアに参加しました。

写真右:山本 裕子
(保健師・看護師、認定NPO法人 シェア=国際保健協力市民の会 在日外国人支援事業担当)

そこで友だちになった外国人の中に、病気になった時に困ったことがある人がたくさんいました。ある人は腰が痛くて病院に行った時、言葉がわからないままに検査をたくさん受け、気づいたら50万円の支払が必要になっていました。

自宅に届く役所からの案内が読めずに、健診が受けられなかったお母さんと子どももいました。

その頃から日本に住む外国人の健康問題を何とかしたいと思うようになりました。

病院で働くかたわら、外国人のための無料医療相談会でボランティアとして活動しました。その後青年海外協力隊の一員としてホンジュラス共和国の保健所で活動したときには、はじめて「外国人として」病気になり、言葉が通じない土地で病気になることの不安を痛感しました。

ホンジュラスで活動している山本(左)と看護師(左から2番目)、保健ボランティアたち


日本社会にとって外国人労働者は、今やなくてはならない存在になっています。

しかし労働目的で来日する外国人の多くは母国で生活に困っている人たちです。時に借金を背負っていることもあります。仕送りをするために日本での生活もギリギリで頑張っています。

夫が先に来日して働き、生活が落ち着いてから妻を呼び寄せることが多く、そのため妻は日本語がわからない不安な状況で、妊娠出産を迎えます。

「親が外国人」の子どもは年々増加し、1987年と比べると3倍に。

2016年の「親が外国人」の出生数は36,157人で、総出生数に占める割合は3.6%で27人に1人となっています。1987年の総出生数に占める割合(1.3%)と比較して約3倍に増えています。

割合がもっとも高いのは東京都で6.3%、16人に1人、東京23区で7.2%、14人に1人となっています*。ここ2年で外国人人口が増えていますので、さらに出生数は増加していると考えられます。
*李節子編:在日外国人の健康支援と医療通訳 誰一人取り残さないために, p24, 2018, 杏林書院

日本人は、妊娠や出産の際に、例えば母子健康手帳をもらうことや乳幼児健診に行くことを当たり前のように思いますが、
外国人は、このようなことがあることすら知らされていません。

東京都内の外国人集住地域の保健センターですら、母親学級に外国人が来たことはないといいます。乳幼児健診が受けられていないケースは外国人が多いという状況も見えてきました。このように、十分な母子保健サービスを受けられずに子どもの健康を守れない状況が生じています。

母子健康手帳に挟み込む「母と子のチェックリスト」。英語版とネパール語版を作りました。

今回、クラウドファンディングをお願いして実現したいことは、
わたしたちがFemale promoter (女性普及員)と呼んでいる、外国人の母子保健ボランティアを育成することです。

出産や育児について相談ができる、同じ国のボランティアがそばにいてくれたら、妊婦はどんなに安心なことでしょう。彼女たちがいれば、言葉がわからなくても、日本の母子保健サービスにしっかりアクセスできるようになります。

現在はネパール人コミュニティを対象に活動していますが、それでもFemale promoter (女性普及員)の数は不足しています。彼女たちの人数を増やし、できるだけ多くの妊産婦のいる家を訪問したいと思います。そして彼女たちに母子保健サービスの情報を伝え、受けることを勧めます。問題を抱える妊産婦が見つかれば、保健センターへ橋渡しをし、その際に、通訳を派遣する活動も行います。

Female promoter(女性普及員)とは、母子保健サービスに詳しい外国人保健ボランティアのことです。

彼女たちがいれば、言葉がわからなくても、日本の母子保健サービスにしっかりアクセスできるようになります。

外国人のお母さん自身が情報を得て、自分と子どもの健康を守れるように、お母さんたちの力をつける手助けがしたい!

言葉の壁だけでなく、文化的背景も影響し、夫の協力や同伴がないと外出できない、病院や保健センターにも行けない、というお母さんがいます。お母さん自身が日本で母子健康手帳を管理し、自身や子どもの健康に関する決定に参加し、行動していけるよう、Female promoter(女性普及員)と共に支えます。

問題を解決するために、今、学びたいこと、やりたいことがたくさんあります。

Female promoter(女性普及員)は、これまでの2年間の活動でコミュニティのお母さんと子どもたちが抱える課題を目の当たりにしてきました。定期的なミーティングや勉強会開催で知識をさらに深め、大切なことをお母さんたちに伝えていきたいと思っています。

2019年9月から1年間(2020年8月まで)の活動資金に充てたいと考えています。

Female promoter(女性普及員)はさまざまな母子保健サービスの情報を伝えます。

外国から来た人にもやさしい、誇れる日本になりたい!

今回クラウドファンディングに挑戦したのは、この問題をできるだけ多くの人に知ってほしかったことも理由のひとつです。小額でも構いません。みなさまどうかよろしくお願いします!

シェアは、今年36年目を迎えました。国内では、1991年より保健医療サービスを受けるのが困難な外国人対象の活動を開始しました。外国人医療電話相談、東京都委託の外国人結核患者治療服薬支援員(通訳)の育成・派遣、外国人自助グループの育成等幅広く活動しています。2016年から「東京都内で外国人母子が適切な母子保健サービスにアクセスできる」を目標に新規活動を開始し、地域の保健センターや外国人コミュニティと連携をしながら、外国人妊産婦が日本の母子保健サービスを理解し、アクセスを改善していけるよう、様々な角度から活動を実施しています。

代表挨拶   シェア=国際保健協力市民の会 本田 徹

在日外国人女性とその子どもたちをめぐる状況は、私たちの気づかないところで、厳しさを増しています。在留外国人のうち女性の占める割合が54%程度と高く、かつ出産年齢女性に含まれる20~30歳代が約半数と多いことも影響しています。二国間の自由経済協定や新設の特定技能労働制度などを使った、さまざまな職場への外国人女性の進出も目立っています。つまり彼女たちは多くの場合、日本の社会が必要としたからこそ「招いた客」と言えます。当然彼女たちの中には出産をしたり、子育てをする女性も多くなります。出生後に親がしなければならない、種々の法的手続きも、外国人には高い言葉の壁となってそびえていますが、これまでは支援もなく見過ごされて来ました。子どもの権利条約を批准した日本ですが、外国人の子どもたちが安心して医療サービスを受け、養育され、言語を含む初等教育を受ける権利は十分に保障されたとは言えない状態です。長年医療通訳養成や健康相談活動などを通じて、多くの経験を積んだシェアだからこそ、地域でできる外国人母子のための健康や福祉の支援活動を、モデル作りも含め積極的に進め、真の多文化共生の日本を創っていきたいと念願しています。皆さまの応援を心よりお願いいたします。

本田徹 
医師。シェア=国際保健協力市民の会 代表理事。高野病院(福島県双葉郡)、山谷・山友クリニック(ボランティア)
Dr.本田徹のひとりごと http://blog.livedoor.jp/share_jp/archives/cat_342979.html
NHKプロフェッショナル出演「山谷を支える、医療の真心」 http://www.nhk.or.jp/professional/2013/0617/

応援メッセージ 山下 眞実子

常日頃よりシェアの健康格差是正への、草の根の活動に敬意を持ち賛同支援をしています。現在ネパール人を中心に在日外国人が増加し、医療アクセス等、多くの問題が出てきている話をよく聞きます。シェアはネパール人コミュニティをつくり、不安の多い妊婦さん、母子保健への支援を積極的に行っています。この活動は意義深く応援しています。皆さんも是非、今回のクラウドファンディングを応援してください。

山下 眞実子
看護師、NPO法人訪問看護ステーションコスモス所長

応援メッセージ プラディップ タパ

私は、協働しているシェアの活動を応援できることを光栄に思います。日本語を話すことができない移住者にとって、日本で適切な保健医療サービスを受けることは大変難しいことです。シェアの支援活動のお陰で、多くのネパール人のお母さんと子ども達、中でも特に杉並地域の人たちは、日本の保健医療サービスの情報を得ることによって、定期妊婦健診、乳幼児の予防接種などの重要な保健サービスを受けることができています。シェアの継続的な取組みは、今後、多くの家族にとって助けになると私は信じています。

Pradip Thapa(プラディップ タパ)
HARMONY PRESCHOOL INTERNATIONAL, CEO、
Everest International School, Japan 元校長

応援メッセージ 田中 サイルン

日本に住む外国人は、言葉の壁、文化の違い、不十分な知識により様々な問題に当たりやすく、また解決する手段を持ちません。そのため日本人と外国人が手を取り合い支援活動や知識の提供をしています。私たちは“友が友を助ける”気持ちを常に共有しています。国籍問わず助け合えば、互いによりよい人生を送れると信じています。支援をぜひお願いいたします。

田中 サイルン
タワン(在日タイ人の健康をサポートするボランティアグループ)代表


*****************************************************

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

<寄付型クラウドファンディングの税制優遇について>
特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会は、「認定NPO法人」として認定されており、このプロジェクトのご寄付は税制優遇の対象となります。当団体が寄付金の領収証発行を行います。
※「寄附金控除」「税額控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、当団体が発行した「領収証」の提出が必要となります。領収証は年に一度、確定申告時期(2020年1月中)にお送りします。すぐに領収証が必要な方はご連絡ください。
 ※領収証はGoodMorning又はCAMPFIREではなく当団体が発行・郵送いたします。

最新の活動報告

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  • こんにちは。シェア=国際保健協力市民の会で在日外国人支援事業を担当している山本です。久しぶりの投稿となります。リモートで活動を再開当会が在宅勤務中心だった5月末、女性普及員(Female promoter。ネパール人保健ボランティア)とともに、間もなく産後3か月になる双子の赤ちゃんのお母さん宅に“リモート訪問”を行いました。産後間もないお母さんと赤ちゃんたちに対して、私たちが新型コロナウイルスの感染源になる可能性を避けるため、対面での訪問活動はしばらくお休みすることにしています。しかし、何か他の方法で妊産婦さんたちと繋がることはできないかと、女性普及員たちとのリモート会議の際に話し合い、決めました。ネパール人の皆さんは、普段から、Facebookのメッセンジャーなどを活用した、母国の家族や友人とのビデオ通話は慣れているようです。リモートでの会話の様子(お母さんのスマホ画面。上下少しトリミングしています)家族の支えもあり、産後の経過や手続きは順調今回リモートでつながったお母さんには、昨年の夏、妊婦訪問でお世話になりました。※妊娠時の訪問の様子を紹介したブログはこちらこのお母さんは、上のお子さんが1人いる、出産経験者です。そして、出産直前にネパールからお母さん(産婦さん)のお母さん(赤ちゃんたちのおばあちゃん)が来日し、育児を手伝ってくれています。そのためか、産婦さんは穏やかで、特に困りごとはなく、気になることは、「最近赤ちゃんが寝てくれないこと」ぐらいでした。この産婦のお母さんは、新型コロナウイルスの影響で、ネパールへの帰国が延期となっているそうですので、しばらく強力な助っ人がそばにいてくれるのは心強いことだと思います。出産までは順調だったのか聞くと、腹痛が起きた後、2か月ほど入院となりそのまま出産を迎えたようです。病院を急遽移動しないといけないという話も出たそうで、悲しんでいた時に病院のスタッフが優しくしてくれたそうです。産後の手続き、入管や大使館での手続きなども全て済んでおられました。外出自粛の影響で、1カ月健診は、2カ月健診に変更となり、自治体の保健センターによる赤ちゃん訪問も延期となるなど影響があったようです。予防接種は病院と相談しながら順調に実施できていました。病院、保健センターと繋がれていることが確認できて安心しました。久しぶりの活動を終えて活動の後の振り返りの時、女性普及員から、妊産婦さんを対象とした活動は久しぶりだったので、緊張し、何を聞こうか戸惑ったという感想が聞かれました。そして、産前産後の話を聞けて、そして手続きや健診なども問題なく進んでいたことをみんなで喜びました。母子健康手帳をその場で確認できないなど、直接対面できないことによる限界はありますが、リモートという手段を通じて繋がり“訪問活動”を本格的に再開できたらいいなと考えています。幸い、女性普及員の皆さんはzoomなどでの会議には慣れている様子ですので、計画している勉強会なども進めていきたいと思っています。山本 裕子シェア=国際保健協力市民の会在日外国人支援事業担当(保健師、看護師) もっと見る

  • シェア=国際保健協力市民の会で日本に住む外国人に関する医療電話相談を担当している廣野です。昨年9~10月に挑戦しましたクラウドファンディングでご支援くださいました皆さまに心から御礼申し上げます。今回は、ご協力を得て実施することができた母子保健に関する通訳派遣の調整や相談対応について、報告致します。母子保健にかかわる通訳ニーズシェアは、事前調査を含めると2015年から日本に住む外国人を対象とした母子保健に関わる活動を続けています。母子保健関連の通訳派遣依頼は年々増えていて、2019年では、結核やHIVに関する通訳派遣を除き、全体の78%が妊娠・出産や幼い子どもに関わる通訳派遣でした。具体的には、先天性の複雑な疾患やそれに関わる治療、手術などに関する説明の際の通訳依頼が特に多くなっています。両親共にまったく日本語がわからず、予防接種や各健診などの丁寧な説明が必要になるケースへの派遣もあります。日本で出産したとしても、その後、一時的に帰国をすることもあり、予防接種を正確にフォローすることが必要になることなども、通訳を入れての説明が必要になる背景としてあるようです。また、事情があってシングル・マザーとして出産を迎えることになり、日本に留まるのか、帰国をするのかの意志の確認、そして、その選択に伴う支援体制の検討をする際の通訳依頼もあります。家庭訪問での聞き取りから、通訳派遣につながることも(写真は本文の内容と関係ありません)多くのケースで、それまでは、翻訳アプリを使ったり、家族や知人などが通訳者として関わっていました。しかし、内容によって高い正確性が求められる、また、当事者が構わないと言っていても、個人のプライバシーへの配慮が必要と考えて、中立なシェアへの派遣依頼になるという事情もあります。いずれも、母子の今後の生活や健康にかかわる大切な場面において、通訳のニーズがあることがわかります。今のところ、これまでも連携があった保健所や病院からの通訳派遣依頼が多いのですが、今後は、これまでに依頼のなかった保健医療機関とも繋がって通訳派遣をすることで、母子、保健医療機関側共に、正確な理解ができている状況をつくり、安心して妊娠や出産、病気の治療などに繋げることに協力ができればと思います。相談から見える保健医療従事者の思い母子保健にかかわる相談で圧倒的に多いのは、先にも述べた通訳派遣に関する相談です。そして、通訳派遣以外も、「妊娠したら仕事が続けられなくなり、就労の在留資格を維持することができないかもしれないがどうしたらよいか」、「両親の在留資格が不安定で、自治体から予防接種の補助が受けられないので困っている」、「超過滞在になってしまったが、母子手帳はもらえるのか」などの相談が、当事者や当事者にかかわる医療ソーシャルワーカー、保健師、また、シェアと母子保健分野で一緒に活動しているネパール人女性普及員などから寄せられています。外国人の場合、在留資格の維持は生活の多くの側面で、大変切実な課題です。子どもについても同じことが言えますが、一方で、子どもの福祉の観点から、例えば、超過滞在であったとしても、母子手帳をもらうことは可能ですし、在留資格の有無よりも「居住の実態(実際にその自治体に住んでいること)」に重きが置かれ、予防接種を含め多くの母子保健サービスを受けることは可能です。しかし、それが広く知られていないこともあり、保健所が限定的なサービス提供に留まっている実態があります。行政が、母子保健分野でサービス提供を抑制すると、早い段階で妊娠、出産やその後の発達の異常に気づけない、感染症のリスクになる、など負の連鎖に繋がります。シェアでは、特に地域の保健師に対して、相談対応を通じて、早い段階でかかわることこそ、地域が外国人母子の健康を守ることになること、後々の社会的なコストの節約に直結することを伝えています。幸いなのは、シェアに相談をする保健医療従事者は「この母子を何とか支援したい!」と考え、その手立てを知るためにシェアに連絡をしてくれていることです。これからもこうした外国人母子を支える保健医療従事者の熱い思いにも応えられるよう、シェアは取り組みを続けてまいります。廣野 富美子シェア=国際保健協力市民の会在日外国人支援事業担当 社会福祉士 もっと見る

  • 大変ご無沙汰しております。シェア=国際保健協力市民の会の山本です。寒い日々が続きますが、風邪などひかれていませんか。昨年10月のクラウドファンディングではご支援いただき誠にありがとうございました。おかげさまで、Female promoterと呼んでいる保健ボランティアさんたちとともに、活動を行うことができています。1月中には、皆さまのもとへ、寄附金受領証明書(領収書)を発送予定としていますので、ご確認いただきますようよろしくお願いいたします。さて本日は、12月22日に高円寺保健センターと共催で開催しました妊産婦セミナーについてご報告いたします。12月22日ネパール人妊産婦対象セミナーを開催2019年、Female promoterと呼んでいるネパール人の保健ボランティアたちは、妊産婦向けに栄養のセミナーを開催するという計画を立てていました。せっかくなので、妊婦だけでなく3歳以下の子どもを育てるお母さんたちも対象として、高円寺保健センター共催で12月22日に妊産婦セミナーを開催しました。ちょうどその3週間前に、高円寺保健センターがトライアルとしてネパール人妊婦を対象に母親学級を開催していました。その際参加した妊婦さんも参加しやすいよう、同じ高円寺保健センターで開催させていただきました。今回は、栄養だけでなく、ネパール人の中には、妊娠中、出身地域や民族の伝統的習慣の影響で、歯の手入れを避ける人がいることから、妊婦に歯科健診の必要性を伝えられるよう、歯科衛生についても取り上げることとしました。地域の“保健センター”についての理解が広がっている?当日は、雪が降りそうなとても寒い日となりました。参加者は誰もいないかもしれない、と覚悟していましたが、それでも3名の方が参加してくださいました。参加者たちが到着してすぐ、「あれ、なぜネパール人がこんなに来ていないの?」「もっと来ていると思った。来たらいいのに」というつぶやきが聞かれました。“せっかくの機会なのにもったいない”、というような発言に、言葉の問題が解決すれば、実は参加のモチベーションが高い人たちも多いのではないか、と感じました。また、「保健センターからの手紙が来たから開けなければいけないと、と思って開けた。」「何が行われるか良くわからなかったけど来た。」という声も聞かれ、保健センターからの案内なら行ってみよう”という行動に至っていることがわかりました。保健センターから何か得られるものがあるということが理解できている、ということです。参加者のうち1人は、過去にシェアがFemale promoterとともに妊娠中と出産後に訪問したお母さんでした。訪問の度に、保健センターからの手紙は捨てないように、必ず開けるようにと説明してきたお母さんです。移動の際も夫の同伴がないと難しかったお母さんが、今回は“ママ友”と来てくれるまでになり、うれしくなりました。保健センターからは、対象の方々にネパール語で作成したチラシを送っていました。その際、封筒の表にネパール語で「母親学級」というネパール語文を張り付けてくださっていました。手紙が自分たちネパール人に向けであることが明確で、その効果も大きかったと思います。実演交え自分の歯と向き合えた歯科衛生セミナー今回は、ご縁があり、「ネパール歯科医療協力会」の歯科衛生士、白田さんに講師としてご協力いただきました。白田さんは自治体の歯科衛生士としても活躍されながら、30年以上ネパールでも活動されてきました。歯の手入れの必要性や、自分の歯の状態のチェック方法、手入れの方法として磨き方やフロスの使い方、食事の際はよく噛むようにすることなど、わかりやすいように、実演や目で見て伝わる方法などを用いながら、説明してくださいました。参加者からは、「爪楊枝をつかうなどして、自分の歯の状態をチェックする方法がわかってよかった」など、いろいろな感想が聞かれました。鏡を用いて、自分の歯や歯茎の状況をチェック!笑いが絶えなかった栄養セミナー2018年に初めてシェアの健康相談会で開催した、沐浴と栄養教室に協力してくださった、栄養士さんに、今回も講師をお願いしました。今回はまず3つのグループに食材を分け、1つのグループに偏った食事をしないようにバランス良くたべることや、食べる量を意識できるように、目でみて伝わるように工夫しながら説明してくださいました。油、どのようにフライパンにそそぐか、という質問に対して、参加者は、「量は意識せず直接ドボドボとフライパンに注いでいる」という回答でした。大さじを見せながら、適量を説明してもらうと、「普段の使用量は多すぎだわ」と笑いながら、みんなで盛り上がりました。ネパールは大きなお皿いっぱいにご飯(お米)が盛り付けられることもあるということで、1回に摂取するのに適正なご飯の量も栄養士さんが説明してくれました。終了後、「適切なご飯(お米)の量がわかってよかった。」という感想が聞かれ、加えて「でも、すぐに忘れてしまいそう。出されたご飯は食べてしまうから」と素直にコメントされていて、また笑いに包まれました。この日参加した理由として「栄養のことを知りたかったから」という声が聞かれました。「豆腐や納豆の食べ方なども知ることができてよかった」などの声もあり、保健センターの保健師さんとともに、栄養のテーマは今後も取り上げていく必要性を感じました。食物の摂取量など笑顔で話し合う参加者と講師今後の取り組み2019年12月に、シェアが申請していた杉並区協働提案事業が採択されました。今年4月から高円寺保健センターの保健師の皆さんと共に、正式にネパール人対象の母親(妊婦)学級開催を目指し、活動していくことになります。クラウドファンディングで応援していただいたFemale Promoterとの活動も並行して進めてまいります。Female Promoterとも協力しながら、対象者の特性に合わせた母親学級が実現していけたらと思っています。保健機関側そして外国人コミュニティ側の双方から積極的なかかわりを増やし、連携して様々な課題を解決していけたらと考えています。これからも活動をご報告してまいりますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします!山本 裕子シェア=国際保健協力市民の会在日外国人支援事業担当 もっと見る

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