こんばんは。日曜の夜をいかがお過ごしでしょうか。UNSCENE magazine編集部の半田です。今回も僕がレポートを(書ける人が書いていこう制度ゆえ)。今回は写真をテーマに小話をお届けしようと思います。UNSCENE magazineは編集長の北原くんを含め4人のメンバーで制作を進めています。役割もだいたい決まっていて取材・執筆は全員がしつつ、北原くんがカメラマン、窪田さんがデザイン、倉本さんと半田で校正や文字面に関わることを担っています。基本的にはこの分担に沿って作業を進めていますが、プロジェクトというもの、スムーズに事が運ぶということはなかなかありえず。なのでスケジュールやお互いのタスクを確認しつつ、助け合える部分は助けあっていこうの精神で仕事を進めております。たとえば雑誌に必須なものである写真。UNSCENE magazineでは写真撮影を北原くんが担っていますが、彼自身いつもスケジュールが空いているわけではありません。また、屋外や自然光を必要としている撮影の場合、個人の予定だけでなく天候にも左右されてしまいます。リスケに次ぐリスケ…迫りくる〆切…。それゆえ、他のメンバーが取材も兼ねて撮影することもあります。先日、僕も一日カメラマンになりました。写真撮るのすっごい苦手なんですが。僕、メンバーの中で一番写真を撮ってきたことのない人間なんですよ。写真なんてNIKONのコンデジが壊れてからiPhoneでしか撮らない。あまり意識してものを撮るなんてことを普段からしないので。しかし、スケジュールもありますしそこは腹をくくってパシャパシャとシャッターを切ってきました。一日やって気付いたんですが、写真撮影ってすごく疲れますね。誌面の構成に合う写真、揃えておきたい写真、今の一瞬しか取れない写真。それをどうカメラの画角の中に収めるか。これはトリミング前提か否か、写真の中に文字が入る隙間を用意しないと…と考えることがいっぱい。それらを一瞬で判断しながら目の前のシーンを切り取っていく。あらかじめ構図を考えて臨むとはいえ、実際の撮影に臨むと思い通りにいかないことの連続。自分でも気付かないほどの集中っぷりゆえ路地の段差につまづいたり。「カメラマンすげー!」と世のカメラマンへの尊敬が止まない一日でした。それとともに写真撮るの楽しいなって思ったんです。偶然にも意図しない「これだ!」という画が撮れたときの喜び。撮影目的のものでなくとも、このシーンはカメラに記憶しておきたいという気持ち。自分なら目の前のシーンをこう切り取るというこだわり。また、カメラによっても撮影される画が異なること。同じシーンを見ている(撮っている)はずなのに、結果として写真として再現されるシーンはカメラによって違う。今回は北原くんからFUJIFILMのミラーレスを借りて撮影しましたが、これを違う人の違うカメラを使ったらまったく異なる画になる。撮影者の個性×カメラの個性で浮き上がる現実の像は変わってくる。そう考えたら楽しくて。僕らの目に移る現実が個々人によって違うように、ファインダー越しの現実も個々人によって違う。「リアリティ(現実らしさ)」の迫り来る強度は、個々人の抱いている「リアリティ」というイメージを反映する。撮影をしていてそんなことを感じました。自分で撮影して以来、カメラ買いたい欲が湧いてきました。目の前の一瞬のシーンを記憶しておきたい、それを文章以外の方法で。そんな風に思っていた矢先に気付いた写真を撮るおもしろさ。それに、今後もライター/エディター的な仕事をする場合、「撮影もできます」って自信持って言えるのは強みになりますしね。ケチな僕がついに財布の紐を緩めるときが来たか…。------------------------------------------------------------------------半田孝輔 Editor/Writer31歳、本と映画と音楽が好きなランニング男子。Web・紙媒体問わず取材・記事作成、イベント企画・運営を行う。instagram:@kosuke_hanchannote:https://note.com/kounosuken------------------------------------------------------------------------
書籍 の付いた活動報告
どうも!皆さんお疲れ様です。UNSCENE magazine編集部の半田です。久しぶりのレポートをお届けします。雑誌の制作作業ですが日夜〆切に追われながら進めております。原稿や誌面デザインが徐々に出来上がってきて「ウォォォォ!」っとなっているところです(「モチベ上がってきた〜」と「〆切〜〜〜」の両方の感情が詰まっています)。編集部メンバーで、あーでもないこーでもないと意見を交わしつつ、出来上がる誌面を見てテンションが上がる。そんなエブリデイ。なかなか進捗が思い通りにいかないところもありますが「そっかあこういうタスクとリスクが発生するんか〜」と少しづつ慣れてきましたね。毎月雑誌を創刊しているところはほんとすげーや。限られたスケジュールの中でおもしろいもん作りあげるんだもん。いやーーー、負けてられない。UNSCENE magazineだって熱量バリバリのおもしろい雑誌にしてやるんだからネ!続報を待て!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー半田孝輔 Editor/Writer31歳、本と映画と音楽が好きなランニング男子。Web・紙媒体問わず取材・記事作成、イベント企画・運営を行う。instagram:@kosuke_hanchannote:https://note.mu/kounosuken
こんにちは。編集長の北原優です。僕は現在大学4年生でフォトグラファーとしても活動をさせていただいています。未だに編集長という肩書きが少し重く感じます。発起人といったほうがいい気がする。ここでは皆自己紹介をすることにしたので僕も自分のことを紹介しますね。1996年生まれの23歳になります。宮崎生まれ宮崎育ち。今はとあるカフェバーでバイトをしています。中高はほとんど写真やカルチャーといったモノとは無縁のゲームに没頭していて、家族もどっちかというと芸術に対する姿勢は皆無に等しい文化的に貧しい家庭で育ちました。転機となるのは大学3年、語学留学したバンクーバーから宮崎に帰ってきたタイミング。バンクーバーという規模が全く違う都市に住み沢山の刺激をシャワーを浴びるように受け楽しかった日々とは裏腹に宮崎に帰ってきてからの生活は「平凡」「平和」「平常」な真っ平らの日々を過ごす大学生の最中で、あるフリーペーパーに出会い、衝撃を受けた僕はそこのチームでライター兼フォトグラファーをすることに。これが僕が所謂クリエイティブやメディアといった世界にのめり込んだきっかけです。それから紆余曲折ありフリーになった僕はこの雑誌を作る為に多分1年くらい頭の中で設計図を立てていった。ただでさえ、生き方が多様化していくこの現代で少なくともこういう人もいるんだ、と気付けるような雑誌にできたらいいな。元々、情報の窓口が少ないこの街で新しい窓を作ることはとても大変かもしれないけれど、情報の選択肢が少ないって、とてももったいないことだと思うんです。今回は宮崎では若い3人のライター・エディター・デザイナーと一緒に雑誌を編んでいく。僕のワガママに巻き込まれてしまった3人には、本当に感謝。もちろん!すでに支援いただいている皆様にも、今これを読んでいるあなたにも!今回はこれくらいにします、なんてったって僕が書くのはあと2回もありますからね!お楽しみに!あと少ない日数ですが!まだまだこれからがんばっていきます!
宮崎をプラットフォームとしたカルチャーマガジン『UNSCENE』編集部の倉本です。このページを開いてくれたあなたが、この「一見さんにはよう理解できん」ようなプロジェクトに関心を持ってくれたこと、とても嬉しく思います。全員でタックルハグをお見舞いしに行きたいくらいです。ご希望の方はメッセージください。さて、UNSCENE編集部メンバーですが、全部で4人。写真、文章、デザインと分担して担当しています。そもそもなぜこのプロジェクトに参加することになったかと聞かれると、正直あまりよく覚えていない。なんというか自然な流れで集まったメンバーのようにも思います。私たちは4人とも、宮崎市は若草通りあたりで「クリエイティブ」と言えるような仕事をしている人間です。私が宮崎のカルチャーシーンについて話をするときよく引用しているのが、遠藤周作の「沈黙」という作品の一説です。「この国はすべてのものを腐らせていく沼だ」日本で棄教するまでに追い込まれたカリスマ司祭が、若手宣教師たちへ宛てた手紙に書いた一文。それは私が宮崎に戻って来たころから、腹を立て続けていることでもありました。例えば、お米や農作物を育てる時。一番最初に育てなければいけないのは「土」です。育てるものに合った環境を育てること。それはカルチャーについても同じことが言えます。宮崎はあまりにも、文化的なものが育つ土壌がなさすぎる。「意識高い系」なんて言葉が使われはじめて久しいかと思いますが、あえて言葉を選ばずに言えば、「意識低い系」が跋扈(ばっこ)する現状に甘んじていていいのでしょうか?知的・資産的貧困層の拡大再生産をしていくばかりでは、この街は廃れていく一方です。これは自分にも言い聞かせ続けたいことですが、「楽な方に流れてはいけない」。サーフィン移住で来た人には「宮崎は天気悪かったら0点だからね!」なんて笑われたりもします(まあ一理あるけど)。何かを表現したい、残したい、作りたい、そういう想いを遂げられるための環境を作っていくために。これからの街が、私たちや少し下の世代にも、より住みよい街になるように。だって私たちは、ココに居たくて、選択的にココに住んでいるのだから。そのような土壌を作るための一旦を担うことができれば、という想いで取り組んでいるつもりです。プロとしてライター・エディターという職業をしている上でこのような形で編集に携わることが果たして正しいのか?悩むこともありましたが、こうなればもう乗りかかった船ですね。絶対に手元に残したくなるものを作ります。ぜひご支援のほど、よろしくお願いします!倉本亜里沙 Editor/Writer29歳、大学進学で福岡へ、就職で U ターン。書店で働く傍ら、みやざき一箱古本市(過去7回開催)・読書会 bibliothequeなどの読書文化普及のためのイベントを主宰。現在は宮崎を拠点にEditor/Writerとして活動中。SNSなどでよく男性に間違われますが、女です。Instagram:@ kuramoto_honten