排尿障害でウロバッグ(採尿バッグ)を使用している方へ
外出用のおしゃれなショルダータイプのウロバッグカバーをつくりました。
わたしは、北千住で鞄の工房を営んでいます。
あるとき、ウロバッグを使用している方から、ウロバッグカバーのオーダーメイド依頼がありました。
そのお客様と何度かやり取りさせていただき、使用感をインタビューし、改善したりしていくうちに、他にもこういった製品を求めている方がいらっしゃるのを知りました。
そこで、機能性とビジュアルの両面を追求したウロバッグカバーを、より多くの人に届けたいと考えました。
普段は採尿バッグをベッドサイドに固定していらっしゃる方が、ちょっとした外出をされるときに、採尿バッグを取り替えず、そのままこのカバーに入れるだけで簡単に持ち運べます。500ml〜2500mlの採尿バッグに対応。
カバーの内側に付いているマジックテープで、採尿バッグ本体と導尿チューブを挟んで固定できます。カバーの中でバッグが安定して歩きやすくなりますし、体を動かしても導尿チューブが遊ばず、見えにくくなります。
カバーの底にファスナー口が付いているので、採尿バッグの残量確認や、排尿コックの取り出しが出先でも気軽に出来ます。
カバー本体の上に伸びている蓋がスグレモノで、服とカバーの間の導尿チューブをスマートに隠してくれます。しっかりした芯が入っているので折れません。ズボンやスカートから出た数センチの導尿チューブをこの蓋で隠し、さらに丈が長めの羽織りモノを着れば、かなりさりげなく隠せると思います。
使用している消臭布は、綿100%で、何回洗濯しても消臭機能が衰えることはありません!何度でも洗濯していただけます。さらに、つくりにこだわって、ご自宅の洗濯機で丸洗いしても、型くずれしにくいような工夫を施しています。
①縫製する前に生地を一度洗っているため、洗濯しても生地が縮みにくい。
②縁周りに真田紐(丈夫な平紐)を縫い込んでおり、歪みや型くずれが起こりにくい。端正な織柄が縁飾りとしてもきれいです。
何回でも洗えて、清潔が保てます◎
表地に使用している消臭布「ノン臭繊維」について
久留米絣製品のメーカー オオヤブ開発の消臭布
オオヤブさんは久留米絣製品のメーカーです。15年前から消臭布の開発を始め、グラフト重合法を使って完成させたのが「ノン臭繊維」です。なんと、綿100%で、洗っても消臭機能が劣化しない素材なのです。
特殊加工により消臭剤を含ませた糸で織りあげた布は、致死量の約2倍のアンモニアを約10分でほぼ無臭にすることが検査結果で証明されています。
以下、消臭の仕組みについて、オオヤブさんのウェブサイトから転載させていただきました。
アンモニアの臭いもこんなに少なくなるなんて、まさにウロバッグカバーにぴったりの素材です。
仕様
〈サイズ〉
大きさ:W 33.5 × H 31.5(cm)
ポケットの大きさ:W18×18(cm)
蓋の高さ:7cm
重さ:250g
ショルダー紐:幅2.5cm
長さはS・M・Lからお選びいただけます。S(最長120cm)・ M(最長140cm)・ L(最長160cm)
〈素材〉
本体:消臭布(綿100% 平織り)・真田紐
裏地:綿(綿100%)
ショルダー紐:アクリル
金具:ダールブラックメッキ
ファスナー:YKK
〈生産国〉日本 すべて自社工房で手づくりしています。
〈予定販売価格〉16,500円(税込)
リターンのプロダクト
ブルー系の爽やかなカラーリングの消臭布を使用。太めの縞柄がしゃれています。モスグリーンの真田紐を合わせています。明るい色味なので、全体の印象がぱっと明るくなります。
渋めの暖色系の縞柄の消臭布を使用。ちょっと目を引くおしゃれ感です。ウロバッグを恥ずかしがらない、堂々とした佇まいがかっこいい色味です。やはり、赤い色は気分も上がります。
落ち着いたネイビーの消臭布を使用。無地ですが、細かいムラ感のある織地で、飽きのこない色です。品のいいデニムのような風合い。定番のネイビーはシックに着こなせます。
今回、モデルをしてくださったのは、東京北千住にある高正工務店の棟梁、高橋正直さん(84歳・身長168cm)と、大和田公子さん(80歳・身長145cm)です。
高橋正直さんが、3年ほど前に当工房を訪ねてくださり、ウロバッグカバーをオーダーしてくださったご本人です。高橋さんは、胃がんや甲状腺がんなど、いくつかのご病気を患われたのをきっかけに、数年前から排尿障害に。とっても気丈かつおしゃれな方で、いつも様々な場所へ颯爽とお出かけされています。そこで、気軽に使えて見た目にも良いカバーが欲しいというオーダーでした。いつもおしゃれな高橋さんに合わせ、同時に使いやすさにも考慮してできたのが、このウロバッグカバーなのです。
渡邊鞄の紹介
このウロバッグカバーをデザイン・製造しているのは、東京の下町・北千住にある老舗の鞄工房。
1953年に、北千住でハンドバッグの製造業を始めた先代の後を継ぎ、1973年より、OEM製造を営む。一ヶ月に2000本のハンドバッグを製造する。2004年より、「渡邊鞄」という屋号で、自らデザインしたバッグの製造、卸売、小売を始める。2014年に、北千住の工房を自分で改装し、店舗を開店。小売業を始める。
わたしは、生まれも育ちも北千住。鞄職人の初代だった父は、着物のおしゃれや、小唄が趣味でした。 母はよく、古典の俳句や和歌を教えてくれました。そのせいでしょうか、いつしか江戸の文化に憧れと親しみをもち、父から受け継いだ鞄づくりは、はや40年になります。渡邊鞄では、ひとつひとつを手づくりで仕上げています。そのため、まったく同じものをご提供することはできません。お客様とのご縁を感謝しながら、素材選びから丁寧に、真心をこめて製作いたします。工房が店舗を兼ねています。実際に鞄を見てみたいという方、お気軽にお越しください。
リターンのお届けスケジュールと注意点
ご支援いただいたリターンは、11月中に製造し、発送する予定です。
支援者数が多数になり、材料の発注などが追いつかなかった場合は、11月以降のお届けになる場合も考えられます。
また、デザインなどが僅かに変更する場合がございます。ご了承ください。
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