本日は、丹生山田の里から西区の神出(かんで)町を巡るサイクリングロード「神出山田自転車道」のリニューアルイベントが開催されました! 「神出山田自転車道」は歴史と自然豊かな山田町と神出町を結ぶ全長19.3kmのサイクリングルートで、つくはら湖畔のんびりと巡ることができます。 リニューアルイベントの一環として、六條八幡宮の境内で地域住民による炊き出しが振舞われました。メニューは豚汁です!本日は神戸電鉄に自転車をそのまま持ち込める特別列車が運行されており、箕谷駅からオープン式典に向かう参加者約80名が来場されました。炊き出しを振る舞いました! そして出発の際には、当地でとれたおいしいお米をお土産にプレゼントさせていただきました。わずか15分程度の滞在でしたが、参加者のみなさまにはとても喜んでいただけたと思います。準備した甲斐がありました!手作りの掲示物 颯爽としたサイクリング姿と、のどかな農村風景、とてもよくマッチしていました! 自転車道には「BE KOBE」モニュメントの設置も計画されているとか。楽しみですね。イベント参加者にも楽しんでいただけました!
自転車 の付いた活動報告
丹生山田の里には、その昔ダム湖に沈んだ村がありました。その名は衝原(つくはら)村。衝原は「尽く原」という説もあるように、山田川が開いた原が、下流の三木市との境界あたりで、再び谷が狭まっているところに位置しています。ここは摂津の最西端として昔から様々な勢力が衝突する地点でもありました。 このような衝原村も、平成4年に呑吐(どんと)ダムが完成し、現在はつくはら湖の水底に眠っています。なお、村の一部は湖の上流に移転し新しい集落を営んでいます。この中には日本最古(!)の民家といわれる「箱木千年家」も含まれており、これについては別の機会を設けて紹介したいと思います。つくはら湖展望台からの眺め。奥に見えるのが呑吐ダムです。 さて、なぜダムを建設する必要があったのか…。実は、さらに下流の東播磨地域は降雨量が少ないため昔から水不足に悩まされていながら、ため池など不安定な水源に頼っていました。大正4年には山田川から農業用水を供給するため、坂本交差点の付近に堰と取水口を設け、「山田川疎水」という水路が建設されています。その後、さらに安定した水源とするため、住民の苦渋の決断ののち呑吐ダムが建設されたのでした。昭和15年ごろの山田川疎水の取水口昭和39年ごろの山田川疎水の水門と堰 現在つくはら湖の周りには「神出(かんで)山田自転車道」というサイクリングロードが通っており、湖面を眺めながらのんびりとしたサイクリングをすることができます。この11月10日にはリニューアルオープンするということで、六條八幡宮に立ち寄りながら西区神出町までサイクリングするイベントが予定されているようです。また、つくはら湖の周りではバイクでツーリングをする人も見られます。このような史跡巡りも楽しいのではないでしょうか。サイクリングロード 呑吐ダムでは最近話題の「ダムカード」も配布されていると聞きます。今度もらいに行ってこようと思います。また報告しますね!