「オシャレとは何かね?」
そんな話から、今日の活動報告は始まります。どうも、フルタジュンです。
「梟の服」を作ろうと思った僕の中の問いがそれでした。
作品として仕上げていく過程で、ファッションについての書物をあれこれ読み、色々な店にも行きました。自分の服装について、オシャレだと言われるものについて考え続けました。分かったり、分からなかったり、考えれば考えるほど厄介な代物。
それがファッションでした。どこまで行っても明確な定義がないのです。
右往左往しながらも、作品のジャンルを決めることを思い付きました。
そう、先にジャンルを決めたのでした。
「パニックファッションショー」
「梟の服」はコメディーでありながら、パニック型のファッションショーとして見せることができないだろうか、ということでした。それを通して、オシャレの正体が見つかるかもしれない。もしくは、お客さんと一緒になって考えられるかもしれない。そう思ったのです。
しかし、僕は本物のファッションショーをしっかり見たことがありませんでした。
もちろん映像ではありますし、ネットで調べればだいたいのことは分かる。
けれど、生で見たことがない。
これが負い目のようにずっと引っかかっていました。
それが、、昨日!
色々な縁があり、XJAPANのYOSHIKIさんがプロデュースする着物ブランドのファッションショーを見ることが出来たのです。
YOSHIKIさんの演出が炸裂するファッションショーという名のエンターテインメント。
あっという間でした。
ショウのトリを務める長い着物を着たモデルが登場すると、YOSHIKIさんもピアノ前に登場。
ピアノの生演奏をバックにモデルが妖艶に歩き始める。
このモデルの動き、ウォーキングの振付を付けたのが『梟の服・女性店員版』にも出演する「大勝かおり」さんでした。フルタ丸でもお馴染みの通称「オーカッツ」さんですね。
大勝さんはピースします(笑)
一年前、僕と大勝さんはとあるハイブランドの店舗で演劇を上演する仕事でタッグを組んでいました。フルタが脚本と演出をやり、大勝さんが振り付け。モデルの方達と演劇を創ったことがあったのです。その時のご縁もあって、今回、大勝さんを振付家として推薦させて頂き、実現したのでした。
そうなんです、「梟の服」はすでにファッション業界でうごめいているのです。
僕はもっとうごめきたいと思っています。
演劇とファッションの食い合わせ、そこの可能性はまだまだあると思っているからです。
演劇でファッションの見せ方はもっと面白くなるし、その逆もある。
だからこそ、このパニックファッションショー「梟の服」にも可能性を感じているのです。
ラストのエンディング、大量の薔薇の花びらがランウェイに降り注ぎました。
ピアノにも降り積り「粋」でした。