ついに、すべての展示が再開する日を迎えることができます。この素晴らしいニュースを皆さんと共有できることにReFreedom_Aichi 賛同アーティスト一同、大きな喜びを感じています。再開を求める声に耳を傾け、その実現に向け粘り強く交渉を重ねてくださった関係者の方々、私たちの運動にご賛同・ご支援してくださった市民の皆さんに大変感謝いたします。9/10にプロジェクトの宣言をしてからReFreedom_Aichi は、私たちを取り巻く不自由さについて議論を共有し、表現の自由を求めるオーディエンスの声を閉鎖された展示扉に提示してきました。展示閉鎖を余儀なくされたアーティストたちへの連帯として自ら展示を停止させたアーティストの抵抗や、他方で新たなプロジェクトを始めたアーティストの試行錯誤は、いま一つの実を結ぼうとしています。しかしそれはReFreedom_Aichi が目指してきた最終地点ではなく、むしろここから私たちのもう一つの戦いは始まるのです。その戦いとはトリエンナーレ終幕までの残りの一週間すべての展示を守りきること、そして、今回のような一方的な展示閉鎖を二度と日本で起こさせないことです。再び芸術の自治力が試されるこの戦いに、表現の自由の未来がかかっています。戦いの口火が切って落とされる今日、まさに今からJアートコールセンターが始動します。私たちは二度と展示を閉鎖させるわけにはいきません。表現の自由はすべての人に保障されるべきものです。その自由のために闘っている人々や幅広く芸術を愛する人々との共闘を、ReFreedom_Aichi はあらゆる垣根を越えてこれからも呼びかけていきます。歴史的な扉はすでに開かれました。それを日本の「表現の自由」を象徴する未来への扉とするためには、再び閉ざすことなく開放しつづけなければなりません。来たるべきそのゴールに到達できる日まで私たちは突き進んで参りますので、引き続きご支援のほど、どうかよろしくお願い申し上げます。
「最近時間が取れなくて、あいちの方の動きをチェックする時間もないし、返信するの遅くなりました。ちょうど頼まれた公開制作の、人が見ている2時間を文章を考えて推敲する時間にあてました。時間が足りなくて乱筆ごめんなさい。終わったと同時にこれを読み上げ、パフォーマンスへと繋げるワンセットを行い(パフォーマンスの内容はご想像ください)、その場で販売し、クラウドファウンディングへの振込をその方に託しました。どう扱ってもいいのでお好きにしてください。タイピングした文章や英訳が必要なら言ってください。」雨宮庸介
あいちトリエンナーレ、とっても感激しました。「表現の不自由展・その後」は見られませんでしたが、芸術展と言いながら、津田大介さんが選んだせいもあってか、どの作品もアーティストの狙いがとてもシャープでわかりやすく、しかも、命をかけて表現している。その迫力が圧倒されるほど伝わった。「表現の不自由展・その後」も、特別のコーナーをつくるのではなく、全体のなかに取り込んだ方が良かったのではないか?あれに匹敵する作品が少なからずあった。できれば、最後の二日でも一日でも「表現の不自由展・その後」を再開してほしい。
作品を見せる権利、見る権利は憲法で保障されていますので、展示の再開を望むアーティスト・市民の意見を支持します。
早速ジェンダーフリーステートメントに署名し、クラウドファンディングにも支援させていただきました。 日韓の政治問題に回収されがちな慰安婦の問題を、当初あいちトリエンナーレが提示していたジェンダーをめぐる人権問題へ引き戻すことは、僕も不可欠だと思っていたので大変共感します。 大きな政治の問題を、僕ら一人一人に関わる人権の問題にまで還元した地点にこそ、連帯は実現するはずです。一個人が創った作品を媒体に、それを鑑賞する一個人へと何かが手渡されていくのがアートであるならば、政治が等身大の個人の尊厳の問題にまで還元された地点からアートが応答するというのは、極めて真っ当な態度だと思います。 マクロな政治に絡めとられず、常にミクロな個であること。そしてそのミクロな有象無象の個同士が、お互いの差異を尊重しながらも、緩やかに、しかし根本の部分ではしっかりと信頼しあいながら連帯していくこと。この惨憺たる状況の中でも、ここから一歩一歩踏みしめながら進んでいくしかないと思っています。 そのための大きな一歩として大変勇気付けられました。