ご挨拶
初めまして。私のプロジェクトをご覧いただきましてありがとうございます。
私は、普段は東京都国立市にあります大学通りで桜並木の保全と更新に向けた調査・研究をボランティアで10年ほどさせていただいております前田源次郎と申します。
出身は、東京都小平市で幼少期に国立市へ引っ越した後に10歳の頃に小平市に戻りまして今年で約30年ほどになりますが暮らしています。
趣味は、音楽鑑賞と読書とハイキングです。近所の商店街で保護した亀(種類と性別は不明)と猫風邪をひいて庭に迷い込んできた母猫とその子供(親子ともに避妊・去勢手術ずみ)を地域猫としてお世話しています。
迷い込んできた当時、自宅に昔の職場でけがをしていたのを保護した室内飼いをしていた猫がいて中に入れてあげられずそのまま外猫として育ってしまった親子猫はできれば室内飼いをしたいので徐々に慣らしています。
桜並木の保全と更新に向けた研究ですが、元々国立市に住んでいた縁で桜のお世話する機会があったのがきっかけで始めたもので出身の大学は文科系ですが図書館等で調べたり、大学の学園祭等で専門の方に質疑をしたりしながら調査・研究をしています。
この度は、私が富士山でしています遭難する人を減らすための取組へのご支援をいただきたく本プロジェクトを始めました(下の写真は、8月19日に旧富士山測候所へ行った際に撮影したものです)。
このプロジェクトを始めたきっかけ
まず、始めに普段は桜のお世話をしている私がどうして富士山でこの取組をしようと思ったかについて書かせていただきたいと思います。
一昨年に、以前から関心がありました富士山の環境問題(特に野外排泄)の現状を調べるために御殿場登山道を通って上山・下山したのですが、昼食を取ってからしばらくしてトイレに行きたくなり探した果てにかろうじて身を隠せそうな岩を見つけ携帯用トイレを使った時に自分が隠れたすぐ脇に野外排泄の跡があるのを目にしてしまいました。昼食を取った後だったのがある意味で不幸中の幸いでしたが決して気持ちの良いものではありませんでした。
富士山は、平均気温が低いため生ごみや排せつ物のような有機物やトイレットペーパーなどが放置されると平地に比べて分解されにくいので例えば食べ終わったバナナの皮を捨ててしまうとそのまま乾いて残り続けてしまうことがあるのですが野外排泄されたものも同じく残ってしまいます。
現地に行くと分かるのですが、砂礫の斜面が終わり登山道の脇に大きめの岩があるようになる場所なので恐らくずっと我慢してここなら大丈夫だろうと思われてされたようでした。
このルートは、新五合目から七合四勺まで営業している山小屋がないので携帯トイレを使うにしても身を隠せるところがないのでなかなか難しい面があります。下の写真は、六合目にある休止中の山小屋近くで撮影したものです。
上の写真のように一面砂礫が広がっているのでトイレのために身を隠そうとするとどうしても登山道から離れたところへ行かないといけないのでフジアザミなどが踏み荒らされたり、霧が出ている時にコースを外れて歩くと浸食で出来た窪地に転落したり道に迷ったりして遭難する可能性があります。また霧から一気に暴風雨に変わることもあるので道に迷っている状況で何とかしようと動き回っているうち体力を奪われ低体温症を発症してそのまま死んでしまうこともあり得ます。
一昨年に上下山した後、富士山の管理に関係する機関にトイレの設置について問い合わせをしたり、意見を伝えたりしたのですがお話を聞いたところ色々な調整が必要な所がありなかなかお話が進みいにくい事情があるように感じました。
そんな中、昨年富士山頂で登山者の案内をされていた方がお仕事の帰りに暴風雨で身動きが取れなくなり救助された後に低体温症で亡くなられるという事故が起こりました。長年、富士山を歩いてきたベテランの方でも命を奪われたこと、遭難された場所がトイレの設置を提案していた場所から遠くないこともあり何とかしたいという思いが強くなりました。
トイレや避難所を設置する場合、管理する人がそばにいる必要があり誰かがそこにいなければならないのがネックになるとある方に言われてそうであれば有人であることを活かして富士山の南斜面の風の強さや方向などの気象観測をする仮設の施設を同時に設置する構想を持つに至りました。
構想を実現するためにはどこにトイレや避難所を作れば良いかきちんと自分の目でも確認したり、天候が崩れた時に現地の様子を実際に見たり、近隣の山小屋の方々にお会いしてお話を伺ったりしないといけないのですが、毎回レインウエアなどをレンタルしているとお金が掛かるのと在庫がなくタイミングが合わないこともあるので行きたいタイミングで行けるように思い切ってレインウエアなどを購入しました。
普段国立市で行っています調査・研究に使う資金が回したので作業に使う資材がほとんど買えなくなって
いるので購入代金に相当する資金をクラウドファンディングで集めさせていただきくことにしました。
調査は富士山に雪が降り積もり始めると人が立ち入るのが困難になるので山小屋(富士宮口は五合目のレストハウスが11月上旬、六合目の山小屋は10月上旬)の営業期間中に何とかあと1回はしたいと考えています。国立市内での調査・研究活動と富士山での調査を両立して、地域猫たちのご飯を減らしたりしないですむようどうか皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
ご支援をお願いする資金の内訳は次のとおりです。
令和元年度 富士山登山調査機材購入品(衣料等)一覧
〈太字は未購入です。手持ちのグローブなどで代用していますが、これから気温が下がってきますのでできれば購入したいです)。
品名
・レインウエアサンダーパスジャケット Sサイズ 8、500
・レインハイカーパンツ L-Sサイズ 4,700
・スペリオルダウンジャケット Sサイズ 13,000
・パウダーグローブ Sサイズ 5,900
・トレールアクションタイツ Sサイズ 5,800
・セミロングスパッツ Sサイズ 3,000
・パワーヘッドランプ 2,900
・パルスオキシメーター JPD-500D 8,200
・SPD2ソフトライト(注)ステッキ 10,206
・宿泊費(一泊2食×1回) 7,500
・交通費(登山バス) 6,820
・事務手数料(CAMPFIRE) 7,652
合計 84,172円
これまでの現地調査の状況
令和元年7月17日~19日(気象観測機材の試験ならびに山小屋へのヒヤリング)
・7月17日 富士宮登山道五合目より上山、富士宮登山道六合目宝永山荘に前泊
・7月18日 宝永山荘出発、悪天候が予想されたため上山ルートを富士宮登山道8合目
経由から宝永第一火口と馬の背を経て御殿場登山道七合四勺わらじ館に至る
ルートに変更。
・7月19日 御殿場登山道七合四勺わらじ館から下山、大石茶屋を経て新五合目に到着。
機材が前日に故障したため強制通風式携帯型気温計(温度センサ+電圧ロガー)から検定付ガラス棒温度計に変更し、要所要所のみで気温を測定しました(詳しくは、活動報告に掲載します)。
令和元年8月18日~19日
8月19日朝から上山して旧富士山測候所庁舎内で20日朝まで滞在して私が自作した登山による疲労を簡易に測定する機材の試験をする予定でしたが庁舎内で持参したパルスオキシメーターと庁舎内にあった同様の機材で酸素飽和度の測定をしたところ60前後と非常に低い値であることが分かり大事を取って急きょ下山しました。
軽い耳鳴りと軽度の心拍上昇以外の自覚症状がなかったのですが、静かに進行する高山病の怖さを実感しました。
これからの予定
令和元年9月中旬~10月上旬
宝永火口経由で御殿場登山道の調査を行う予定です。
内容は、強制通風式可搬式気温計の試験と御殿場登山道、同下山道沿いにある標柱の高さを測定してGPSで位置を記録したのち、後日行う予定の積雪量と斜面の土砂の移動傾向を調べる調査の基礎資料にして退避所を設置する場所の選定の参考にしていただけるようにします。
最後になりますが、国立市での調査・研究関係のフレンドファンディングをPolcaで行っておりますので宜しければこちらも合わせてご覧下さい。
(こちらがPolcaでしています国立市の大学通りでの調査に関係したフレンドファンディングの案内です。)
(※)
本プロジェクトは
All-or-Nothing 方式で実施いたします。
最新の活動報告
もっと見る高尾山にて強制通風式可搬型気温計のテストをしました。
2019/09/30 17:43今日の午後、用事が早く終わったので修理をしたばかりの強制通風式可搬型気温計のテストをしました。 高尾山の1号登山道を出発して一時間ほどで山頂に到着しましたがその間通風用のファンもきちんと動いていました。 これから下山してデータロガーに記録されているか確認をしなければなりませんが結果が楽しみです。 もっと見る
桜の切り株の年輪を展示できるめどが立ちました。
2019/09/29 22:13皆様、こんにちは。いつも私のプロジェクトページをご覧いただきありがとうございます。 今日は昨日の続きで桜の切り株から標本を取る作業をしました。まず初めに昨日バッテリー切れで中断した穴あけ作業の続きをしました。 実は、すでに標本を切り出す範囲の3分の2位は外からのこぎりで切っていたのですが、奥まで届かず切れていませんでした。今回は5本ほどの穴をお互いに少しずつ重なる(ラップする)ようにホールソーで開けた後にのみで細長い穴になるように削ってノコギリで残りを切れるようにしました。 中の方は幸いまだ腐朽していませんがその代わりにホールソーで穴をあけるのもノコギリで切るのもそこそこ大変でしたが、ついに今日切り出すことができました。 今日の作業で腐朽している範囲は切り株の外周から中に向かってセンチ程度で年輪の標本が作れそうだということ、借りようと思っている長いノコギリ(長さが90センチ)でもそのままだと長さが足りないのは事前に溝を掘ることで対応可能であることが分かりました。 活動報告の表紙の写真は、お借りする予定のメーカー様にノコギリの写真の掲載させていただけないか問合せ中なので使いたいと思っているノコギリがどのようなものかイメージできるように書いてみたものです。色々な絵のイメージが混ざっていて構図も滅茶苦茶ですみません。 お話を戻しますと これで友人を誘って輪切りにする作業をイベントにする予定でしたが、十分可能だという感触がつかめました。あとはのこぎりを借りるお金と保存用のポリエチレングリコールを購入するお金のめどが立てば研究が進めます。 桜の研究と富士山での調査を両立できますよう皆様のご支援をよろしくお願いします。 もっと見る
今日は、桜の切り株の標本切り出し作業をしました。
2019/09/28 23:00皆様、今晩は。今日は先日に引き続き国立市にある大学通りで桜の切り株から標本を取る作業をしました。 最初にしたのは、切り株に生えてしまったキノコを菌糸が広がっていると思われる範囲ごと電動ノコギリを使って切りました。 今回、始めて電動ノコギリを使いましたが手で引くノコギリで半日以上かかる作業が20分程で切れました。その代り振動がすごいですが・・・。 上の写真は切った後の様子です。帰宅した後に毎回キノコの臭いが靴やズボンに移ってしまって困っていましたがこれでしばらく安心して作業ができます。 電動ノコギリは、とてもパワフルですが切り株を水平に切れないので手持ちのノコギリでひたすら輪切りにして行きました。ただ、このノコギリは20センチ位の長さしかないので写真に向かって左上のところにホールソーで穴を開けて手持ちのノコギリの歯が奥まで届かなくても横方向に切っていけるようにしました。今日中に終わりたかったのですが、バッテリーがなくなりましたので明日続きをすることにしました。 帰宅後は、今までの作業で取った標本がキノコの菌糸で腐らないように漬けているポリエチレングリコールが入った容器に紫外線を当てる装置に紫外線LEDを追加する作業をしました。予算の関係でポリエチレングリコールは入手できた量が少ないので漬けている溶液は高濃度ではなく20パーセント位なのでとにかく今は腐らないようにして11月の市民祭まで頑張って保存していくつもりです。 桜の研究と富士山での調査が両立できる状態に早くなりたいです。 もっと見る
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