植田明志の作品世界において"アイデンティティ”の
象徴であるマスコット的なキャラクター「テイテイ」。
現在に至るまで様々な「テイテイ」たちが登場してきました。
今回のクラウドファンディングのリターン用作品でも登場している
「テイテイ」の歴史を振り返ってみたいと思います。
テイテイが初めてその姿を現した平面作品「灰色の街のテイテイ図」。
全てのテイテイたちの元となった作品です。
古い挿絵のようなタッチで描かれたテイテイと、不思議な生き物のような乗り物。
象形文字を想わせる、植田明志の創作文字「街文字」が書かれ、
フレームの上部にはレリーフ状に処理された2匹のテイテイたちも造形されています。
テイテイが立体で初めて登場した記念すべき作品「トロイメライの車」。
地面に足が着くと死んでしまうテイテイたち。
自身で歩く事が出来ないテイテイたちは必ず乗り物に乗っています。
石粉粘土をベースに、真鍮線や木材などの異素材を初めて取り入れた
ターニングポイントとなる作品です。
2014年開催の個展「遠すぎるパレード」で登場した「流れ星に乗って」。
流星のような乗り物に乗って、白い星の白い大地で行われる
パレードの先頭を進むテイテイです。
両手を交差した祈りのポーズに、宇宙を想わせる青い身体。
レースのような首飾りといったテイテイの特徴が確立してきています。
三角や丸、四角の積み木の車に乗った小さなテイテイたち「テイテイトレイン」。
テイテイのシルエットもスタンダードな形から発展して
個性的な姿のテイテイたちが派生してきています。
「テイテイマシン猛レース」と題されたシリーズ。
腕自慢のテイテイたちが、各々、自慢のマシンでレースに参加します。
テイテイの先祖の姿が造形された「ご先祖テイテイ」たち。
身体が土器を想わせる殻で覆われており
殻の部分はテラコッタ粘土が用いられています。
現代のテイテイとは異なり、古代のテイテイたちは自身の足で大地に立っているのも
特筆すべき点です。
今回のリターンでは、テイテイの立体作品をセミオーダー形式でお作り致します。
耳の大きさや形」と「服の色」をご指定頂き(※色はベースカラーを選んでいただけます)
そのご要望を基に、作家が細部を調整してテイテイを制作致します。
是非、世界にひとつだけのテイテイをお迎えして下さいね。