2019/11/01 18:00

こんばんは。

今回は先日インタビューしていただいた内容を報告させていただきたいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーー


どうして留学に行こうと思ったの?

宮嵜)実はインドネシアにはトビタテでいった他にも何回か訪れていました。なんとなく海外に行こうと思ってインドネシアのバリ島にボランティアでいった時に、自分が思っていた理想と現実がかけ離れていてとてもショックを受けたんです。すごい綺麗だと思っていた場所が実際には深刻なゴミ問題を抱えていてこの現状をなんとかしたいと思い、まずは学内の交換留学でインドネシアに行くことにしました。

遠藤)そんなにバリ島ではゴミ問題が深刻だったんだね。

宮嵜)そうなんです。綺麗な海や景色を想像していったんだけど、海岸にゴミがたくさん捨てられていたんです。しかも海岸だけではなく、道路にも山積みにされたゴミがありました。バリ島だけでもこんなにゴミで溢れているということは、もしかしたらインドネシア全土もゴミが至るところに放棄されているのではないかと思いましたね。

遠藤)たしかに!

宮嵜)そして、留学してからも「僕たちが捨てたゴミはどこに行くんだろう?」と思って色々調べたら、ゴミは最終処分場に行くことがわかりました。最終処分場に行って処理されなかったゴミはそこにいる牛に食べられていて、その牛が僕らの食卓に運ばれているというサイクルが生まれていました。それは50年前の日本で起きた水俣病やイタイイタイ病と同じような構造です。

最終処分場にいた牛

捨てられたごみを食べる牛

青空と最終処分場

遠藤)今の話を聞いて、たかがゴミと思ってはいけないんだなって思ったよ!

宮嵜)それで1年目の交換留学中に「Gomi-Shori-Project」という団体を立ち上げたんです。団体が出来た時期に帰国日が迫ってきて、このまま帰りたくないと思ったんです。なんとかして残る方法がないかなって色々調べた時に、知り合いのトビタテ生に「だったらトビタテ受けたらいいんじゃないの?」って言われて応募しました。

遠藤)じゃあ無事に迎えた2年目のインドネシア生活ではどんな活動をしていたの?

宮嵜)最初はゴミの発生する場所と毎日同じようなゴミが発生するような場所ってどこかなって考えた時に、レストランって思いついたんです。

レストランから出るゴミは、食べ残しやストローやペットボトルなどのプラスチック類、あとはその他の燃えるごみって大体決まっていました。
それらを分別して生ゴミは堆肥(コンポスト)として使い、プラスチックなどはまとまったら業者に売ることができるのでレストラン内でゴミの処理ができるのではないかと考えたんです。
そのようなレストランがインドネシアで広まれば最終処分場にいる牛の量が減る→牛の量が減れば水俣病やイタイイタイ病で苦しむ患者が減る→そうすれば50年前に日本のようにならないのではと思いました。なので、レストランを中心にゴミの分別活動とリサイクルの啓蒙普及活動をしてました。

インドネシアでの仲間との1枚ーーーーーーーーーーーーーーーーー

一見今やっているテンペの普及活動とは関係ないように思いますが、すべての事柄は繋がっているのだと大変実感しました。

後編もありますのでお時間許しましたら、ぜひご覧ください。

URL:宮嵜 太樹さん【ゴミ問題を解決しにインドネシアへ!】(前編)