台風15号で被災した佐倉草ぶえの丘バラ園復旧のため、10月4日(金)から始めさせていただいたこのプロジェクトも、いよいよ最終日となりました。皆様からの暖かいご支援、まことにありがとうございました。NPOバラ文化研究所の前原克彦理事長から、御礼申し上げます。
< 御 礼 >
「災害は忘れたころにやってくる」、まさに忘れたころにやってきました。天気予報は盛んに警報を出していましたが、千葉県佐倉は大丈夫と高を括っていました。9月9日の未明、ただならぬ風の音に目を覚まし、周辺を見渡しましたが、我が家は大過ない状態だったのでまた、眠りにつきました。
夜が明けて改めて近隣を見渡すと、庭の柿の大木が途中から吹き飛ばされ、屋根瓦が壊されていて、バラ園では大変な被害が出たと直感しました。
バラ園は枯れ枝等のごみに覆われ、木材で作られた構築物はほとんどが倒れるか斜めに曲げられており、目を覆うばかりの惨状でした。10月20日には佐倉市主催のイベントでバラ園見学会が予定されていたため、それまでにできる限りの復旧をせねば、と皆で力を合わせての作業が始まりました。
台風15号で倒されたウィーピング仕立てのロサ・バンクシアエ・ノルマーリスが、19号で再度倒されたのには愕然としましたが、これまでに、被災箇所の1/3を何とか復旧することができました。来春の開花期をにらんで、3月末までにはすべての作業を終わらせなければなりません。
バラ園はこれから寒肥、接ぎ木、誘引、剪定と一年でいちばん忙しい季節です。残り2/3の被災個所の復旧作業とあわせて、スタッフおよびボランティア一同、最善を尽くします。
皆様からのご寄附は少しも無駄にすることなく、人件費および資材費として使わせていただきます。5月にはもとの美しいバラ園の姿を皆様にご覧いただけるよう、一同身を粉にして働きますので、引き続きのご支援、ご協力をお願い致します。
NPO バラ文化研究所
理事長 前原 克彦
ここに掲載しましたのは昨日、11月23日(土)の雨のバラ園の写真です。暖かい日が続いたせいか、花がたくさん、つぼみもたくさんでまだもうしばらく咲きそうです。通行止めの箇所もありますが、お時間がありましたらぜひ、秋のバラを見にお訪ねください。
最後に、被災する前のバラ園の写真を2枚、ご覧ください。これから4ヶ月、バラ園では復旧工事と冬のバラの手入れが続きます。来春にはすっかり甦った美しいバラ園を、皆様にお楽しみいただけますように。