2020/05/22 05:04

大切な支援者様へ。
インドリシケシから近況報告です。
ただいま、5月中は帰国のための臨時便もキャンセルになる状態です。
ここ、リシケシは感染者が少ないので、外出は大都市ん比べてある程度自由になりますが・・・未だオーダーを受け取れず、荷物を送るための郵便局も機能しません。

そんな中で、3日前に、緊急でヒーリングセッションをしました。

少し長くなりますが、活動報告として拙い文章ですが綴らせていただきます。



以前から、とても親切にしてもらっている西洋人の男性がいました。
と、言ってももちろん、セクシャルな感じではなく、私が怪我をしてたので、元スポーツ選手の理解から、回復のために負担になるような荷物を持ってくれたり、少し外出した方がいいからと、ガンジス川に付き添ってくれたり・・という感じでした。

ことの起こりは・・その人が数日前から態度が急変。
なんだか避けられているように思えたのです。
せっかくいい友人ができたと思っていたので、原因を聞くと、こういうことでした。

”私と過ごした日は、なぜだかとても疲れる。何が原因かわかないけど、ものすごくだるい。”

これには驚きでした。
実は私も同じように感じていたのです。

そして・・彼はこう続けました。

”ここ数日は、君が近くにくると、電気ショックみたいな刺激を感じるんだ。それが怖い。
君はいい人だし、何も悪いことをしていないけど、ただ僕はその刺激が怖いんだ。
それに、君、ガンジスで僕の手に何かしたでしょう?”

 ああ、そうでした。
ガンジスで瞑想をして、沐浴をした後、彼が岩の上に横たわっていて、私はそのすぐ横に座って目を閉じていました。ふと気配を感じて振り返ると・・彼の手がこちらに伸びていて、なんだか「助けて」と言ってるように思えたので、触れることはしませんでしが、手をかざしてみたことがあったのです。彼の頭が、軽い感電を起こしたように、小刻みに揺れました。しかし、私は何も強いものを感じなかったので、そのまましばらく様子を見て手をひっこめました。


”余計なことをしないでくれ、変な波動を感じたんだ。僕はそれを必死に払わなければならなかった。気味が悪かったんだ。”

ごめんね。でも、なんだか「助けて」って言ってるように思えたのよ。

”僕は助けなんか必要ない!君からうける妙な刺激はもうたくさんだ。君から悪魔のようなものは感じないけど、奇妙で怖いから距離を置かせてくれ。」

・・・わかりました。
でも、やはり。私には彼の何かが「助けて!」と言ってるように思えたので、

こう聴きました。

「そうしましょう。でも、一度だけあなたの頭に触れてみてもいい?」

彼はすでに立ち去りかけていましたが、立ち止まり、「OK」と言いました。
それはちょっと意外でした。

彼を椅子に座らせて、いつもお客様にするようにそっと額に触れました。

触れた瞬間から、彼は激しく震え始めました。
そして・・激しく泣き始めました。

彼は、普段から、スピリチュアルな感受性が強い人。
ガンジスで瞑想やヨガ、沐浴をする姿をみても、何かを求めて真剣に祈っているのが、誰がみてもわかるくらいでした。

しばらく座ったままで、収まるようにケアをしてみましたが、私の左手の親指が激しく振れるほど、”彼の中の何か”はとても強力でした。
普段、お客様に触れるときにこんな強い衝動は起こりません。
むしろふわっと優しい表情になられて、「なぜだかとても温かいものに包まれているようだ」とのご感想をいただくことが多い私独自のワークです。

彼の中で私に反応するものが何なのか、少しだけチェックしてみるつもりで触れたことを少しだけ後悔しました。このまま手を離すことは危険だと思えました。

彼を部屋の横に横たえて、緊急でセッションをしました。
激しく泣きながら動くので、とても大変でしたが・・いつも通り、その時の私にできるベストを尽くしました。

セッションが終わり、落ち着いた彼がさっきとは打って変わった、優しい目になって、こう言ってくれました。

「僕は以前から自分のどこかがブロックしていることをしっていたけど、今回のことでそのブロックを外す必要があることを理解したよ。ここにいる間に、できればそれを外すための手伝いをしてほしいです。今日はそれを気づかせてくれてありがとう。」

ホッとしました。
そして、彼を部屋から送り出した後・・夕方6時くらいでしか・・・
ベッドに横たわると、全パワーを使い果たしたらしく、翌日の朝6時まで深く眠りました。


このことで、私も気づいたことがありました。
これまでも、時々、何をしたわけでもないのに、私への強い拒否反応を示す方々がいました。
幼い頃から、母に関して辛い思い出しかなく、傷ついた自我をもったまま育った私には、そういう波動がとても敏感に伝わります。
それは、今回の彼から感じたものと同様のものでした。

彼の中の何者かは、私が彼の中から追い出そうとしてると思って、恐れて、私を遠ざけようとしていたのです。そして、私もそれを感じて、彼のそばにいると、とても疲れたのだと思います。

翌日も、彼は様々な変化をしました。
午前中に親しげに微笑んだかと思ったら、夜には、やっぱり近づきたくないという態度になったり・・


今までなら、私も日々の慌ただしさの中で、「望まないならしかたない」と諦めることしかありませんでした。それに、セラピストには、お客様の中の、パウダリーという心の境界線を超えてはならないという鉄則もあります。望まないのに心に勝手に心に踏み入ってはいけないのです。
さらに、彼はこれまでに出会ったクライアントさんの中でも、とても深く激しい傷みを抱えているようでとても難解です。

でも、幸にも、今は十分な時間があるので、これまでには時間がなくてできなかった試みをすることができます。

「どうしても嫌なら無理に勧めるつもりはありません。でも、ちょっと聞いて。あなたの中にいる誰かは、私が”彼”を追い出そうとしてると思って私を恐れていると思います。
だけど、それは違います。”彼”は、あなたの一部ですから、追い出す必要はないと思う。
私が試みたいのは、”彼”と今私と話しているあなたとの融合です。
あなたがこれ以上苦しまないように、泣いている”彼”を笑顔で幸せな”彼”にしたいだけ。
それには、あなた自身が、多少の傷みを感じても、変化しようと強く思う決意が必要なの。

まずはあなたの決意がないと、セラピストの力だけではできませんから。」


そう話しながら、私の頭には走馬灯のように、過去に私に拒否反応を示した人たちの痛みが伝わってくるように感じました。
自分が何なのかわからなかったころは、単純になんでこんな風に嫌われるのかなぁと悲しくなっていたことも思い出しました。

こんな気づきをくれた今回の出来事に心から感謝します。
彼とは他の友人も交えて、今夜は久しぶりに以前のようにたくさん笑いながら夕食を一緒にとりました。そして、夕食が終わって他の友人が席を外したときに、

「僕は決めた。セッションを続けて欲しい。」という言葉をもらいました。

諦めずに、注意深く彼と接触してみてよかったと思えて、嬉しくなりました。


インドのロックダウン。

皆様へ多大なご心配とご迷惑をおかけしながらも、
自分の意志で移動することができない状況だったからこそ、

充分に与えられた時間の中で、心の余裕を持って新たな展開を見出せた今に感謝します。


セラピスト人生もまだまだ修行です。
予定していたような活動なできていませんが、大切なことに気づかせていただき、

これからの私のセラピスト人生がより楽しみになりました。


全てのつながりと経験に感謝します。

Shanti Shanti Shanti


全ての生きとし生けるものがしあわせでありますように。
それはもちろん、私を応援してくださった皆様と私自身のためにも捧げる祈りです。

人を癒すお手伝いをするためには、まずは自分自身が幸せな状態であるように自分を愛し、大切にすることが大切なことを現在の私は知っています。


ありがとうございます。