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【アフリカ・ルワンダ 未知のリズムと音楽探究の旅】今沢カゲロウ21枚目CD制作

BASSNINJA今沢カゲロウが、地球の未来をけん引するアフリカ・ルワンダでアルバム制作(通算21枚目)を開始。ルワンダの伝統音楽、口頭伝承歌、古典楽器、環境音、自然音などに接しながら、世界の音楽シーンにおける未知なるエッセンスを吸収。今沢の音楽との組み合わせにより唯一の音楽を世界に発信する。

現在の支援総額

1,264,000

168%

目標金額は750,000円

支援者数

188

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2019/10/21に募集を開始し、 188人の支援により 1,264,000円の資金を集め、 2019/12/21に募集を終了しました

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現在の支援総額

1,264,000

168%達成

終了

目標金額750,000

支援者数188

このプロジェクトは、2019/10/21に募集を開始し、 188人の支援により 1,264,000円の資金を集め、 2019/12/21に募集を終了しました

BASSNINJA今沢カゲロウが、地球の未来をけん引するアフリカ・ルワンダでアルバム制作(通算21枚目)を開始。ルワンダの伝統音楽、口頭伝承歌、古典楽器、環境音、自然音などに接しながら、世界の音楽シーンにおける未知なるエッセンスを吸収。今沢の音楽との組み合わせにより唯一の音楽を世界に発信する。

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quazero – カゼロウ
今沢カゲロウ ルワンダ滞在目撃録1


QR1387便

その名前を彷彿とさせるフライトと共に今沢カゲロウ (Quagero Imazawa) はルワンダの地に降り立った。
前回に比べほんの少しだけ、ほんのほんの少しだけ柔和に見える表情は2回目の訪問ゆえか。
長期の滞在になるはずなのに、小ぶりのスーツケースにそのほとんどをまとめ、ベースと共に歩いてきた。



本当にこの人は身軽でひゅうっと風のようだが、通った後には「いま、通ったよね」と誰もが分かる体感を残していく。そして気づいた時にはもう過ぎ去っている。
強くも弱くも自由自在、まっすぐもうねりも思いのまま、立ちはだかるオブジェクトの輪郭どおりに吹き抜けることもあれば、オブジェクトを吹き倒すこともできる。

この地にどんな温度をはこび、そして持ち帰るのか。

21枚目のアルバム制作がはじまる。



彼と知り合ったのは9月17日、渋谷のライブハウスでのトークイベントで共演させていただいた。
ルワンダに在住して2年になるが、さすがにベーシストさんとの共通の話題が全く思い浮かばず、本番まで完全に無防備だった。

渋谷のライブハウス SANKAKUでのトークイベント


「ルワンダ、行ってみます、全く発掘されていない音楽性が眠っているので」

そう聞いたのはイベントのたった数日後。


「ルワンダをテーマにアルバム作ります」

そう聞いたのもそれからたった数日後。


「アルバム制作のためにクラウドファンディングやります」

そう聞いたのもそれからたった数日後。


速い


絶対bpm (絶対リズム感) を持つ人物だとは聞いていたが、これは錘を下げ切った208を超えているだろう。



たまたまルワンダにてガイド業を行なっていたこともあり、今滞在のお手伝いをさせていただけることになった。

前々からルワンダにお客様をお迎えするたびに、彼らの反応に惹きつけられていた。
お客様を通して、毎度新しいルワンダを私も発見できるからだ。
いつかその目をジャックして、そのこころに成り代わり、ルワンダを共に見つめてみたいとおもっていた。

今回ご本人の許可をいただき、密着取材が可能に。
我ながらガイド兼密着取材はなんとマッチ度の高い仕事だろうと感じている。

今沢カゲロウの目撃録としてガイドmasako katoがここから数回に渡ってお届けする。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


<到着初日>

メディア関係者もカゲロウさんに挨拶をしたいとのことで一緒に空港でお出迎えを。
軽く打ち合わせののち、二度目の街に出て行く。

直前まで大スコールに見舞われていたが、彼の到着と共にからりと晴れた。



首都キガリ随一のルワンダ料理店にて21:00からライブが行われるため、31時間フライト直後にもかかわらずゲスト出演へ。
普段の生活リズムを知らないが、有り余る体力を見るにつけ肉体が無いんじゃないかと錯覚する。何を源に生きているんだろうか。

何種類もの機材と何本ものケーブルを組み合わせてセッティングを行う。素人ながら手伝おうとすると「いや、大丈夫なんで」とはっきり制された。

一人で黙々と準備をする背中を見て、これまでプロ活動歴29年間、4,400公演をこうやって戦ってきたのだと片鱗が見える。
幼稚園から老人ホームまで。150万人の聴衆から0人まで。
あらゆるところに一人で現れて一人で去っていく。ただし一人ではあるが単体ではない。
そういう印象を受けた。


スタンダードなジャズバンドに混ざりカゲロウ色を差していく。
ハイクラスレストランの床に散らばる昆虫の絵。それをさらにジャケットで風を起こして吹き上げる。
違和の連続に、観に来ていた女子グループは始終wow…wow….! と吐息交じりに連呼する。


パフォーマンス後、ルワンダ人奏者が駆け寄ってきて
「あれはなんだ!?日本の伝統芸なのか!?」と興奮気味に尋ねてきた。
明らかに何かの滴を落としている。その瞬間を見てしまった。




実は、出番待ちの間、ずっと歩き回りながらウォーミングアップをしていたが、ある瞬間に突然隅の椅子に座り込んだ。


「何も起こらなさすぎて、イライラしてきた」


と、文字通り頭を抱えていた。
至極真っ当なバンド演奏は彼にとっては揺らぎが少なかったのだろう。

そういうことを経ての、あの色だった。



黙々とまた一人で片付けをする。

今滞在中、一体いくつの差し色を目にするだろうか。

カゲロウ - 四億年前から存在し地球上で初めて獲得したその羽のように、全ての色を見尽くしてもなお透明かもしれない。


(文・写真 : masako kato)

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