ナマステ!何度目かのともみです!
今回のクラウドファンディングのプロジェクトは、“BEAMスクールが現地で自立した運営ができるようになるまでの橋渡し”を目的に立ち上げました。
BEAMスクールを卒業して社会に出た若者たちが、今後の自立運営に大きな役割を果たすと考えており、現地のパートナー Niranjana Public Welfare Trust(以下:トラスト)とその実現に向けて話を進めています。
インドの学校制度は州ごとに異なりますが、義務教育は1~8年生となっています。以前の記事でご紹介したように、BEAMスクールでは就学前の幼稚園クラスから5年生までの子どもたちが学んでいます。
BEAMスクールを卒業した後は、トラストが運営するNiranjana School(以下:ニランジャナスクール)へ進みます。そこで7年生まで学び、その後は8~10年生まで他の公立学校あるいは私立学校で学ぶことになっています。
インドの学生たちは10年生と12年生の修了時に統一試験を受けることになっており、10年生の統一試験の結果を受けて、志望する上級学校への願書を提出します。
そして2年間学んだ後、12年生の統一試験の結果をもとに、志望する大学等の高等教育機関への願書を提出します。
インドでは12年間の教育を修了した学生が高等教育を受けられるそうです。日本で高卒の資格が必要なのと同じですね。
昨年の5月(統一試験の結果が出る時期)には、トラストの代表ディベンドラさんから嬉しいニュースが飛び込んできました!
"BEAMメンバーへ、とても良いニュースです!
今年BEAMスクールの6人の卒業生が10年生の統一試験に合格したことをお伝えできて、私はとても幸せです。
皆さんご存知のように、BEAMスクールの子どもたちは皆とても貧しい家庭に生まれ、両親は文字の読み書きができません。ですから、これは彼らにとって非常に素晴らしいことです。生徒も保護者もとても喜んでます。
私たち(現地のNGOのスタッフたち)も、熱心で才能ある彼らが素晴らしい結果を残してくれて嬉しく思っています。"
10年生の統一試験の結果によって、その後2年間学ぶ学校が決まり、そこから大学、就職へと繋がっていくため、この試験で良い成績を収めることはとても重要だということです。
また、つい先日は12年生の統一試験を受けたBEAMスクールの卒業生3名がとても良い成績を収めたという報告を受けました!
数年前までは義務教育を受けることすらままならなかったニーマ村の子どもたちの中から、このように積極的に学び、自分の力で進路を切り開いている生徒が出ていることは、本人や家族だけでなく村全体にとって、大きな希望となっているのです。
他にも大学に在学中の卒業生も8名いますが、現在はコロナウィルスの影響でインド全土がロックダウンされており、残念ながら進級、進学、就職等がストップしている状態だそうです。状況が好転して卒業生たちの進路に動きがあったときにはすぐに報告してもらえるようにお願いしてあるので、その日を心待ちにしています。
BEAMスクールを卒業した1期生たちが大学を卒業して就職し、自分たちの力で得たものを母校であるBEAMスクールに還元してくれるようになれば、その姿を見た後輩たちもきっとさらにその後輩たちへとバトンを繋ぐために行動してくれるでしょう。それが良い循環を生み、村全体が貧困のサイクルから抜け出すのにも大きな影響を与えると私たちは考えています。
その遠くない未来が現実のものとなるまで、私たちはBEAMスクールを支え続けたいと思っています。
そのために、まずはこの先2年間の学校運営費をまかなうべく、このプロジェクトを立ち上げました。BEAMスクールで懸命に学ぶ子どもたちのため、どうかご支援よろしくお願いいたします!