有縁のみなさん、こんにちは。
お世話になっています。"幻の蕪村の名画「寒山拾得図」本堂奉安プロジェクト"クラウドファンディングもいよいよ最終日となり、24時間を切りました【1/10の23時59分59秒まで】。今までにご支援くださった方々、シェアくださった方々、本当にありがとうございます!。最後のお願いをさせていただきます。
https://camp-fire.jp/projects/view/208171
おかげさまで搬出・撮影費はメドがつきましたが、肝心の襖の製作費には全然及びません。とにかくお願いしかありません。どうかよろしくお願いいたしますm(_ _)m。
妙法寺所蔵の『寒山拾得図』ですが、昭和42年に墨絵の上に油性マジックで落書きされるという事故に見舞われ、昭和58年に武智光春表具師の職人技と科学技術の融合で見事に除去に成功・復元したことは既報の通りです。
実はその事故の際にもう一つ大きな傷を負っています(負ったまま)。寒山さんのお顔にご注目ください(=写真)。破られたので顔の一部がないですよね。和紙で補修されています。お顔というとても大切な部分が欠けているのです(涙)。
今般、複製を作成するにあたり、この寒山さんのお顔を補うことができないかと模索をしています。2月に某博物館学芸員の方が妙法寺にお越しで、何かよい方法がないか相談したいと思っています。文殊菩薩の化身といわれる寒山さん。相談し、ご意見を頂き、よい智恵を授かれればなと思っています。
◆寒山拾得(かんざんじっとく)について(『三省堂新明解四字熟語辞典』より)
中国唐代中期の寒山と拾得の二人の高僧。二人とも奇行が多く、詩人としても有名だが、その実在すら疑われることもある。拾得は天台山国清寺こくせいじの食事係をしていたが、近くの寒巌かんがんに隠れ住み乞食こじきのような格好をした寒山と仲がよく、寺の残飯をとっておいては寒山に持たせてやったという。また、この二人は文殊菩薩、普賢菩薩の生まれ変わりといわれる。画題としてもよく用いられる。
とあります。寒山が経巻を開き、拾得がほうきを持つ図は、禅画の画題となっており、仏教とご縁が深く、天台宗とも関係があります。また、森鴎外の短編小説に『寒山拾得』があります。
以上、どうぞよろしくお願い申し上げます。