はじめに・ご挨拶
はじめまして、こんにちは。私は、猫のスラヤさんと一緒に暮らしている、高木と申します。
神奈川で、ケーキ屋さんで働きながら、スラヤさんとふたりで暮らしています。
今回、スラヤさんがFIPの診断を受けたことをきっかけに、このプロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトで実現したいこと
スラヤさんのかかっている病気、猫伝染性腹膜炎(以下FIP)には、現在日本では未承認の薬、MUTIANで高い効果が確認されています。ただこのMUTIAN、保険適用外かつ輸入品となるため、非常に高価なお薬です。
FIPは、非常に進行の早い病気で、突然容態が変化することもあります。まだまだ子猫のスラヤさんの、成長の手助けをしてはいただけないでしょうか。
プロジェクトをやろうと思った理由
まず病気について、お医者さんとの会話とインターネットで得た知識で、簡単にご説明致します。
FIPは、主に1〜3歳未満の子猫によく見られる病気です。コロナウイルスというウイルスが、突然変異によりFIPウイルスになり、熱、下痢、嘔吐、腹水、胸水がたまる、などの症状を起こします。
このFIPですが、ウェットタイプとドライタイプの2種類に大別され、スラヤさんはこのウェットタイプにあたります。血管からタンパク質が漏れ、体液として溜まってくるのがウェットタイプの特徴です。
FIPは、ウイルスの出現から発症まで数週間、一度発症と確定すると、平均の生存日数は10日前後とされています。
今回、スラヤさんを病院に連れて行くきっかけになったのは、血尿を発見したためです。膀胱を調べるためのエコーで、下腹部に僅かに溜まる腹水を発見することができました。
その後の検査で、40度近い熱、血液検査では白血球数が異常に増えており、炎症マーカーが強く出ていることが判明しました。
蛋白分画、腹水の遺伝子検査でも、FIP陽性という結果でした。
初期段階でFIPの診断を受けることができたのは奇跡的です。
私はすぐにFIPについて調べ、そしてMUTIANという薬にたどり着きました。
そして日本では未承認であること、高価であること、そしてその価値に見合った素晴らしい効果があることを知りました。
もちろんリスクも考えられるでしょう、効き目が100パーセントあるとも限りません。ですがそれが、一緒に暮らしてきた猫のために、私ができるただ一つの方法であるなら、試したいと思いました。
そこで問題になるのが、お金です。
MUTIANは日本で、100mgの錠剤、1錠約2400円ほどで手に入れることができます。スラヤさんの症状と体重を考えると、1日300mgの服用が必要です。
※11月20日より、体重増加の為、350mgの服用となりました。
そしてそれを最低でも約12週間(薬の効果が得られた場合、12週間後の血液検査の結果で投薬を終了することができるそうです。)続けると、約60万円強、の金額になります。そこに、血液検査、エコー、腹水検査、交通費、など、様々なお金がかかってきます。街のケーキ屋のお給料では、とてもぽんと出せるような金額ではありません。保険に入ってはいますが、1日の限度額が12000円と決まっており、MUTIANについては未承認の薬のため、保険適応外となっています。
少しの貯金と、毎月の収入でなんとかやりくりしていきたいのですが、もし、スラヤさんの治療を応援してくださる、手伝ってくださる方がいらっしゃったら、とてもとても助かります。
FIPについて調べていて、沢山の方が記録を残して下さっていたので、私は様々なFIPの症例を知りました。この金額の問題は大きく、FIPにかかってしまって助けたいのに、助けられない、期間も残されていない、治療施設も限られている。そんな中で対症療法を選び、闘病しながら看取っていった方もいらっしゃいました。
もしクラウドファウンディングで、協力者を集めることができたら。ひとりでもふたりでも、助けてくれる人がいる、そういう記録は、金額で治療に踏み切れない方の希望になるかもしれません。
また、MUTIANの情報にたどり着けず、もしくは病気の進行に間に合わず、愛猫を失ってしまった方、日本でもし、MUTIANが承認され、保険適用され、すぐ処方されるようになれば、どうでしょう。とても難しい話で、医者でもない、一般人の私が簡単に言える話ではありません。それに、ずいぶん未来の話になるでしょう。
ですが、私がこの薬を知ったのと同じように、服用で改善した、という前例が生まれることで、新たなfip患者の猫ちゃんと暮らす方々に、高価でも試してみる価値があるかもしれない。と思って頂けるかもしれません。
FIPは、ほんとうに突然、どんな猫でも起こり得ます。
資金の使い道
全てスラヤさんの治療費に充てさせていただきたいと思います。主に、MUTIANの購入費、病院への通院費、血液検査代、エコー検査代など、その都度写真でどのくらいの費用がかかったのか、お知らせしたいと思います。
もし、容態の変化等でスラヤさんへの治療が困難、不可能になった場合、「かながわペットのいのち基金」へ残額は全て寄付させていただきたいと思います。
リターンについて
スラヤさんのために、私が皆さまにお返しできることは何だろうかと考えました。
私は趣味をいくつかもっていて、そのうちのひとつが刺繍です。いろんなお花を、私がエコバッグやがまぐちに刺繍いたします。
昔作ったがまぐちです。りんどうです。
サイズ感はこちらを参考にして頂けたらと思います。※ケースは付きません
エコバッグは、雑誌が入るくらいのサイズを考えています。刺繍サイズはがまぐちとかわりません。
お値段の高いほうには、さらにスラヤさんを刺繍します。
※スラヤさんが入るのでお花は小さくなります、写真はかすみ草です。
ポーズやお花の柄などはお選びいただけません。しっぽはふわふわになっています。
私の時間を、リターンとして受け取っては貰えないでしょうか。手作業のものになり、本来の仕事もあるため、すぐにはお渡し出来ませんが、頑張って作らせていただきます。
こちらの発送は1月〜2月中を予定しております。
また、すごくかわいいスラヤさんをPhotozineと、ポストカードにしました。成長を手伝って頂いたお礼に、すくすく育つスラヤさんを見てもらいたいです。※こちらはInstagramで投稿した写真、ブリーダーさんよりお借りした写真が含まれます。
スラヤさんのために協力してくださったあなたに、感謝をこめたリターンを考えてみました。よろしくお願い致します。
最後に
ここまで読んで頂いて、ありがとうございます。
スラヤさんについて、最後に書きます。
スラヤさんは、私が初めて一緒に暮らす猫です。ずっとずっと猫と暮らしたくて、貯金をして、一人暮らしをして、仕事にも生活にも余裕がでてきて、さあいよいよ、と、お迎えしました。
来たばかりのスラヤさん
2018年4月16日生まれ、現在1歳7ヶ月の男の子です
いなば製品と海苔が大好きです。海苔はほんのひとかけらだけのお楽しみです。
苦手なことはドライヤーをかけられることと、爪切り。爪切りをされるときは、大人しくしてくれるのですが、絶対に切られている爪から目を外します。
子猫のころからお腹の調子がよいとは言えず、半年以上服薬と通院を続けていました。それでも年明け前に持ち直し、去勢手術も無事終えて、ここ最近は元気にすごしていたのですが、このような結果になってしまいました。
自分のエゴで飼い始めたのだから、ペットの面倒は自分で責任をとるべき。他人に手を貸してもらうなんて。そう考える方には、ほんとうに不快に思われるでしょう。申し訳ありません。
ただ、治してあげられるかもしれない可能性があるのだから、諦めたくないのです。
支援していただくのが難しくても、この病気について知っていただいて、今や、不治の病ではないことを伝えていただきたいです。
どうぞよろしくお願い致します。
<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る経過観察期間が終了しました!
2020/06/15 10:46お久しぶりです、高木です。こちらが最後の活動報告の投稿となります。投薬終了から3ヶ月の経過観察期間が終了しましたので、6月7日に病院Bにて、診察、腹部エコー、血液検査を行って頂きました。まずは前回、3月30日診察時の外注検査の結果です。どちらも問題ありません。良好です。続いて6月の血液検査結果(表左側)です。A/G比は0.94、基準値を上回る良い結果です。血小板は相変わらず下がり調子ですが、先生曰くまだ問題視する程度ではないということで、様子見の判断となりました。エコーも問題ありません。外注の検査結果はまだ出ていませんので、結果が分かり次第こちらに追記致します。投薬開始から約7ヶ月が経ち、先生からはここまで安定していれば問題ないでしょう、と言っていただけました。表の一番右は投薬開始前のもの、大きく改善されたことが分かります。再発のリスクが高いとされている3ヶ月を終え、(約4ヶ月経ってしまいましたが。)今回の検査をもって、スラヤさんはついに、寛解となりました。この日は夕方でも暑く、日差しも強い中での通院となりました。それでも帰り道のバスはcovid-19対策で窓が大きく開けられており、一番後ろに座ったスラヤさんと私に、涼しくて気持ちの良い空気が沢山入ってきました。そこでようやく、一区切りついたのだと、安堵しました。毎日、投薬を正しく行うこと、状態の変化を観察すること。スラヤさんと私が目標としていた、先に寛解されている方々と同じように、常に病気に対して誠実であるよう努めました。FIPは、今までたくさんの猫ちゃんと、ご家族が戦ってきた病気です。このプロジェクトで声をかけて頂いた方のなかにも、同じ病気の猫ちゃんと暮らしていた方、今闘病をしている方がコメントを寄せて応援して下さいました。少しずつ、少しずつ縁が繋がって行き、まるで、これまで闘ってきた猫ちゃんたちが、スラヤさんのプロジェクトと、支援して下さった方とを繋いでくれたように、私には感じられました。今、同じようにスラヤさんがきっかけとなって、この新たな治療法を始めている猫ちゃんも居てくださっています。FIPという病気に対して、寛解への道を築いて下さった方々と猫ちゃん達に、心から感謝します。そして長い間見守って下さった皆さま、本当にありがとうございました。スラヤさんは今日も元気でいます。高木 もっと見る
リターンの発送が完了しました。
2020/06/15 10:43こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
経過観察期間のスラヤさん
2020/04/18 12:06こんにちは、高木です。お久しぶりの報告になってしまいました。投薬終了から12週間(約3ヶ月)の経過観察期間の、1ヶ月目、2ヶ月目の検査結果の報告を致します。まず1ヶ月め、1月29日に投薬が終わりましたので、3月1日に協力病院へと伺いました。内容は診察、腹部エコー、血液検査です。血液検査の結果と1月9日の定性検査結果を頂きました。A/G比は0.97。良好です。ひとつきめは特に再発の可能性に怯えて注意深く見ていましたので、良い結果に胸を撫で下ろしました。2ヶ月めは3月30日に受診、検査内容は同様。血液検査の結果と…3月1日の定性検査結果です。A/G比は0.83と、ひとつきめよりは若干の落ち込みが見られましたが、身体の変化の範囲内で、先生からは2ヶ月目も「順調」とのコメントを頂くことができました。血小板の値が下がっていますが、こちらはまだ正常値内とのことで、様子見をしています。エコー検査は1ヶ月目、2ヶ月目共に、内臓も問題なく、綺麗な状態であることを確認しました。猫コロナウイルスの結果も陰性です。投薬が終わってから、食欲と食べるごはんの量は少し下がりましたが、体重は3.9キロ台まで増え、病院へ行く時のずっしり感に成長を感じます。処置室を警戒することも覚えたのか、診てもらう前にキャリーに爪を引っ掛けて出るのを拒んだりする姿も。ちょっとムムッとしています。さて、投薬終了から3ヶ月目となる4月21日。この日に合わせて経過観察期間中最後の検査をする予定でしたが、covid-19の影響を考え、今は焦らず、落ち着くまでは延期することに致しました。どうかどうか、皆さまも健康で元気に過ごされますように、祈るばかりです。そして最後に、4月16日、スラヤさんは2才の誕生日を迎えました。1年間の約半分は病気との付き合いになり、右往左往の日々でしたが、私共々支えて頂きながら、ここまで大きくなって、誕生日まで迎えることができました。お祝いに、金のだしをごはんに出してあげようと台所に立つと、足もとで「ン〜…」と小さな声で鳴きながらすりよってきました。そのあと満足するまでごはんを食べて、たっぷり寝て。幸せそうな一日でした。ありがとうございます。高木※最新の様子はInstagramにて発信しております。 もっと見る
初めてまして。ルゥナの飼主の、のんと申します。 突然のメッセージ、失礼します。 うちの子もFIPになってしまい、友人や職場の人に声をかけたり、Twitterで拡散をお願いしていますが、なかなか支援が得られていません。 どうすれば成功できるか、些細なことでも構いませんので、アドバイス頂ければと思い、メッセージを送らせて頂きました。 宜しくお願い致します。
はじめまして。 私、現在FIP治療の為に、クラウドファンディングを始めたものでございます。 takagi128様の、目標達成の秘訣などがございましたら、是非ともご教授頂けないでしょうか。 手前勝手なお願いかとは思いますが、何卒御容赦下さいませ。 お返事、お待ちしております。