こんにちは!
BIKASCOFFEEの福士です。
本日は私たちが扱うコーヒーを作っている「ハルパン村」と、ハルパン村のコーヒーの栽培方法である「アグロフォレストリー」についてお話しします。
『ハルパン村』
本文にも載っている通り、ハルパン村はネパールの首都カトマンズから車で8時間以上かかります。その道中は険しいものですが、それを越えると観光地などでは一切ない、人々がありのままの生活をするハルパン村に着きます。
実は、ハルパン村でのコーヒー栽培は20年ほど前から行われています。
ですが、ネパールでコーヒー産業が芽生えたのは10年ほど前なので、当時はせっかく育ったコーヒーの木でも刈ってしまっていたそうです。
しかし、徐々にネパールのコーヒーが産業として成長し始めるとハルパン村でもコーヒーの栽培に力を入れるようになり、現在では15,000本が植わっています。
また、3年前にはコーヒー農家さんで結成された信用組合も誕生し、産業としてコーヒーを栽培する体制が整ってきています。
『ハルパン村のコーヒー栽培「アグロフォレストリー」』
アグロフォレストリーは別名「森林農業」とも言われ、自然との共生を実現できる農法として注目をあびています。
そもそもネパールは国土面積が日本の4割弱。ヒマラヤを擁する数々の山がある中で農業を平らな土地で行うことができない地域は多数あります。ハルパン村もそんな地域の1つで、村には農業以外の仕事があまりないのにも関わらず、その農業も大きな制約条件の中でやるしかないという状況です。
そんな状況下のハルパン村において、「アグロフォレストリー」という農法はとても理にかなっているのです。
アグロフォレストリーは現在、世界的にも研究が進められ、ブラジルのアマゾン地域では環境保全や住民の所得向上に寄与するとしてJICAが現地でプロジェクトを行なっていたりもしています。
ハルパン村でも明確な農法という位置付けで始められたものではないものの、庭先や畑や森など自然の風景を残しながらあちこちに植えられたコーヒーの木は、野菜や果物、穀物などと一緒に植わっており、環境保全と所得向上に役立っています。
また、水牛やヤギを家畜として飼っているので、それらのフンと穀物を混ぜたものがコーヒーの肥料となります。
さらにハルパン村ではコーヒーに対しての害虫が発生しにくいようで、農薬も使っていません。(そもそも入手ルートが険しいため村内でつくるあらゆる作物に対して農薬や化学肥料は使っていません)
有機農業の認証をとっているわけではありませんが、限られた資源や土地をうまく使うハルパン村の作物はコーヒーも含め、「当たり前にオーガニック」なのです。
そんなハルパン村に私たちは来年の2月に行きます。ぜひ一緒に行きませんか?
詳しくは、今後の配信でおしらせします。お楽しみに!