こんにちは!
BIKAS COFFEEの福士です。
突然ですが、みなさんはブラックコーヒーの味は何で決まると思いますか?
よくカフェで見かけるのは産地の表記です。
この国のコーヒーが好きという話をする方は結構なコーヒー通だと思います。
あとはアラビカ種やロブスタ種などという品種によってもその味は変わります。
焙煎方法で味が変わるのもイメージがつくかと思います。
また、実は抽出方法の違いもコーヒーの味に影響を与えているのです。
さらに、コーヒーも植物ですので放っておくと劣化します。
たまにブラックコーヒーを飲んでとても強い酸味を感じることがありますが、これはコーヒーが酸化してしまったことによる劣化の酸味であり、旨味の酸味とは違います。
このようにコーヒーの味を決める要素は決して一つではなく、コーヒーチェリーが収穫されてから液体として提供されるまでの様々な加工工程の複雑な組み合わせの中で味が決まります。
そして、コーヒーの味を決める要素の一つとして、なかなか普段私たちが気にしない、また見ることもできない工程があります。
それがコーヒーチェリーから生豆を取り出す精製工程です。
これはコーヒーチェリーを生豆(グリーンビーン)にするまでの工程のことです。
この方法も国や地域により違い、主なもので4つあります。
今回はそのことについてお話しします。
精製工程1:ウォッシュド
この方法はもっとも多くのコーヒー豆に適用されている方法で、ネパールのコーヒー豆もこの方法により生豆となります。果肉やミューシレージと呼ばれる粘液質を落として乾燥させます。
その特徴としては
・均一性があり、欠点豆が少ない
・ナチュラルと比べてクリーンな酸がある
精製工程2:ナチュラル(アンウォッシュド)
ウォッシュドは果肉やミューシレージと呼ばれる粘液質を落とすのに対し、ナチュラルは収穫したコーヒーチェリーをそのまま乾燥させます。
エチオピア、ブラジル、イエメンのコーヒーに多い方法です。
その特徴としては
・独特の甘み風味が出やすい
・大量の水を使用しない
精製工程3:パルプドナチュラル
この方法はウォッシュドとナチュラルの間をとったような精製方法です。それはなぜかというと、ウォッシュドのように果肉は取るのですが、ナチュラルのようにミューシレージはそのまま残しておくからです。
流通量はあまり多くはありません。
これにより
・ナチュラルよりも欠点豆を少ない
・ウォッシュドよりも水を使わない
という双方のメリットを得た精製ができます。
精製工程4:スマトラ式
これはインドネシアのコーヒー豆「マンデリン」に用いられる精製方法で、インドネシアの島であるスマトラ島から来ています。
他の精製方法では、パーチメントの状態で乾燥をさせ保存しますが、スマトラ式ではパーチメントが乾き切るのを待たずに脱殻し生豆の状態で乾燥をさせるのです。
この方法により、
・生豆に深緑色がつく
・独特の風味が残る
このように様々な精製方法がありますが、その細かいやり方は国や地域によってさらに違います。
ネパールではこれらの精製方法は手作業で行われることが多く、たくさんの人に手がかけられます。
それだけ一人一人の想いやエネルギーが乗ったコーヒーなのです。
引き続き、応援のほど宜しくお願い致します。