母も流産・死産をくり返した人でしたので、それは誰にでもあることと思っていました。ところが、自分が2度の流産を経験してみると、心の中はそんな簡単なことではありませんでした。
「なかったものと思いなさい」というドクターの言葉が、癒えない傷になっていることに気付いたのは、20年近くも時が経ってからのことでした。
「哀しいことを哀しいと声に出せる場所が欲しかった」。それは、私自身の願いでした。
子育て家族応援ステーション・プティパでは、「たとえ数週間でもいのちを宿した人がママ」と思い、「哀しみをひとりでかかえないで」と呼びかけ、「なかまカフェ La Vie」という小さな場を2012年から続けています。
さまざまな感情が洪水のようにあふれる哀しみの嵐は、ひとりで越えられるものではありません。お仕事やご家庭のことや子育てなど、日々の暮らしを営みながら、ご自分の感情と丁寧に向き合う時間を重ねていくことを支えあい、見守りあう環境が必要です。やがて、大切な’いのち’とのお別れを経験された皆様は、新たな人生の扉を開いていかれます。
たとえ短くても精一杯生きた子どもたちの’いのち’から、私たちは多くのことを学んでいます。
Angieさまのピンク&ブルーリボンが、’いのちのことのは’を届け、世界とつながる扉を開いてくださることに心から感謝しています。
プティパ~子育て家族応援ステーション
メンタルヘルス・ソーシャルワーカー 田村芳香
(精神保健福祉士、社会福祉士)
プティパ~子育て家族応援ステーション
HP: http://www.petitpas-saitama.org/