メンバーの濱沖です。昨日3月10日、都内にてプロジェクトの初回打ち合わせを行いました。互いによく知っているメンバーで、本プロジェクトについてもメールでのやり取りは頻繁にしてきたのですが、研究計画全体にかんする議論を、あらためて時間を取ってやろうと集まりました。
打ち合わせで行った作業は主に二つです。
一つは、先行研究に対する情報や理解の擦り合わせをすること。通信制高校に関心を持って集まったメンバーですが、専門領域も互いに違います。このため、通信制高校の増設メカニズムをどうやって面白く読んでもらうのか、共著論文を執筆する際にどのような学会や読者を想定するのかといったことを主に議論しました。
もう一つは、4月以降の具体的な調査内容について計画を立てること。先行研究にかんする議論を土台にしつつ、1990年代以降に設置された学校のリストや、文部(科学)省が実施してきた調査会議などを見ながら、労力を割くべき課題について検討しました。
その結果、当面の作業として、1989年の学校教育法改正前後の情報収集を進めようということになりました。新たに設置された通信制高校の前身となった組織や団体と、一連の法改正との関係を辿ることで、この時期が90年代の増設にかんする重要なターニングポイントになっていることを指摘できるのではないか、というのが私たちの狙いです。4月からしばらくの間、文部省、自治体、学校法人、関連団体などの動静について、役割分担をしながら情報収集をします。
そして、ひっそりと問題になったのが調査費用。現在の計画だとクラウドファンディングでご支援頂いた分は、6月頃までにすべて使い終わってしまいそうです。その後の対策はメンバーと検討中ですが、まずはCFでたくさん集めたいというのがメンバーの切なる願いです!
引き続き、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。