一般社団法人アーツグラウンド東北 代表理事の千田優太さんから応援メッセージをいただきました。
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私は、東日本大震災を宮城県の蔵王連峰(山の上)で経験した。そして、実家の塩釜で生活しながら、舞台芸術関係の仲間や高校の同窓生などと共に、様々なカタチで復興支援活動に携わってきた。何度も、なんでこんなことを自分がやっているんだと思ったし、今やっていることは何の役に立つのだろうと、今もなお悩んでいる。
何が自分の原動力になっているのだろう? まだぼんやりとしか見えていないが、このプロジェクトをやろうと思った理由の中に記載されている「東日本大震災から得られたノウハウ・スキルを現在から将来に向けて伝え残して行く必要があります。」ということかもしれない。
たまたまこの時代に生まれ、この場所に育ち、あの時にここにいたという偶然でしかない中に、それを経験してしまったからこそ担わなければならない使命のような感覚がある。 他の土地かもしれない、何年、何十年後かもしれないが、必ずまた起こるであろう災害に対して、私たちが子どもたち、あるいは孫たちに残さなければならない何かがあるはずだ。
今回の「東北復興文庫」は、そういった強い思いを感じずにはいられない。
昔の人が一生懸命に石を掘り、後世に伝えようとしたように、私たちが後世に伝えたいと思うひとつひとつの気持ちを、素晴らしい書物に載せてくれることを信じて疑わない。
作り手の方々に対して、できる限りハードルを上げつつ
心から応援しています。
一般社団法人アーツグラウンド東北
千田優太