2020/05/10 20:24

保育のはなし第3弾は、過去の保育エピソードを紹介します!


【キノコストーリー】

2019年 9月16日

今年はとにかく雨が多く、それに応えて森も変化している。

とにかく、キノコがやたらと生えている。

森に踏み込むなり、キノコアンテナをキャッチした子ども達はキノコ狩りにいそしむ。

「あそこにあるぞ!」と仲間と声を掛け合ってひたすら集める。

集めていくうちに、なんだか楽しくなり「きのーこ列車、シュッシュッシュ」と仲間と歌いながら森中を駆け回る。次々ときのこ列車に乗りこむ子ども達。

やがて、このキノコは何者だ?とキノコの種類を知りたくなり、図鑑を手にとり調べだす。

「これ、タマゴタケ!」「あーこれじゃない!?」と、言葉を交わし発見を喜びあう。

集めたキノコを板の上に並べだす。しかも、大きさ・種類ごとに丁寧に分類。

それが終わると、今度は数をかぞえだす。全部で88個あることが分かる。

次の展開。キノコを絵に描きだす。キノコをひっくり返したり、角度を変えてみたりとじーっと観察。微妙な色味も加えていく。

描きあげた絵と、採れたキノコを仲間にむけて発表。表情はなんとも得意げ。

キノコをめぐる物語はさらに展開していく。今度は大勢でキノコをスコップで切って料理ごっこ。最後には水を加えてキノコスープのできあがり!

みんなで美味しくいただきました(ごっこで笑)

このキノコをめぐるストーリー。子どもの遊び=学びは、そのプロセスのいたるところにあることがよく分かる。

そして学んでいることは、実に幅が広い。仲間との協同、対話、数量、表現etc…

ゴールが決められてない、あくまで子どもが主体だからこそ、その中にたくさんの学びがこれでもかというくらい詰まっている。

そんなことを改めて感じた。