2020/05/15 18:56

 今回の繋がり人は、漫画家のコーキ君!

 コーキ君のこれまでの生き方をリアルに綴った漫画『しんさいニート』は、「生きるってどういうことだろう?」と考えさせられる、みなさんにもぜひ手に取っていただきたい本です。

<プロフィール>

カトーコーキ/漫画家

震災・原発事故で被災し、漫画家になる。

一から暮らしを作りたいとの思いから、

長野県東信地方に移住。


作品・『しんさいニート』/イースト・プレス

  ・『山で暮らせばいいじゃない〜セルフビルド奮闘記〜』/「本当にあった愉快な話」にて連載中

  ・『そして父にならない〜彼女の息子と友達家族〜』をブログにて不定期連載中

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 30歳、星野道夫の「旅をする木」に出会い、魅せられ、 地元福島県南相馬市という田舎で、どんな人生を歩むべきか 模索していた頃に、東日本大震災・福島第一原発事故が起こり、 ボクは被災者となった。 

 北海道、東京と移住を重ね、想像だにしていなかった漫画の 仕事に就くも、どこか物足りなさを感じていたボクが行き着いたのは、 「北の国から」の五郎さんの様に、暮らしを一から作ってみたいという 思いだった。

 長野県東信地方の山に譲渡(0円)の土地があるという情報に辿り着き、 早速入手。 テントで暮らしながら自力で物置小屋を建て、テントから物置に引っ越し、 母屋を建設していた。 その頃、宅配便のおばちゃんと仲良くなり、紹介された女性が今のパートナーだ。 

 彼女は実家に出戻り5歳児を育てる母親で、 様々な壁にぶつかりつつも、現在はとても良好な関係を築き、 3人で暮らしている。 知り合いも親戚もない地に一人で移住してきたボクに不安がなかったわけではない。 しかし、偶然できた繋がりがまた新たな繋がりを生み、ボクの人生は、 自分が想像していたものより遥かに豊かになってきていると感じている。 

 これまた偶然に、森のようちえん「ちいろば」ともつながる事になるのだが、 そこで出会った人達との繋がりが、更にボクの人生を豊かにしてくれるであろう事は、 想像に難くない。 新たに出来た沢山の繋がり、これから出来るであろう繋がりが、今後どの様に ボクの人生を転がしてくれるのか、ボク自身とても楽しみにしている。