皆様こんにちは!
今日はミュージカル「シシ」の題字を書いてくださった、アウトサイダーアーティストの浅野敬志さんにお話をうかがっていきます。
浅野さんは知的障害と自閉症という障害を持っていて、普段、宮城県石巻市で福祉施設が運営するレストランで働いています。
その傍ら、石巻を中心に宮城県内で広く活動する「生涯発達支援塾 TANE」の書道教室に通っています。
そんな浅野さんは一体どういう人なのか、お話を伺ってみました!!
浅野さんは障害の関係で、スムーズなコミュニケーションを取ることが難しいので、お母様の浅野雅子さんに手伝っていただき、お話を伺っていきます。
ー書道を始めてどれくらいになりますか?
今年の4月で丸3年になります。
もともと母が書道を習ってみたかったこともありますが、敬志の高校卒業をきっかけに、作業と自宅の往復の単調な生活の余暇として、習い事を始めさせたいと思いました。
とは言え、一般の習い事に敬志をいきなり連れていくのにはハードルが高く、幼い頃より子育てサポート、指導をしてくれていた櫻井先生が書道師範であることから、指導お願いした次第です。
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※都甲注
櫻井さんは「生涯発達支援塾 TANE」の代表で、以前は支援学校の先生を勤めておられました。
現在はTANEの代表として「ひとは生涯にわたって発達し続ける」という考え方のもと、「心理」「発達」「教育」「福祉」「文化芸術」の領域を横断しながら、組織・支援者・個人をつなぎ、活動のアセスメントとコーディネートを行っています。
みんなのしるし の事業にも、制作として参加していただいていました。
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ー書道のどんなところが楽しいですか?
櫻井先生のお人柄もありますが、とにかくほめてくれる。
大人になるとなかなかほめてもらえないものです(笑)
自由な教室なので、自分の書きたい文字を先生にお伝えして書いています。やりたいことが出来る書道塾です。
また、敬志は身体全体を使うことが苦手なので、大きく書く事が出来ませんが、先生は余白の活かし方が上手い!とほめてくれます。
敬志の特性に合わせて筆を選んでいただいた事で、墨を付ける回数を減らし、その分、お手本をじっくり見る事に集中できるようになりました。
敬志の得意不得意を把握してもらっている結果、どうやれば気持ちよく書けるかを考えてくれます。
-今回、題字に採用された事を、どう感じていますか?
とても光栄です。ありがとうございます。
18歳で社会人となりましたが、学校時代は字を書く事がとにかく苦手でしたので、今回のことは夢のようです。
出来る事がとても少ないのですが、少ない出来ることの中で、誰かに良いねと言っていただけることは、とても嬉しいです。ありがとうございます。
敬志さん、雅子さん、ありがとうございました!
障害を持っている方は、その障害ゆえに「できないこと」や「苦手なこと」が多いと思います。
しかし、その苦手なことを適切に取り除き、安心してできる環境を整えると、途端にご本人の「得意なこと」が輝いてくる、ということはあるんだなあと思いました。
浅野さんの書は誰もが真似をすることのできない、強い輝きを放っていて、素敵だなあと思います。
この度はミュージカル「シシ」の題字を書いていただきまして、ありがとうございました!!
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プロジェクトの終わりまで、あと少しとなってきました。
プロジェクトの終了まで残り10日。
目標金額までは、あと638000円。
どうぞ皆様の暖かいご支援を、ほんのちょこっとでいいので、頂戴できたら幸いです。
東北の魅力的な文化と、魅力的な俳優陣・様々なバックボーンを持ったアーティストたちによって上演されるミュージカル「シシ」、をぜひ応援してください!!
どうぞよろしくお願いいたします。