▼はじめに
軍部のクーデター「二・二六事件」のあった1936年。日本初のヒマラヤ遠征に挑んだ若き学生達が成し遂げた「ナンダ・コート(6867m)」初登頂の偉業は、戦火に掻き消されるように忘れられていきました。学生達は、研究を重ね革新的なクライミング方法を考案し、ヒマラヤの未踏峰に立つ夢を実現したのです。
▼「ナンダ・コート初登頂80周年記念事業」プロジェクトで実現したいこと
□発見された35mmフィルム映像をデジタルリマスター化し保存し、併せて昨年11月に発見された初登頂時の国産テントなどの保存に取り組みます。
□1936(昭和11)年、日本初のヒマラヤ遠征隊「立大隊」は山頂に立大校旗、毎日新聞社旗、日章旗の三旗を登頂の証として埋めてきました。そこで2017年10月、少数精鋭の登山隊(大蔵喜福隊長)を編成し、立大隊の登山スタイルを検証し、山頂の三旗を探すためナンダ・コート(6867m)に再登頂します。
□35mmフィルム、テント等の保存とナンダ・コートへ再登頂する資金を得るため、初登頂時(昭和11年)と同様に広く支援を募ります。
▼「ナンダ・コート初登頂80周年記念事業」プロジェクトをやろうと思った理由
「ナンダ・コート」初登頂から80年の時を経過した2016年、登頂時のテントなど数々の貴重な記録を発見できました。貴重な記録を修復保存すると同時に、学生達の偉業を検証するため、ナンダ・コート山頂を再度目指します。これらの活動を通して若き学生達が遥かなるヒマラヤの山々にあこがれた「夢の実現」の記録を後世に残します。
▼これまでの活動
登頂の様子を記録した幻の山岳ドキュメンタリー映画『ヒマラヤの聖峰 ナンダ・コット征服』の捜索。撮影者である大阪毎日新聞社の竹節作太記者(故人)が残したテント等の装備品、資料、記録、ネガなどの発見に努めました。
▼資金の使い道
発見されたテント、プリントフィルムなどの修復と保存、ナンダ・コート再登頂の遠征費用などに充てます。
▼「ナンダ・コート初登頂80周年記念事業」テレビ番組化
修復した「ヒマラヤの聖峰 ナンダ・コット征服」をベースに、山頂に埋められた立大校旗、毎日新聞社社旗、日章旗を探すアタック隊の様子をドキュメンタリーとしてテレビ番組化します。
最新の活動報告
もっと見る栗城氏 「再登頂を応援します」
2017/05/08 11:31登山家、栗城史多氏が今回のプロジェクトに応援メッセージを寄せていただきました。 エベレスト挑戦を続ける栗城氏の応援は純粋で飾りなく、山を通した絆を感じます。 もっと見る
登山家、栗城史多氏 ナンダ・コートを想う
2017/05/02 18:321936(昭和11)年、ヒマラヤの未踏峰「ナンダ・コート(6867㍍)」を征服した立教大学山岳部の若き学生達の夢を、大蔵喜福(64)、栗城史多(34)の2人の登山家がナンダ・コート初登頂80周年を記念して語り合った。 大蔵は、マッキンリーに24回登頂し、「風の研究」で第三回秩父宮記念山岳賞に輝くベテラン登山家。栗城は、六大陸の最高峰に登頂し、無酸素、単独でエベレストに挑み続ける若きアルピニスト。 栗城は、十分情報の無い時代に独学でヒマラヤの山を研究し、未踏峰に挑んだ学生達の夢の力に驚き、“否定の壁”を超えた初登頂の偉業を称えた。 大蔵は今年10月、立大山岳部OB達と遠征隊を組んで再びナンダ・コートの頂を目指す。大蔵は、真摯に語る栗城の話に耳を傾け、80年前の学生達のロマンをトレースしていた。 ナンダ・コート初登頂80周年記念事業は今秋、再登頂の山場を迎える。 もっと見る
「夢枕獏氏 ヒマラヤを語る」~ナンダ・コート初登頂80周年記念プロジェクト~
2017/04/27 12:23ナンダ・コート初登頂80周年記念事業実行委員会(代表幹事・毎日映画社)は5月28日、東京・品川の「大崎ブライトコアホール」にて作家、夢枕獏氏を招き、記念講演会を開催します。 ナンダ・コート(6867m)はヒマラヤ山脈に位置し、1936(昭和11)年、日本初のヒマラヤ遠征を敢行した立教大学山岳部(堀田弥一隊長)によって登頂されるまで、未踏峰の山でした。世界で初めて登頂に成功した立教大山岳部の偉業は、日本山岳史における「金字塔」とされています。 しかし、日本は同年の二・二六事件に端を発し日中戦争、太平洋戦争へと突入し、初登頂の偉業は戦火の中で忘却されていきました。 初登頂80年目に当たる昨年、隊員として同行した大阪毎日新聞社の竹節作太記者(故人 )の生家(志賀高原)で登頂時に使ったテントなどが発見されました。また、幻の山岳ドキュメンタリー映画と言われ、長年所在不明になっていた「ヒマラヤの聖峰 ナンダ・コット征服」(28分)のプリントフィルムも公益財団法人日本山岳会の倉庫で発見されました。 夢枕氏はベストセラー小説「神々の山嶺」などの著作で知られる通り、山通の作家です。80年前にヒマラヤを夢見た学生達の偉業の「今日的意味、価値」などを語ります。 また、対談者は今秋、再びナンダ・コートに遠征する登山隊隊長を務める登山家、大蔵喜福(毎日映画社顧問)が務めます。「ヒマラヤの聖峰 ナンダ・コット征服」も上映します。 ▲日時:5月28日(日)午後1時開場 午後1時半開演 ▲場所:大崎ブライトコアホール(東京都品川区北品川5-5-15) 入場は無料で定員300人を予定。5月19日まで先着順で受け付けます。参加を希望する方は氏名、電話(携帯)、メールアドレスを付記(通知)して申し込むことが出来ます。電話:03-3518-4112 (毎日映画社内 記念事業事務局)FAX:03-5280-0030(参加申込書0425)をダウンロードして必要事項をを記入の上、FAXしてください。メール:nanda@mainichieiga.co.jp もっと見る
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