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町で唯一のコミュニティカフェに、暖かな火を灯すプロジェクト|岩手県葛巻町

私たちが暮らす葛巻町は1年の約半分を暖房に頼らなければならない寒さの厳しい土地ですが、周囲を山に囲まれ森林資源は豊富です。これを活かし、2月中旬にオープンするコミュニティカフェ・やどり木は、断熱効果を高めた空間に葛巻らしく薪ストーブを使うことで、ぬくもりある暖かな空間に創りあげたいと考えています。

現在の支援総額

799,500

63%

目標金額は1,250,000円

支援者数

104

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/01/29に募集を開始し、 104人の支援により 799,500円の資金を集め、 2020/02/29に募集を終了しました

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町で唯一のコミュニティカフェに、暖かな火を灯すプロジェクト|岩手県葛巻町

現在の支援総額

799,500

63%達成

終了

目標金額1,250,000

支援者数104

このプロジェクトは、2020/01/29に募集を開始し、 104人の支援により 799,500円の資金を集め、 2020/02/29に募集を終了しました

私たちが暮らす葛巻町は1年の約半分を暖房に頼らなければならない寒さの厳しい土地ですが、周囲を山に囲まれ森林資源は豊富です。これを活かし、2月中旬にオープンするコミュニティカフェ・やどり木は、断熱効果を高めた空間に葛巻らしく薪ストーブを使うことで、ぬくもりある暖かな空間に創りあげたいと考えています。

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●はじめに・ご挨拶

はじめまして、こんにちは!
岩手県葛巻町(くずまきまち)に暮らす、南舘則江と熊谷由美と申します。
このページをご覧いただき、ありがとうございます。


私たちは2019年3月に「株式会社やどり木」というまちづくり会社を立ち上げました。現在は、商店街の空き家を改装したコミュニティカフェ「やどり木」のオープンに向けて準備しながら、デザインの仕事や、葛巻の特産品開発などに取り組んでいます。

▲「やどり木」のロゴ(上)は、ブナやサクラなどに鳥の巣のような見た目で自生する植物・ヤドリギ(下)から生まれました。ヨーロッパでは縁起のいい植物であり、葛巻ではよく目にします。


創業のきっかけは、2017年に有志で始めた「くずまきクラフト市」に携わったことです。主に商店街の空き家を会場に、クラフト作家による一点ものの雑貨、こだわりの食材でできたお料理や焼菓子などのイベント販売ですが、2019年で5年目を迎えました。

▲くずまきクラフト市のフライヤーは弊社がデザインを担当しています

出店者は、県内外から集まってくださり、近隣で行われるクラフト市とはひと味違った内容になっています。ありがたいことに、来場者も運営ボランティアも年々増えています。最新の開催(2019年10月)では、出店者45組、2日間の開催で過去最高の800人のお客様で賑わいました。

このクラフト市の賑わいを、まちなかの当たり前の日常にしたい。
自分の住む町を楽しくしたい!
そのためにはイベント以外に何ができるだろう?

そんなことを考えていた私と熊谷が意気投合し、人が集う「場」をまちなかにつくろうと会社設立に至りました。

▲町営ワイナリー「くずまきワイン」のワインを使ったワインソルトの試作

特産品開発などプロダクトデザインの仕事は、町が住民を巻き込んで開いていた会議体から派生したものです。特産品開発部会、観光PR部会、移住定住交流部会など、複数の会議体があり、住民が定期的に集まってアイディアを出し合います。

私たちも参加していましたが、なかでも実現可能性の高い企画については誰かがやらなければもったいないと思い、会社の事業として一部を引き受けることにしました。


●やどり木、創業メンバーの紹介

改めて私たちを紹介させてください。


代表を務める私・南舘(写真上)は数年前に家族とともに葛巻町に移り住みました。今は4人の子供を育てながら、年2回のくずまきクラフト市の運営、コミュニティカフェ「やどり木」のオープンに向けた準備などにあたっています。時々、町から依頼を受けて、葛巻町に移住者を増やす取り組みに関して、当事者としてイベントに参加したり、講演に出かけたりすることもあります。



取締役の熊谷(写真上)は葛巻生まれ・葛巻育ち。現在は町内の中学校で美術講師を務めるかたわら、デザインというスキルを活かし、やどり木オリジナルグッズのデザインや、葛巻らしいプロダクトを生み出す重要な役割を担っています。2020年3月には美術講師を退職し、やどり木の事業に専念します。


▲やどり木のロゴをあしらったオリジナルミニトート(右)。リターンにもなっています


●寒さの厳しい葛巻町で、薪ストーブにこだわる理由

ここで、私たちが暮らす葛巻町について紹介します。

葛巻町は岩手県でも北の方に位置する人口約6,000人の小さな町です。周りは標高1,000m級の山に囲まれた高地にあり、基幹産業は酪農と林業。土地の86%は森林が占めているので、豊富な森林資源を活かしたバイオマスエネルギー事業も盛んです。

山の上に風車が並び、牛がいるのんびりした風景は葛巻ならではですが、冬は-20℃を下回ることもある、寒さの厳しい土地でもあります。1年の約半分は暖房に頼らなければならない生活で、そのエネルギーのほとんどは灯油、石油エネルギーです。そして、それに支払うお金は町の外へと出ていきます。


もっと地域にお金が残る仕組みはないだろうか。
この経済循環を地域内に取り戻したい。

私たちは自分たちにできることを考えた末、灯油の使用量をできるだけ減らそうと、カフェの暖房には薪ストーブを使うことにしました。

今はエコエネルギーへの転換が急務と言われていますが、葛巻町にはそれに困らないほど、自然エネルギーの資源となるもので溢れています。極寒の冬を、断熱効果の高い空間と薪ストーブの利用でどれくらい暖かく過ごせるかを実証できたら、新しい生活スタイルの提案につながります。自分たちが使うエネルギー資源は、すぐ身近にあるのです。

実は私も自宅では薪ストーブを利用していて、その良さは実感しています。この良さをもっと多くの方に知っていただくには、コミュニティカフェが薪ストーブのモデルルームのような位置づけになればいい。そうすれば、様々な方に薪ストーブがもたらす暖かな空間を気軽に体感してもらうことができ、薪ストーブ、ひいては自然エネルギーという選択肢を、次の世代にも伝えていくことができます。


●暖かな空間で、淹れたてのコーヒーを楽しんでほしい

▲薪ストーブのある店内(イメージ)

このイラスト(上)は、熊谷が描いた店内のイメージです。薪ストーブが設置されたら、例えばこんなイベントを考えています。

・子供たちへの絵本読み聞かせ会
・薪割り体験
・葛巻産木材でつくる木工品づくり
※イベントは一例です

暖かな火を囲んで人が集う様子は想像するだけでも楽しい!

そして身近にある町産木材に触れる機会が増えれば、そのポテンシャルの高さに気が付いてもらえるのではないかと、わくわくしながら計画を練っています。

カフェでは、美味しいコーヒーとカレー、焼き菓子を提供する予定です。コーヒーは、くずまきクラフト市の出店者でもある、自家焙煎珈琲店の豆を使います。やどり木オリジナルブレンドも用意していただき、コーヒーの美味しい淹れ方も特訓しました。

まちなかに、淹れたてのコーヒーが飲める空間ができる…。
そう考えると、私たち自身もオープンが待ち遠しいのです。



●私たちの居場所は、私たちの手でつくる!セルフリノベーションに挑戦中

オープンに向けて、どこまで進んでいるかをご説明したいと思います。

下の写真が、コミュニティカフェとしてオープンする場所で、この写真はまだリノベーション前の状態です。もともとは洋品店だったところですが、くずまきクラフト市の会場としても利用していたので、愛着のある場所でした。

▲空き家だった元・洋品店(リノベーション前)


▲くずまきクラフト市の会場となった時の元・洋品店

この洋品店の大家さんとご縁があって賃貸契約を結び、建物の基本的な改修や断熱は町内の施工業者に依頼しましたが、その後は、近隣住民の方や友人、知人などお手伝いしてくださる方と一緒にセルフリノベーションで内装を進めてきました。

セルフリノベーションにこだわったのは、「私たちの居場所は、私たちの手で創り出したい」からです。とはいえ内装工事が未経験の私たちは、岩手県内でリノベーション専用大工として実績のある福田一馬さんを講師に迎え、特に断熱に力を入れて取り組みました。

おかげで、日に日にこの空間が暖かくなっていくのを、私たち自身も実感することができました。年が明けてからは飲食店としての営業許可もとれて、オープンまであと少しのところまできています。


▲ある日の断熱作業風景

▲椅子やテーブルなどの備品は寄付していただいたものを活用しています


▲ある日に手伝ってくれた皆さんと福田さん(最後列右端)


▲まちづくりリノベーション講演会や懇親会を断熱後の暖かな空間で



写真(上)は、1月13日現在の状況です。何もなかった空間が徐々に進化し、人が集うイメージが湧いてきました。本当にたくさんの方に支えられてここまできました。ひとつひとつのものが仕上がるたびに、ここはあの人が作ってくれたなと、手伝ってくれた方の顔が浮かび、トイレの壁にまで愛おしさを感じます。



▲カウンターには葛巻産のカラマツを使用しています


▲外から寒気が入るのを防ぐため、外側にもうひとつ扉を設置します


▲子供たちも一生懸命お手伝いしてくれました


●支援金の使い道について

断熱にこだわった空間が完成しつつあり、薪ストーブの設置場所も決まりました。薪ストーブ自体は、私たちに共感してくださった葛巻町森林組合さんから寄付していただくことになっています。薪はもちろん町の豊富な木材から調達します。地域の木材を利用することで、低料金で薪を調達できますし、支払うお金も地域へ還元できます。


▲薪ストーブ

写真(上)の薪ストーブは、町内のある施設で実際に使っているものです。同じタイプになるかはまだ分かりませんが、今回のプロジェクトで主に支援を必要とする「煙突」のことについて知っていただきたく、写真を撮らせてもらいました。

薪ストーブに必要な煙突は、触ってもやけどしないような素材になっており、一酸化炭素中毒の心配もないよう安全に、天井まで長く伸びて取り付けられています。

薪ストーブ自体はご寄付いただくものを使いますが、煙突とその設置費については別途用意する必要があります。そのため今回のご支援は、次のことに使わせていただきたいと思います。

(1)薪ストーブ煙突設置費:約100万円
設置費に含まれるもの
--煙突部材
--運賃
--取り付け工事費
--図面作成料
--消費税

(2)リターン(送料含む):約16万円

(3)クラウドファンディング会社への利用手数料


●リターンについて

カフェで提供するコーヒー豆や、販売するオリジナルグッズを中心に、リターンをご用意しました。

どの支援者様にもお送りする感謝のお礼状は、弊社の熊谷が葛巻らしいとっておきのイラストを描きおろします!


●最後に

葛巻のまちなかに、暖かな火を灯し、にぎわいをつくることを目指して動き始めた私たちのプロジェクト。最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


はじまりは、
「私らしくこのまちに暮らすことを愉しみたい」
そんな個人的な気持ちからだったかもしれません。
共感してくださる方が増えて、多くの方に助けられてここまでたどり着きました。
本当にありがとうございます。

コミュニティカフェやどり木は、これからがスタート。カフェという位置づけだけでなく、薪ストーブの良さを身近に感じることができて、葛巻町が持つ自然の恵みやそのありがたさ、大切さを共有し合える空間に、皆さんとともに創りあげていきたいと思っています。

ぜひご支援のほど、よろしくお願いします。

2020年1月
株式会社やどり木 代表 南舘則江

※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


このプロジェクトは、東日本大震災からの復興につながるクラウドファンディングをサポートする「復興庁クラウドファンディング支援事業」の対象プロジェクトです。


最新の活動報告

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  • プロジェクト終了とご寄付ご協力への御礼やどり木のクラウドファンディングプロジェクト【町で唯一のコミュニティカフェに、暖かな火を灯すプロジェクト】が、2月29日をもって終了致しました。目標額には残念ながら届きませんでしたが、おかげさまで104名のパトロン様に応援いただき、799500円集まりました!初挑戦であり、また途中お店のオープンも重なる中、どこまで頑張り切れるか不安な中の実施でしたが。それでもこれだけ共感し応援をいただけましたことは、スタートしたての私たちには本当に励みになりました。プロジェクトは終わりましたが、想いは変わらず会社の指針として「地域内経済の循環」を理念に、頑張って参ります。もちろん、目的であった薪ストーブの煙突を設置する金額には少し足りないですが、不足分は自分たちで補い、このプロジェクトで集まったお金は必ず次の冬までに煙突設置へ使わせていただきます!やどり木はオープン後、町内外、老若男女、様々な方々に集っていただき営業で来ております。やっとできたこの場所をとても喜んでくださり、既に常連さんも。色んな笑顔が、くずまきクラフト市の時のように店内で日常的に見られています。本当にこれが私たちの目指したところです。今後が楽しみです。春を迎え、これからますますやどり木中心に、葛巻のまちなかが賑わいます。やどり木から賑わわせます!引き続き、やどり木の活動をFacebook等のSNSにて見守っていただけますよう、よろしくお願いいたします。そして、ぜひお店の方へ、葛巻へ、足を運んでいらしてくださいね!みなさま、本当にありがとうございました㈱やどり木 南舘則江 熊谷由美 もっと見る

  • 大の大人の悲鳴響くcafe先日、やどり木では「Zwift」という屋内サイクリングアプリを利用した、バーチャルライド体験会が開催されました。ここでも、やどり木は場所を提供させていただきました。cafeは通常営業。だから、店内はとても色んなお客様で賑わった1日となりました。実際に自転車でレースをする、行ってみればゲームですね。最後は追い込んで本気の競争なので、息を切らして、ひーひーぎゃーぎゃー言いながら、大の大人が遊んでいる。にやにやしながら、そんな光景を眺めつつ、仕事をしていました。祝日というと、町の若い世代は外へと出ていきます。車があるので、それも簡単で、そして否めない。だけど、この日は「サイクル」というツールで、まちなかにこんなにたくさんの若い世代の大人が集ってくれました。それだけで、この場所の意義がありました。とても、嬉しかったです。熱くて、ゼーゼー言いながら、水をがぶ飲み。そして、ジンジャーエールがバカ売れしましたとさ(笑)次は、3月。女性や子供もやれるといいな。 もっと見る

  • やどり木の使い方場所貸し、をしています。これもまた、まちなかに人が集う仕掛けです。もちろん場所代をいただきます。ワンドリンク以上使っていただきます。会議体、イベント、出張販売など、お使い頂けます。Wi-Fiがもうじき。あとはプロジェクターとプリンターがお使い頂けます。(課金制)公共機関ではないので、お安くはないと思います。しっかりお仕事させていただきます。それが、役目だとも考えているので。それでも、まちなかで開催する意味、ここやどり木の空間でやる意義がある方には、とても有効な空間だと思います。現段階としては、くずまき型DMOの特産品部会や観光PR部会などの会議体でお使いいただきました。まちづくりのためのミーティングです。また、キャンセルとなってしまったのですが、小さなお話会へテーブル貸しの予定があったりもしました。今後、クラフト作家さん等のWSを少人数で開催することも、テーブル貸しで対応できる予定です。もちろん町外の方のご利用もできます。葛巻町内でファンを掴むきっかけにもなります♪ライヴでお使い頂けることもわかりましたし、お使いになりたい方は一度ご相談くださいませ。そのご利用が、葛巻のまちなかの賑わい活性と、地域内経済の循環に繋がりますように。 もっと見る

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