"こんなに辛い思いをするのならもう絶対に人を好きになりたくない"
そう思えるほどの恋をした私の「最後の恋」のお話をしようと思います。
北海道札幌市。
高校を卒業した翌年の19歳の春、12歳年上のとてもお喋り好きでお笑い好きで焼き肉好きで音楽好きな男性と出会いました。
出会いは本当に偶然なもので、
19歳の若い頃の私にとっては運命的なものを感じていたのではないでしょうか....
とても陽気にたくさんの話をする彼をもっと知りたくなり、出会って2週間もせずに交際をはじめました。
当時、私は大人っぽいと言われることが多かったけれど、31歳の彼が19歳の女の子と付き合うことにとても勇気がいたのではないでしょうか。
逆も然り、私も19歳だったので友達からは12歳も年上?やめなよ!って言われることがとても多かった。
なので、お互いが周りから白い目で見られることを覚悟して交際を始めた気がします。
音楽業界にいた彼は平日に時間を空けることが可能だったため、売れないモデルの私とは相性がよく、空いている平日にデートをたくさんしていました。
お互いがサプライズが大好きだったので、
誕生日、記念日、たくさんのサプライズをした記憶があります。
連絡頻度もとても高く、24時間四六時中連絡を取っていて、時間が空けばひたすら電話をしてました。
今思うとお腹を抱えて笑えますが、電話を繋げたままにして寝たりして....笑
生活の一部どころか、彼が世界の中心じゃないかというくらいに浮かれきって依存していました。
そんな彼と楽しく交際を続け、北海道でもうすぐ4回目の記念日を迎えるという時に、私は彼を残して上京しました。
北海道で5年以上モデルの仕事をしていて、自分の限界を知ってみたかったのと同時に、何よりも幼い頃からドラマで東京を見てきて、キラキラの世界に憧れていたからです。
そうして、彼を北海道に残して上京し、遠距離恋愛が始まりました。
仕事で東京にくる事が多かった彼のおかげで月に1度くらい会えていたと思います。
1年くらいの遠距離期間が経って、
少しずつ気持ちが離れてきていたのか連絡する時間も少なくなってきていました。
東京で"つながり"を大事にしていた私は友達に呼んでもらえれば、どこへでもすぐに顔を出しに行っていました。
そんな私の行動にも腹を立てることが多くなってきた彼から、突然「冷めた」の3文字がメールで送られてきて、別れを切り出されました。
そうして私の彼との恋は終わりを迎えました。
もちろん心のダメージが大きく、2週間ほどあまり食べず、飲めずの生活を送り6キロ痩せました。
当時は本当に彼しか見えてなかったから、世界の終わりみたいになってしまっていたんだと思います。約5年も一緒にいたんです。
5年って決して短くはない....
だからこそ辛くて辛くて....
"こんなに辛い思いをするのなら
もう絶対に人を好きになりたくない"って思いました。
でも、一緒にいる時の良さ、幸せな時間を知ってしまったから、これから1人で生きることができないな...と。
きっとこういう考えがみんなのどこかにあるからこそ、恋は何度だって繰り返されるんだろうなと思います。
私の北海道最後の恋は彼に頼りすぎて
途中から依存になって終わりました。
そんな彼からここ最近連絡がきて、
お互いの近況なんか話したりして。
別れた当時はいえなかったけれど、
今、胸を張って言える言葉は
「よりステキな恋に出会うチャンスをくれてありがとう」です。
そんな12歳年上の彼との「最後の恋」があったおかげで今は別の彼とお付き合いをさせてもらっています。気付けばもう少しで3年。
そんな今の彼とは愛に変わる前の「最後の恋」になることを願います。