2020/02/19 14:00

-ともちゃんは、絵本を作って、何をしていきたいと思ってるの?

読み聞かせをしたいです。
かかりの時間を、小学校3,4年生に聞いてほしい。

昔、読み聞かせをしていた時に、3,4年生に向けて毎年読んでいた絵本があって。
アリソン・ウォルチの『わたしのいちばん あのこの1ばん』っていう題名の本。

その絵本は、わたしの中のいちばんは、自分の中にあるよ。っていう絵本で。
 
4年生くらいになると、周りを気にし始めて、強い子についていっちゃったり、悪いことすることがかっこいいと思っちゃったり。
自分なんてダメだっていろんなことをやらなくやってしまったり。
 
ちょうど、そういうことをはじめる時期だと思うんだけど。
 
そういう時期にそういう絵本を読むことで「そうじゃないんだよ。自分のしたいことをしていくといいんだよ」って伝えたくて。
 
で、かかりの時間の絵本、『教室は小さな宇宙』をその時期の子に読んでほしいって思って、今つくっています。
 
 
-何で、その絵本じゃなくて『教室は小さな宇宙』の絵本を読んで届けたいの?

 
 
『わたしのいちばん あのこの1ばん』もいいんだけど、『教室は小さな宇宙』は、もうちょっとひろがりがあるの。
なんかね。実際のクラスの子どもたちが変わっていく様子がわかる。
 
(※実際に夫のばななせんせいがクラスで実施していた「かかりのじかん」がもとになっています
「かかりのじかん」は・自分をしあわせにすること ・周りをしあわせにすること のたった2つのルールだけで、それぞれのかかりをする時間です。

 
 
ひとりで黙々とやるのもすごくいいし、やっていく中で人とのつながりも生まれるから、人目は全然気にしなくていいんだよ。ってことを、言ってるから。
 
その本と本質は一緒かもしれないけど、ちょっと違うの。

―なるほどー。読み聞かせだけじゃなくて、図書室などにも置いてほしいって言ってたよね?

読み聞かせたいに加えて、学校の図書室などにも置いて、みんなに読んでもらいたいと思っています。
読んで欲しいですね。

制作途中の絵本の一部


-クラウドファンディングの本文を編集してたときに。
ともちゃんの言いたいことかな?って思ったメッセージがあって。。

『この絵本を読んで、あなたたちはかけがえない存在なんだよ』って伝えたい。
たくさん人がいるけど、人と違っても同じでもいい。クラスにとって、あなたはどんな子でも必要なんだよ。って受け取ったんだけど。
実際、ともちゃんはどうだったんですか?

 
 
そこ伝えたいと思った。
自分のときはクラスに40人くらい子どもがいて。自分って大事だな。って思わなかった気がする。そういう風に感じちゃう子がいたら寂しいな。って思って。
 
その子がかけたら、そのクラスじゃなくなっちゃうんだよ。って。
こういう子が良くて、みんながそこに習わなくちゃいけないなんておかしいよね。
みんながいて、クラスなんだよ。って。
伝えたいと思いました。
 
 
-自分の体験だと、それぞれ自分を楽しく生きてきた時期があって。
思春期がはじめると、人と同じが丸っていう時期があって。自分を律して生きていくような。
そうする経験もいいけど、その、あなた自身の素敵なところは変わらずあるよね。ってところを、感じたんだよね。

 
自分の中にも宇宙があるし、みんなでひとつの宇宙だし。
子どもたちがこれを読んだら、何を感じるかな?
 
 
小学校3年生、4年生って全然違うと思ってて。

3年生はまだ自己中心的で自分を爆発させる時期で。
4年生になるとちょっと周りが見えてきて、人に合わせたりしてく時期だと思うんだよね。
 
この時期に、こういうことを読んで、そのまますぐに行動にはうつせないかもしれないけど。
ちょっと心の奥に残ってると、その後の5,6年生が違うんじゃないかなって。思って。
 
その時期に読んで欲しいな。って思ってます。


-この絵本に出会ったことで、5,6年生が変わる違いってなに?
 
 
多少、人に合わせたりしていくんだろうけど。
逆に、ものすごくわがままになってっちゃう人もいるんだろうけど。
 
でも、自分の好きなことは続けていこうっていう風に思ってくれる子がいるんじゃないかな。って思います。
 
 
-ともちゃんが、折り紙を折り続ける子に共感するって前に話してたよね
 
 
自分がああいう子だったんだよね。
目立たないけど、黙々とやってる子。親に「ちゃんとしなさい」って怒られて。
それでも、やめずにいれたらよかったんだけど、やめてしまった自分がいて。
 
わたしは、そっちの子に共感しちゃう。
 
 
-やめなくっても大丈夫なんだよ。っていう感じなのかな?
ともちゃんは、やってたことって、絵を描いてたの?

 
うん。描いてたた、描いてた。
描かずにはいられない感じだった。
 
 
-その頃のともちゃんが、この絵本『教室は小さな宇宙』を読んだらどう感じると思う?
 
 
わたし、自信のない子だったから。。。
「わたし、これでいいんだ」「このままでいいんだ」って思えるような気がして。


自分をしあわせにすることが、周りもしあわせにすることにつながる。
誰かと同じじゃなくていい。そのままの自分でいいんだ。
だって、自分は他にいないかけがえのない存在だから。

そんなメッセージがこめられて、『教室は小さな宇宙』が絵本となり、多くの方へ届いていくんだと思いました。