2017/04/20 06:14

おはようございます、雪の@にんルです。

 

突然ですが、漫画家玉川重機。
画業って、そういえば数えたことがなかったのですが・・・

1992年お蔵入り作品「ブッカーズカラー」を
今年、にんル3号にて発表することになったことを縁起とし、
この作品より起算したいと思います!

と、いうことで、
2017年の今年、漫画家玉川重機は画業25周年です。

今までを振り返るのにも、秋に「たとる展」もあることですし、
いい区切りになるのではないでしょうか?

 

商業誌デビューとしてはその3年後、
1995年秋『ハヤ子サケ道をいく』(玉川敏秀名義)で
アフタヌーン新人賞である「四季賞」準入選を受賞
そのまま同作品の読切りで1995年のアフタヌーン12月号で
デビュー
1996年11月号から連載が始まる。
となるわけですが。

 

玉川さんの2008年のブログでは、
この「ブッカーズカラー」の思い出ををこんな風に語っております。

 

この顔から炎が出て、その火力で本格チャーハンが作れそうなほどの恥ずかし漫画、
「ブッカーズカラー」は16年前、22歳の時に描きました。

最初はカラーで描いてたのですが雨の日に一枚目を描き上げた時、
飼ってた猫が外遊びから帰って来て窓から濡れたまま原稿の上に飛び乗って正座したのでした。
それでカラーを断念。
あの時は怒るより笑ってしまった。

玉川は「ハヤ子」が初めて持ち込みをした漫画で、それまでは投稿ばかりでした。
「ブッカーズカラー」も投稿して、かすりもしなかったのですが

投稿した雑誌とは別の雑誌の編集さんが読んでくださって連絡をくれたのでした。
玉川にとって初打ち合わせということになりました。
口から心臓が飛びでるほどの緊張でした。
結局どうにもならなかったけれど、良い経験でした。

稚拙な漫画だけど、思い出深い作品です。

 

とのことで、雑誌の編集さんとの初打ち合わせ作品でもありますし、
玉川重機の漫画元年は、やはりこの「ブッカーズカラー」と言えるでしょう。

 

さらに・・このタイミングにして図らずもなのですが、
ただ今、絶賛配信中!「メフィスト」2017VOL.1に連載中の
今回、第3話目となる「西荻ヨンデノンデ」では、
レイモンド・チャンドラーの「プレイバック」を取り上げ、
その物語に絡まるカクテルは「ボイラーメーカー」、

そして・・・

玉川さんのブッカーズ愛、うるうる。


BAR葉(ページ)の姉妹の紡ぐ西荻窪の夜を楽しんでいただけたら幸いです。