▼ごあいさつ
こんにちは。私の名前は平田里菜と言います。長崎県佐世保市に生まれ、現在は兵庫県で、夫と2人の息子の家族4人で暮らしています。今回、私に《私は私のままでいい》の意味を教えてくれたマヤ文明からネイティブアメリカンに伝わる知恵を、もっともっと学びたい!そしてこどもたちに伝えたい!という気持ちでこのクラウドファンディングを始めました。どうぞよろしくお願いします。
(*呼称について:このクラウドファンディングの文面では、ネイティブアメリカン、北米先住民、アメリカ・インディアンなど複数の名称を使っています。呼称に関しては色々な説と考え方があるようですが、正確には各部族の、ネーションの名前を用いるのがベストらしいです。部族名を用いない呼称について、文章内ではあえて統一することをせず、私の感覚でその都度使っています。)
▼「わたしと、世界と、調和する」先人の知恵を学んで、こどもたちに受け継ぎたい
小さい頃から自分が大嫌いでした。見た目も、浅黒い肌も、人より多い体毛も、全てが大嫌いでした。
初めて死にたいと思ったのは5歳か6歳の頃でした。理由は、今となっては些細なことです。小学校ではいじめの加害者になり、被害者にもなりました。こんな自分はダメだと、長いこと自分を否定してきました。私じゃなかったらいいのに、私じゃなければみんな私を好きになってくれるのに、と自分であることを喜べないこども時代を過ごしました。
小さい頃の自分みたいな想いをこどもたちにさせたくない、もしもそういう想いの子がいたらあなたがどれだけ大切かを伝えたいという思いから、美術の教員を志し、退職後は《自分のままで生きていくんだ》というキャッチフレーズでアトリエを始めたりしました。《あなたはあなたのままでいい》と子どもたちに伝えたくて、そして誰より自分がそう生きることを望んできました。そのために、膨大な時間とお金をかけて様々なことを学びました。芸術、教育、哲学、ビジネス、心理学・・。どれも素晴らしく、一時的には「私は私のままでいい!」と思えるのですが、結局は元に戻るということを繰り返してきました。
その繰り返しに嫌気がさしていた2017年2月、アメリカ・インディアンの知恵を学ぶ導入の場に参加しました。その時、私が今まで相当な時間とお金を費やして学んだものの中で最も強く魂が震える喜びを感じました。ずっと自己否定してきた私が、心から「私は私のままでいい」と思えるという体験をしたと同時に、成長したいと強く思いました。足りないから成長したいのではなく、生きている限り成長し続けられるという希望のような感覚でした。そして、これこそが私がこどもたちに受け渡したい知恵だと確信しました。探し物を見つけたような、そんな気持ちでした。
私が受け継ぎたいと強く思った知恵は、自分と調和し、人と調和し、地球と調和することを導いてくれました。その場しのぎの安らぎや安定ではなく、私を生きるということを見つめさせてくれるものです。
▼何を学ぶの?
今回のクラウドファンディングで支援いただいたお金は、2017年5月から約1年間にわたってスペインで開催される学びのプログラム Evocative Leadership Mastery™への参加費と、スペインへの渡航費・現地滞在費の一部として使います。この知恵をリードしてくれるのは、マヤの時代から北米先住民に伝わるDelicate Lodgeと呼ばれる知恵のkeeper、Wind Eagleという女性です。彼女が伝えてくれる知恵には、人が地球と調和して生きる道を歩むことの知恵が詰まっていると理解しています。ここで言う調和とは、人に合わせて自分を変えていく類のものではなく、8つの方角の知恵をベースに、自分と調和し・他者と調和し・世界と調和していく道の知恵です。
▼学んでその後、どうやってこどもたちに手渡していく?
①例えば《こどもてつがく会》《こども表現塾》を通して、こどもたちへ
学んだことを手渡していく手段・方法については、学びながら最善を探っていきます。学ぶ前の今の段階では、私が開催していた《こどもてつがく会》のような形をとるのが最もシンプルな形ではないかと想像しています。《こどもてつがく会》では、10名ほどのこどもたちと円になって座り、ひとつの問いや出来事からそれぞれの思いや考えを分かち合います。
てつがく会の中でこどもたちは、親にも明かせなかった様々な想いを話してくれます。ほとんどの場合そこでまず話されるのは、悲しかったこと、死にたいと思ったこと、むかついたこと。宝物のように紡がれるその想いをどれだけ尊重できるかが、私の仕事です。そして、それらの感情を感じることが悪いのではなく、感じるってことはそこに願いがあるんだよね、ということを話していくのですが、そこにつながった瞬間、こどもたちはフワっと安心した顔になります。そして誇らしそうに、未来の話をしてくれます。
*写真はこどもてつがく会の会話をメモしたホワイトボード。この日は「信号無視した人を見た」という話から、間違うことってどういうこと?という対話に。
決まっていることがあるのではなく、問いから自分とつながっていくというてつがく会のやり方は、これから学ぶネイティブ・アメリカンの知恵ととても親和性が高いだろうなと予想しています。また、私が学ぶことを通して、このてつがく会自体の深みも増すでしょう。それもとても楽しみです。
また、2013年からは《アトリエこぐま》というアート教室を開催していました。現在おやすみしているのですが、今後はこれを《こども表現塾》と改め、絵を描いたり創ることに限らない、自分を表現していくことを学ぶ場として再出発します。単発のワークショップとしても、継続して通える場としても分かち合いの場を設けていきます。
②例えば、お母さん・お父さんを経由してこどもたちへ
私は5歳と3歳、2人の男の子の母です。彼らとの都会での生活の中でこの知恵に出会えたことはとても幸運でした。Wind Eagleが伝えてくれる知恵の最も気に入っている点は、特別な場所で学ぶこともできると同時に、毎日の生活でこそ学びが発展するところです。Wind Eagleから私が学んだのは、内なる神聖性、自分自身への尊厳、これまで生きたものと今生きているもの、これから生きてゆくもの、太陽、月、星、動物や植物、虫たち・・・それらたくさんの命との繋がりを感じて生きるという知恵です。そしてそれは、もともと私たちが持っているものです。
繋がりの中で生きている感覚を思い出してゆけば、たとえ大自然の中でなくても、毎日の生活の舞台が「地球」に変わります。それは無力で取るに足らない私という「小さな私」の感覚を超えて、大きな繋がりの一部を担っている「大きな私」の感覚と共に生きるということです。この感覚を生きる時、全てに意味があることを自分の言葉でその意味を語れるようになる、というのが私の実感です。このことは子育てをする上で、この上なくパワフルです。
親が繋がりの中を生きる背中を見せることができれば、こどもは自然とそのやり方を学ぶでしょう。それは自分の可能性を生きるということです。他人の誰が言うよりパワフルで勇気の湧くことだと思います。
私が今まで行ってきた活動の中に《おとな表現塾》という、4ヶ月ほどおとなが自分を表現するってどういうことかを探求する塾があります。主にはその中でエッセンスを伝えていけるだろうなと思っていますし、学んだ知恵に特化したワークショップも開催することを目指しています。
③ゆくゆくは、「先生」を通して、こどもたちへ
こどもたちに大きな影響を与える、こどもたちにとって一生の支えにもなり得る学校の先生たち。先生たちにこの知恵を伝えるのは、私の描くビジョンのひとつです。
私は長男を出産する前の1年間、小学校で図工専科の教員として働きました。その期間に感じたことは、先生たちがこどもに与える影響の大きさと、そして先生たちのこどもへの愛情の深さです。休憩と仕事の境なく(というかほぼ休憩などなく)、絶えずこどもたちの育ちを思い動き続ける先生たちの情熱に圧倒されました。ただ、その多大な働きが保護者や社会に理解されていない現状は、とても残念だと個人的に感じています。
学校教育を取り巻く様々な問題は、先生たちをこれ以上頑張らせたりするの方向ではなく、先生たちの元々の情熱と愛情、そして先生たちの休息が大切にされることで解決していくのではないかと個人的に思っています。
私には、先生たちの情熱と愛情と休息が大切にされることに貢献したいという願いがあります。この知恵を学び、仲間が増えていく中で、ここにアクセスするやり方が具体的になっていくのではないかと感じています。
▼資金の使い道
預かった資金の全てを、この学びのために使います。
《必要な資金》
参加費・・・約100万円
渡航費・・・ 約50万円
滞在費・・・ 約30万円
___________
合計 約180万円
今回私が参加したいEvocative Leadership Mastery™は、開催場所がスペインです。学びが始まると、1年のうちに合計5回行くことになります。参加費、渡航費、滞在費を合わせて総額180万円ほどです。
もし総額が180万円を超えて集まれば、その分は分かち合いの場の開催費用として使います。
また、今回のクラウドファンディングではAll-In方式にて実施します。
この方式は、目標金額に達さなかった場合でも必ず実現することが条件です。
もちろん必ず実現します。
ちなみにこのクラウドファンディングが始まると同時に始まる1年間の学びを必ずやり抜き、どのような形であってもこども達に受け継ぐ機会をつくることを約束します。
▼リターンについて
・リターンのないもの
・今私が持っているもので、分かち合えるもの
・これから一緒にできること、分かち合えるもの
3種類を用意しました。
面白そうと思ったものを購入して、楽しんでいただけると嬉しいです。
▼最後に
「先人の知恵を学び、パイプとなって、こどもたちに渡したい」
これが私の願いです。その願いの根幹には、全ての個性への祝福の願いがあります。あらゆる個性を障害やダメなものとして扱うのではなく、ギフトとして生きる時初めて、その人にしか歩めない道が拓けると信じています。ラクで簡単な道ではないかもしれないけれど、ひとりでも多くの人が自分の道を歩むことが、あらゆる平和と調和の一歩目だと信じています。今回私が学ぶ知恵は、まさにそのことを伝えているものです。
今回はネイティブ・アメリカン特に北米先住民の人々が守ってきた知恵ですが、これから世界中の知恵の保持者に会いに行きそして彼らの知恵を絶やさずこどもたちに渡す役割を担えたらと思っています。始まりの一歩を応援してもらえたら、本当に嬉しいです。
最後に。
今まで私が応援してきた人たちが私を勇気付けてくれたように、私のこのチャレンジも、誰かのチャレンジを後押しするものになりますように。
・・平田里菜について・・
1985年、長崎県佐世保市に生まれる。現在、兵庫県川西市に、2人の息子と夫と4人で暮らす。
大学では美術を学び、立体作品を制作しながら美術作品のタイトルについて研究。大学院卒業後はキッザニアで働き、その後小学校で図工専科として勤務。長男の出産を機に教員を辞め、自分が感じることをまるごとを味わえる場を作りたいという願いから2013年に《アトリエこぐま》を立ち上げる。アトリエでの創作だけでなくこどもたちと感情や自分の想いについて対話する《こどもてつがく会》なども開催。
アトリエのメンバーも増えてきた2015年、こどもたちの表現がのびやかに行われるにはまず大人が表現するのが先だという思いが高まり、一度アトリエを閉める。人間は誰でも、食って寝るアートだ!という思いを込めて、一般社団法人クウネルアートを設立。現在はクウネルアートとして、《へんてこ書房》というコミュニティを運営し、おとなが自分を表現することを応援するイベントを企画・主催。同時に、こどもがやってみたいことをやってみる《こどもオモ部》の副部長として活動する。
最新の活動報告
もっと見るなんやかんやで達成しました!!ご支援、ありがとうございました!
2017/06/16 15:52こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
死にたかった私は、不幸なこどもだったか?についての考察
2017/06/06 10:45「死にたい気持ち」を隠したかった理由 このプロジェクト本文の中で、小さい頃から自分が嫌いだったこと、死にたいと思っていたことを書いた。だけど私を小さい頃から知っている人ほど、驚くと思う。そんなそぶりを、多分、見せたことがないから。小さい頃から私を知っている人は、「明るく元気でひょうきんなりなちゃん」しか知らないと思う。 死にたいというと、すげえ不幸だったのですね、と思うのねみんな。違いますよ、と言いたい。そう言われるのが怖くて、こどもたちはネガティブな感情を隠すのだ。死にたい、という声の奥にある願いに耳をすませてみる。 死にたい、自分が嫌い、という幼い私を感じてみる。そして同時に、周囲に対して明るく接する私を感じてみる。この時、幼い私の願いがいかに強いものだったかを感じる。「みんなに笑っていてほしい」という願い。 みんなに笑っていてもらいたい。みんなの笑う顔が見たい。みんなを笑わせたい。今もこの願いはずっとある。 矛盾するふたつの気持ちの扱い方がわからなかった ただ、「自分が嫌い、死にたい」という気持ちと、「みんなに笑っていてほしい」という気持ち。このふたつはいつも私の中で対極にあるように感じられていた。 一方が表に出ると、もう一方は隠さなければならない。矛盾するふたつの気持ちを抱く自分を恥じた。 自分が嫌いだ、死にたいんだ、という声を表に出すと、不幸なかわいそうな子だと思われるだろう。そうすると、みんなの笑顔が見られなくなるかもしれない。これを感じると、絶対に内側の死にたい気持ちは表せない、それをやってはいけない、と強く思ってきた、私。 最近まで。 そして大きくなるにつれて、私が死にたかったという気持ちを明かすと、母親が悲しむのではないか、周囲が母親をかわいそうな母と扱うのではないかを心配して、小さい頃に死にたかったということを明かせなかった。 てつがく会で出会う子供達と全く一緒。 結論1:幼い頃に死にたいを味わった私だからこそ 改めて思うこと。 死にたかったのは、不幸だったからじゃない。 お母さんのせいでもない。誰のせいでもない。私の選択だ。周りの人が大事で大事でたまらないからこそ、明かせなかった。そして死にたいと思うこの強烈な気持ちの扱い方がわからなかった。その奥に願いがあるなんて夢にも思わなかった。それだけ。 明るかったのはフリではなくて、本当にそうしたかったから。死にたかったのは不幸だからではなくて、そこに私が学ぶべきものがあったから。 そしてこういう私のような子ども達がたくさんいることを、てつがく会を通して初めて知った。彼らに、感情の扱い方、そしてその感情から学ぶことができるということを教えるために、私はまず自分の人生で体験したのだと腑に落ちている。 結論2:子の幸せと親の幸せは自立した関係だ そしてもうひとつ。改めて、私が超えたいところは、明るく元気なこども=幸せなこども=子育てうまくいってる、という社会的な思い込み。 いかにうまく子育てしたかという母親の価値は、【こどもが元気で悩み一つなく順調で幸せであること】では決まらない。この価値観では、こどもは母のためにしか生きられない。母のために、ネガティブな感情を抑え込む。 子の幸せは、子どものもの。母の幸せは、母のもの。それは独立しているもののはず。独立しているからこそ、お互いの力になれる。独立していなければ、それは呪いだ。あなたのおかげで幸せだ、は、裏を返せばあなたのおかげで不幸せだ、を意味する。こどもはそこを敏感に察知する。愛してるから。 今私が、4人の両親のひとりの子どもとして、そして2人の息子の母親として、改めてどういうことを大切に思うか考えてみると、まだひとつのフレーズという形にはならない。ただ湧いてくる感覚としては、感情が湧いたときにそれを受けて立てるあなただと信じられると嬉しい。お互いに個であり、そして共にいてもらえること。たった今ある気持ちと共にいることをただそうなんだね、と聞かれること。それを願っている。それをどうこうしようとされないこと。そこに猛烈な人としての信頼を感じる。 子の感情を、生き方を、運命を、ひとりの人間として信じ接する力。それはやさしく聖母のような生ぬるいものではなくて、匂いたつような人間臭さのなかにあるものだと思う。 親たちに謝々! 私はいろんな感情を持っているけども、決して不幸ではない。私はいろんな感情を持ってきたけど、それは私の選択だ。そして今の私のことを力強く見守ってくれる九州の父と母、石川の父と母を、心から誇りに思う。 私の父と母になってくれて、ありがとう。いい具合にほっといてくれることに、心から感謝。 危なっかしい生き方をしていますが、ご存知の通り、たくさんの人に支えられ、頑張りたいことを頑張れています。信頼できる夫と可愛い息子たちと生活できて、とても充実して幸せです。 私の父と母になってくれて、本当に、ありがとう。 もっと見る
早速の支援、ありがとうございます!
2017/05/26 00:12パトロンになって下さった皆さま クラウドファンディング開始と同時に、 たくさんのご支援を頂き、 ありがとうございます!! 私の方は、クラウドファンディング開始と同時に、 スペインでの学びも始まりました。 24日夜に日本を発ち、飛行機でドバイを経由して、 先ほどマドリッドに着きました。 そして今はデンマーク人の参加者2人、 共に参加してる日本人の友人と4人で 300キロ先のAceboという場所まで高速を爆走中です。 Aceboは美しい山のある場所らしいです。 持ち物に、地面に引くもの、サングラス、日焼け止め、帽子、 とあったので、外でのワークもたくさんありそう。 みなさんの応援を感じながら、たっぷり学んできます! ちなみに、宿泊先から携帯の電波が届くところまで、歩いて500メートルとのこと。 随時、様子をアップしていけたらいいなぁと思ってますが、どうなることやらー もっと見る
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