「死にたい気持ち」を隠したかった理由 このプロジェクト本文の中で、小さい頃から自分が嫌いだったこと、死にたいと思っていたことを書いた。だけど私を小さい頃から知っている人ほど、驚くと思う。そんなそぶりを、多分、見せたことがないから。小さい頃から私を知っている人は、「明るく元気でひょうきんなりなちゃん」しか知らないと思う。 死にたいというと、すげえ不幸だったのですね、と思うのねみんな。違いますよ、と言いたい。そう言われるのが怖くて、こどもたちはネガティブな感情を隠すのだ。死にたい、という声の奥にある願いに耳をすませてみる。 死にたい、自分が嫌い、という幼い私を感じてみる。そして同時に、周囲に対して明るく接する私を感じてみる。この時、幼い私の願いがいかに強いものだったかを感じる。「みんなに笑っていてほしい」という願い。 みんなに笑っていてもらいたい。みんなの笑う顔が見たい。みんなを笑わせたい。今もこの願いはずっとある。 矛盾するふたつの気持ちの扱い方がわからなかった ただ、「自分が嫌い、死にたい」という気持ちと、「みんなに笑っていてほしい」という気持ち。このふたつはいつも私の中で対極にあるように感じられていた。 一方が表に出ると、もう一方は隠さなければならない。矛盾するふたつの気持ちを抱く自分を恥じた。 自分が嫌いだ、死にたいんだ、という声を表に出すと、不幸なかわいそうな子だと思われるだろう。そうすると、みんなの笑顔が見られなくなるかもしれない。これを感じると、絶対に内側の死にたい気持ちは表せない、それをやってはいけない、と強く思ってきた、私。 最近まで。 そして大きくなるにつれて、私が死にたかったという気持ちを明かすと、母親が悲しむのではないか、周囲が母親をかわいそうな母と扱うのではないかを心配して、小さい頃に死にたかったということを明かせなかった。 てつがく会で出会う子供達と全く一緒。 結論1:幼い頃に死にたいを味わった私だからこそ 改めて思うこと。 死にたかったのは、不幸だったからじゃない。 お母さんのせいでもない。誰のせいでもない。私の選択だ。周りの人が大事で大事でたまらないからこそ、明かせなかった。そして死にたいと思うこの強烈な気持ちの扱い方がわからなかった。その奥に願いがあるなんて夢にも思わなかった。それだけ。 明るかったのはフリではなくて、本当にそうしたかったから。死にたかったのは不幸だからではなくて、そこに私が学ぶべきものがあったから。 そしてこういう私のような子ども達がたくさんいることを、てつがく会を通して初めて知った。彼らに、感情の扱い方、そしてその感情から学ぶことができるということを教えるために、私はまず自分の人生で体験したのだと腑に落ちている。 結論2:子の幸せと親の幸せは自立した関係だ そしてもうひとつ。改めて、私が超えたいところは、明るく元気なこども=幸せなこども=子育てうまくいってる、という社会的な思い込み。 いかにうまく子育てしたかという母親の価値は、【こどもが元気で悩み一つなく順調で幸せであること】では決まらない。この価値観では、こどもは母のためにしか生きられない。母のために、ネガティブな感情を抑え込む。 子の幸せは、子どものもの。母の幸せは、母のもの。それは独立しているもののはず。独立しているからこそ、お互いの力になれる。独立していなければ、それは呪いだ。あなたのおかげで幸せだ、は、裏を返せばあなたのおかげで不幸せだ、を意味する。こどもはそこを敏感に察知する。愛してるから。 今私が、4人の両親のひとりの子どもとして、そして2人の息子の母親として、改めてどういうことを大切に思うか考えてみると、まだひとつのフレーズという形にはならない。ただ湧いてくる感覚としては、感情が湧いたときにそれを受けて立てるあなただと信じられると嬉しい。お互いに個であり、そして共にいてもらえること。たった今ある気持ちと共にいることをただそうなんだね、と聞かれること。それを願っている。それをどうこうしようとされないこと。そこに猛烈な人としての信頼を感じる。 子の感情を、生き方を、運命を、ひとりの人間として信じ接する力。それはやさしく聖母のような生ぬるいものではなくて、匂いたつような人間臭さのなかにあるものだと思う。 親たちに謝々! 私はいろんな感情を持っているけども、決して不幸ではない。私はいろんな感情を持ってきたけど、それは私の選択だ。そして今の私のことを力強く見守ってくれる九州の父と母、石川の父と母を、心から誇りに思う。 私の父と母になってくれて、ありがとう。いい具合にほっといてくれることに、心から感謝。 危なっかしい生き方をしていますが、ご存知の通り、たくさんの人に支えられ、頑張りたいことを頑張れています。信頼できる夫と可愛い息子たちと生活できて、とても充実して幸せです。 私の父と母になってくれて、本当に、ありがとう。
パトロンになって下さった皆さま クラウドファンディング開始と同時に、 たくさんのご支援を頂き、 ありがとうございます!! 私の方は、クラウドファンディング開始と同時に、 スペインでの学びも始まりました。 24日夜に日本を発ち、飛行機でドバイを経由して、 先ほどマドリッドに着きました。 そして今はデンマーク人の参加者2人、 共に参加してる日本人の友人と4人で 300キロ先のAceboという場所まで高速を爆走中です。 Aceboは美しい山のある場所らしいです。 持ち物に、地面に引くもの、サングラス、日焼け止め、帽子、 とあったので、外でのワークもたくさんありそう。 みなさんの応援を感じながら、たっぷり学んできます! ちなみに、宿泊先から携帯の電波が届くところまで、歩いて500メートルとのこと。 随時、様子をアップしていけたらいいなぁと思ってますが、どうなることやらー