2020/04/18 11:17

 今回の『旅キャリ』クラウドファンディングでは、「実践を通してキャリア(社会力)を磨きあげるプラン」もご用意しています。

 コロナ騒動が収まってから、僕がかれこれ20年来関わって来たタイへのスタディツアー(7泊8日)に参加頂き、ディープな東北タイ(通称イサーン)やバンコクをご案内します。

 タイでは、イサーンのムグダハン県にあるカオデーン農園にファームステイ。NGOワーカーで、タイの田舎に嫁に行って3か国語を操りながらキャリアを積む、有機農業を実践する森本薫子さんとご主人のデーンさんご夫妻からお話を伺います。

 農園では、ファームステイをしながら、鶏をさばいたり、魚釣り、タイ料理作り、地元の小学校見学、メコン川散策、国境を越えてラオスにショートトリップ、などをします。また、寝台列車でバンコク移動、僕が2年ほどボランティアをしていたタイ最大のクロントイ・スラム見学、現地で活躍する日本人との対談、バンコク市内観光など、通常の旅行ではとても味わえない旅を通してキャリアアップに繋げます(訪問先は応相談)。

今回お世話になる森本さんから「外の世界に出てみよう!」という次のメッセージを頂いています。 

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 旅に出たら、単に美味しいものを食べて観光地でエンターテイメントを楽しむだけではなく、現地で生活する人と接してみよう。生活をよく見てみよう。可能な限り話をしてみよう。きっと、その後に見る世界も自分のキャパも、一回り広くなっているに違いない。

 今、自分が生きている世界が、居心地悪く、生きづらいと感じている人は、外に出てみよう。今の自分が受け入れられないのも、自分らしくいられないのも、今いる限られた世界の中、限れた人たちに囲まれている時だけかもしれない。

 今、自分が生きている世界が、居心地がいいと感じている人は、外に出てみよう。今の自分が受け入れられているのも、自分らしくいられるのも、今いる限られた世界の中、限れた人たちに囲まれている時だけかもしれない。

 私がこれまで日本以外の国に住んだり訪問したりする中で良かったと思うことは、素晴らしい出会いはもちろんなのだけれど、自分が今まで当たり前だと思っていた常識、しくみ、価値観、感覚は、限られた範囲のみでしか通用しないということを知れたこと、自分自身が「マイノリティー」になる経験ができたことだと思う。

 周りの顔色をうかがいながら、波風たてずに自分の意見を恐る恐る言わないと叩かれる社会があれば、自分の意見を主張し発言しないと、存在しないも同然に扱われる社会もある。   

 電車は分刻みの時間通りに運行し、修理屋さんは最速で来てくれる。コンビニの店員は私語をしないでレジを打つ。それらに反すれば文句を言う人々が一定数存在する国があれば、「そんなこと当たり前」と、アイスコーヒーを飲みながら、おしゃべりを楽しみつつ銀行の窓口業務を行う従業員にも腹を立てない民族性の国もある。そんな世界を実際に体験・経験すると、「こういう社会もある」「こんな人もいる」と様々な状況を受け入れる自分のキャパが広がる。

 自分がマイノリティーになる経験をしてみると、今度はその人たちに優しくなれる。わからない言語の中で生活する不便さ。白人社会におけるアジア人に対する態度。差別的な視線を向けられた時の居心地の悪さ。そんな環境の中で、一人でも助けてくれる人がいたときの嬉しさ。一度経験すると、自分が無意識にとっていたマイノリティーの人たちに対する態度や意識に気づく。そして、場所や環境が変われば自分もあっという間にマイノリティーになるということがわかる。

 居心地が悪いのは、結局その世界では自分がマイノリティーだからだ。大多数の人と違った考え、態度、外見は「ちょっと変な人」という扱いを受ける。それが居心地を悪くさせる。だから、可能なら、今自分が生きている世界から外に出てみるのがいい。簡単に動けない状況の人は、外に出て行ったことのある人の話を聞いてみよう。広いキャパを持ち合わせている人が増えれば、きっと今よりも居心地の良い社会が創れる。社会が自動的に良くなるという意味ではなく、変革しようとする人、対応できる人が増えてくるという意味だ。嫌な人がいても気にならないほどに、自分を理解してくれる人が近くにいる。これおかしいんじゃない?と思ったら、声を上げる人が増える。自分もマイノリティー当事者という意識が芽生える。そんな社会になっていくだろう。

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 2021年3月頃に訪問予定です。それが難しい場合、2022年に延期します。スケジュールが合わない場合には、全額返金します。早くコロナ騒動が終息して欲しいですね!