Erry’s Guesthouse Sapporo オーナーの 柴田 Baker 絵理です。
【自己紹介】パソコンは「まあまあ」出来る方です。Word、Excel、マニアックなところでは建築Cadとか資格をちょこっと持っています。なのでWebとかパソコン仕事は(経営努力の経費削減のため)依頼しないで全て自分で作業するのですが、「文章を作るのがとにかく苦手」なのです。なので、この活動報告がまとまりのない語り口調になってしまいます。どうかお許しください。せっかく目を通してくださってる方を不快にさせませんように。拙い文章ですが想いが伝わりますように。。
【ゲストハウス紹介】 「北24条駅」から徒歩5分にあります一軒家です。2015年にゲストハウスとして新築で建てた建物なのでまだ新しく綺麗で、暖かいです。
男女混合の10人部屋(二段ベッド)、男女混合5人部屋(布団)、女性専用6人部屋(ベッド)、個室(二人まで)の4タイプがあります。
私の旦那さん(ハリー)はアイルランド人です。スキーとスノーボードが大好きで世界一のパウダースノー北海道に移住してきました。仕事はスキーリゾートでのインストラクターで、生徒は主に外国人観光客です。夏はゲストハウスが繁忙期になるので掃除やベッドメイクを手伝ってくれます。ま、冬に稼いで夏は旅行(ハリーはバツイチで。スイスにいる娘が年に一回ダディに会いに来て一緒に国内を旅行する)というライフスタイルなので、あまりアテにならない(笑)
で、一年を通して働いてくれるのは北大院生のブラジル人、もう息子同然のジョアンです。 (写真)ジョアン↓
どのくらいの親子度かというと今月4日、本当は一緒に米津玄師の札幌コンサートに行くはずだった。(ライブはコロナから勿論延期。)ジョアンは日本に来た5年前から米津の大ファンで、激戦のコンサートの抽選に当たった時は二人で大喜びしたんだけどなぁ。。
あと最近、可愛い可愛いオーストリア人の娘もできまして。ワーホリで来ているソフィーです。ソフィーはいつか農家をやるのが夢という純朴で正義感が強くスキーが大好き。ハリーは自分の娘と重ねてて(性格が似てる)、私達はよくソフィーをスキーに連れて行きます。
ハリーは母国語は英語で、その他にフランス語とドイツ語が話せるし、ソフィーは中国語が話せてジョアンはポルトガル語とスペイン語が話せるので、我がゲストハウスは7カ国語をカバーしています。
掃除やベッドメイクはハリー、ジョアン、ソフィーに手伝ってもらってるお陰で、私は運営に専念させてもらってます。
2020/02/20
スタッフだったロッキーがオーストラリアに帰る時。歴代のスタッフが大集合で送別会した。
【現状】 今回のコロナショックは私達夫婦それぞれに大打撃でした。
ゲストハウスはキャンセルが相次ぎ、ハリーもスキー&スノーボードのレッスンはキャンセル。しかもハリーは、両親と兄弟、それと最愛の娘は今まさにコロナが猛威を振るっているヨーロッパの地域に住んでいるのです。毎年、夏休みにはダディに会いに日本に来ていた娘に今年は会えないかもしれない。(実は、娘が日本に来た時にはよくダイヤモンド・プリンセス号を利用して国内を親子で旅行していました…。今回のコロナショックはハリーにとってまさに悪夢の中にいるような感じなんだろうと思います。)
落ち込んでるハリーには相談もできず、私は「赤字補填をしてまでこのままゲストハウスを維持していく意味があるのだろうか」「そもそも私はゲストハウスをやりたいのか」「生活のためなら他の手段にするべきか」という自問自答のループに何日はまっていたかなぁ。
私が悩んでいたその間、そして今現在、ゲストハウスにいるのは国に帰れなくなった外国人のゲスト達です。
北海道大学を卒業してアパートも携帯も解約して、いざ国に帰ろうと飛行機のチケットも予約していたのに…自国がロックダウンしてしまい帰れないのです。
不安な気持ちで毎日を過ごしているであろうゲスト達を励ましているつもりが、彼らの笑顔に励まされ癒されている自分に気づきました。
【モスクワのゲストハウスで助けられた話と、それで気づいたゲストハウスの役割】
私とハリーのもう一人の息子(長男)はウクライナ人のコンちゃん(コンスタチン)です。
コンちゃんは最初はゲストで来て、それから住人となり、スタッフとなり、家族となりました。
2018年の秋のこと。コンちゃんがウクライナに帰った時に、私とハリーで会いに行って、3人でウクライナを10日間かけて北から南に横断しました。ロシアとウクライナは英語が全く通じず、コンちゃんがガイドしてくれなかったら何も出来なかった。コンちゃんのお陰で、外国人が行かないようなディープな場所にも行けて本当に素晴らしい旅となりました。
コンちゃんと別れてハリーと二人、電車で国境を超えてロシアに入り、モスクワから飛行機で日本に帰ったのですが、、そのモスクワでの話です。
飛行場までの電車のチケットを買うためにロシアのお金が必要だったのですが、換金所で「No! Δ§ΘΞ・・!」と断られる。「??」
銀行は土曜日の午後で閉まってました。とにかく英語が通じないので、どうにもこうにも。
そこで、前日に泊まったゲストハウスに戻って助けを求めました。
ゲストハウスには世界各国からのゲストが10人くらいいて、共通語はもちろん英語です。その中で「もう1か月ここにいる」というエジプト人が助けてくれました。彼は本当に親切で、一緒に換金所に行って通訳してくれました。そこでわかったのは、私達が換金しようとしたお金はウクライナのルーブルで「シワシワなウクライナ紙幣は換金できない。新札じゃないとダメ」という事でした。
言葉が通じない異国では、外国人は外国人同士、自然と助け合う。
「あー、それそれ、俺知ってる」とか「〇〇に行くの?私も行きたかったんだー。じゃあ一緒にレンタカーをシェアしよう」とか「あそこのレストランは安くて美味しいよ」とか。
で、私達はゲストハウスにいた旅行者達のアドバイスによって、なんとかインターネットで電車のチケットを手に入れて無事に日本行の飛行機に乗ることができました。
もし、泊まったのが(3つ星とか)ホテルのだったら、フロントで「マダムすいません。当ホテルでも換金は出来かねます」とかものすごく丁寧に言われて終わり(実は実際に駆け込んだ)だったろう。
今、私のゲストハウスにいて国に帰れないでいるのはインド人と中国人の女の子。
ハリーとジョアンは彼女らの国の言葉で観られる映画をセレクトしてTVで映したり、まあ、他愛のない会話したりだけど、心のサポートになっていると思う。
ゲストハウスって必要な場所なんだと思います。
【最後に】
ゲストウスを始めて5年、今では世界中に私たちの子供達(血の繋がらない。笑)がいて、年に一回会いに行くのが私達夫婦の生きがいとなっています。
「生きがい(やりがい)」がある仕事。これこそが私達がゲストハウスを続けていきたい理由なんだ、と自問自答の答えが出たところです。
【特別日】2020北海道マラソン&2021年札幌雪祭り開催期間
今回はクラファンで応援してくださる皆様に心から感謝申し上げます。
ぜひ、私達に会いに来てください。
いつの日か、お会いできる日を楽しみにしております。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
柴田 Baker 絵理