2020/04/26 17:24

こんにちは。自粛生活、皆さまいかがお過ごしでしょうか。タネにMUTIANの投与を始めて1か月が経過しました。一つの区切りとして、今までの経過を全体公開でご報告いたします。

【3月13日~3月23日】タネのあまり元気がない様子とお腹の膨らみに違和感を感じて獣医さんに診てもらい、まさかのFIPの可能性が高いという診断を受けてからのこの1か月は、心の休まる暇のないものでした。

「お腹張ってる・・・?」と気づいてからは驚くほど早い病気の進行に、頭の片隅でタネとのお別れに備えようとしている自分がいて、打ちひしがれていました。

発症してから命を落としてしまうまで、子猫なら10日程だともいわれるFIP。

みるみる痩せこけて、トイレに這いずりながら行こうとしていても、途中で濃い山吹色の尿を漏らしてしまう様子を見て、何度「もうだめだ…」と思ったことか。

しかも、FIPは確定診断が非常に難しく、検査の結果を待っている間の時間稼ぎとしての治療もとてもつらいものでした。

大好きなチュールも舐める元気がなく、点滴でしか栄養補給ができず、高額なMUTIANをこのコロナ禍のもとで入手し、治療に懸けるという決断をすることも勇気を要しました。

【3月23日~3月31日】

MUTIANが到着した23日の朝、タネは口から泡を吹き、意識も危うい状態でした。あと数時間薬の到着が遅れていたら、間違いなく命を落としていたんじゃないかと思います。

投与初日から効果は現れ、夜には容態が安定し、まだ元気とは言えないものの、呼吸も安定しました。

さらに3日目には食欲が回復。自分の口で食べることができているという、当たり前のことを本当に感謝しました。

4日目には腹水も収まってきて、だんだんと動けるようになってきたタネは、犬の二胡にべったり(笑)二胡もクムも、タネが病気であることを知っているようで、二胡はタネに以前よりも優しくなりました。

投与を始めてから1週間がたつ頃には、腸の炎症による下痢は続いていたものの、黄疸もひいてきていました。発症してからたったの数日で浮き上がってきてしまった背骨も、悪くなってしまった毛艶も回復してきたり。MUTIANという薬のすごさを実感しました。

【4月1日~9日】

4月に入り、MUTIANを注射から飲み薬に切り替えました。この期間は、たまにゆるいうんちの日はあったものの、食いしん坊なクムを凌ぐ勢いでもりもり食べて回復していっていました。

【4月10日~15日】

4月10日、朝のお薬を飲ませるときに失敗し、いつもよりも少量しか飲ませられないということがありました。

そのことに直接起因して起こったのかはわかりませんが、まっすぐ立てずに痙攣をおこすという症状がこの日から5日ほどの間、たびたび現れました。

獣医さんにも診てもらいましたが、白血球の数値も異常はないとのことでした。

脳や神経、あるいは眼に慢性的な症状を示すという「ドライタイプ」になったのか…と不安は残しつつも、徐々に後ろ足のふらつき等は落ち着いていきました。

【4月16日~現在】

タネの回復の経過は、概ね順調だと思われます。この10日ほどの間で、以前のようなハイパーお転婆・タネが戻ってきたなあ…と実感しています。

昨日なんて、部屋の中を歩いていたら、タネに飛び蹴りをお見舞いされたぐらいです(笑)

ピンポン玉のようにネズミさんを追いかけて走り回り、壁をよじ登り、二階の部屋に乱入してきた挙句、我が物顔でいたずらにふけるタネの様子を見て、なんとも幸せな気分です。まだ治療は続けますが、一度検査を受けさせようと思います。一歩でも寛解に近づいていますように…

…とここまで長く書き連ねましたが、書きながら改めて、家族が当たり前のように元気な姿を見られることがこんなにも喜ばしいことはない…と感じています。何より、温かいコメントを寄せてくださった支援者の皆様、私の「つらい、悲しい、もうだめかも…」という話を親身になってきいてくれた友人をはじめ、周囲の皆様の存在は、本当に励みになりました。

コメント欄を読みながら、温かい言葉に嬉しくて涙がでたことが何度あったことかと思います。こんなコロナ禍の中で大変なときにも関わらず、本当に本当に本当に、ありがとうございます。

引き続き、タネと一緒に頑張っていきますので、応援していただけますと幸いです。