4月20日の高知新聞朝刊にこの取り組みを記事にしていただき、高知市のある企業の方からご連絡いただきました。
その企業は「タカチ測建」さん。公共工事などに関する測量や設計、地籍調査等の業務で土佐町もお世話になったことのある企業さんです。
昨年から、タカチ測建さんは3D計測に力を入れており、地上型レーザースキャナーを購入し、高知城や土佐神社をはじめとした文化財の3D計測を行なっているとのことです。
今回、私たちの取り組みに共感いただき、中島観音堂を計測していただくことになりました。
測定対象物に毎秒約百万点のレーザー光線を照射してレーザーが返ってくる時間を測定し距離に換算するという手法で、短時間ででき、また狭い空間でも計測が可能ということです。文化財等の形状測量、図化を行いデータで残すことで、復元や今後の維持管理等、多様な利活用が可能になります。
今回、私たちに降りかかった災難は、いつどこで起きてもおかしくないことだと考えます。今後必ず起こるであろう南海トラフ地震や大型台風等で、皆さんの町の文化財に大きなダメージを与えるかもしれません。
クラウドファンディングを通じてできたこの縁は本当に地域にとって大きなことです。災害によって破損したものを修復するだけでなく、「備え」まですることができたのですから。
実は、地区の許可も得て、観音堂の中にある木造十一面観音立像も3Dスキャナーで計測してもらい、データ化してもらいました。(これを3Dプリンターで作って、フィギュアを作ってみたり・・・)
タカチ測建さん、本当にありがとうございます!
この技術は特に高知県ではあまり普及していませんが、どんどん浸透し、たくさんの文化財等の維持管理・保存修復に役立つことでしょう。
それでは最後に、そのデータを動画にしましたので、ご覧ください。すべて点の集合となっております。
ようこそ、中島観音堂へ。