ご無沙汰しておりました、川野辺です。皆様GWいかがお過ごしでしたでしょうか。
早速ですが、先週土曜日に決行致しましたモニタリング(試作・試着)企画のご報告を差し上げます。前回・前々回とCクレリックシャツの試作風景をお届けしてまいりましたが、実際にモデルさんに着ていただき、サイズ感などのコメントも頂いてまいりました。
なお今回試着を依頼したモデルさんは身長180cm、Lサイズを着用していただきました。若干細身の体つきではありましたが、全体として標準的な体格をしていらっしゃいました。そして、後ほど紹介させていただきますが、撮影は大学時代の後輩で現在京都にてフォトグラファーをやっているソノダユキヤ君にお願いしました。
それでは、まず正面写真です。
非常に爽やかですね。モデルさんが仕事帰りだったため仕事着に合わせていただきましたが、この生地でしたらビジネスシーンでも十分使えそうです。
次に横から。
モデルさんご本人は「ちょうどよい」と言ってくださいましたが、袖丈はあと1,2cm長くてもよかったかもしれません。
次は座った図です。
座ったときに後ろの裾が出てしまうことは皆様も経験がおありかと思いますが、そのようなことはありませんでした。
そして後姿です。
私が一番気になったのが後ろから見たときの袖の根元のしわでした。ここはパターン(型紙)の調整の余地があるかもしれません。
ここから細部の写真です。まずは袖口をどうぞ。
時計をつけても、ひじを曲げればぱっと見られるサイズ感のようでした。
次に衿元です。
ここで一番上のボタンも閉めてもらいましたが、彼の首元にはちょうどよい衿周りの長さでした。衿ぐりは首の周囲に指が1本入る余裕を持たせるとよいといわれています。それ以上小さいと首がきつく、ゆるすぎるとネクタイを締めたときにピシッと決まりません。
またCクレリックカラーシャツにはこの衿・袖元のカフスにオックスフォードという生地を使っています。写真では生地のキメまではわからないかもしれませんが、メインの生地よりはほんの少し荒い織りをしているのが特徴です。
次に動きのある写真です。
ジャケットを羽織る動きをしていただきました。私見ですが、ハンガーに掛けたときの洋服のしわはあんなに小憎たらしいものですのに、こうして人が着て動いたときにできるしわはなんとも美しいものですね。
続きましてビジネスシーンに使えそうということで、ジャケットを着ていただきました。
決まっていますね。また、ジャケット着用時の衿もとはこのような感じです。
シャツの衿とジャケットの衿の重なり具合、こだわりをお持ちの方はご参考になさってください。
最後に、裾出し・腕まくりのリラックスモードで撮らせていただきました。
裾を出して立ち上がった際の写真を撮り損ねてしまったのですが、決してだらしない長さではありませんでした。したがって、柄生地を使用してカジュアルに、裾を出して着用しても十分格好が付くと思われます。
以上写真を掲載してまいりましたが、イメージは沸きましたでしょうか。もちろん体格には個人差がございますので、パトロン様方には規定のサイズと大きな差異が無いかどうかヒアリングさせていただき、着用感に大きな影響が出ると思われる際には調整する予定です。
またモデルさんに着用感を伺いましたところ、
「僕は肩幅が張っているのでそこが少し窮屈な感じがするけれど、他はぴったりな感じです。」
との感想をいただきました。肩幅やそこから生える腕の長さには特に個人差が現れやすいので、できる限り対応していきたいと思います。
最後に、これらの素敵な写真を撮影してくれたソノダユキヤ君。京都に旅行に来た観光客の方やウェディングフォト、その他建築や料理の写真など様々な依頼を引き受けているそうです。彼の他の素敵な写真たちはこちらからどうぞ↓
以上、モニタリング・試着企画のご報告でした。次回は追加リターンのスカートを紹介させていただきます。お読みいただきありがとうございました。
*All Photos by Yukiya Sonoda*