写真を撮影してくれたおっちゃんに撮影時のことを聞くことができたので、コメントを掲載します(松本が聞き取った内容を文章にしています)
島さん(仮名)70代
島さんは九州出身の方で集団就職で関西に出てこられ、30年ほど繊維関係の仕事に従事。その後警備関係の仕事につきましたが、会社の経営悪化に伴い退職して野宿に。Homedoorでの相談を経て、現在は生活保護と年金を利用して居宅生活を送られています。この4月で居宅生活開始から丸4年になりました。
「写真撮ったことはよく覚えてるよ。
花の写真をたくさん撮ったなぁ。
小さい頃に、祖父が菊やキンカンをよく植えていて、花には慣れ親しんでたのを思い出した。
今はホームレス生活ではなくて、家を借りて生活できてるけど、ベランダは狭いから花を植えることができなくて。だからたくさん写真を撮った。
写真の撮影場所は自分の生活圏が中心。
写真を撮られるのは好きじゃないけど、撮るのは昔から好きだったな。
でも、昔会社が放火されてしまって、社宅だったから昔の写真は何も残っていない。
実の母の写真は一枚しか持っていなかったけど、それも焼けてしまって、もってない。
まさか自分が撮った写真が売れるとは思っていなかった。
こんなん売れる?って思っていたけど、買ってくれる人がいて嬉しい。(※)
次撮影する機会があったら、"あの場所を撮ろう"って思ってるところがある」
※2019年から行なっているWEBサイト「Snapshot taken by Homeless」でのこと
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このプロジェクトでは、ホームレス問題についてより理解を深めてもらうことを目的として、 可能な限り撮影者に話を伺い、彼らの背景にあるストーリーを写真と共に写真集に収録する予定です。
もしこのプロジェクトに賛同いただけたらシェアをお願いできれば幸いです。