これまでご支援を頂きました36名の方々や活動報告で執筆・ご紹介している方々からの、メッセージを一つずつ、読み返しました。皆様のお心に、感謝の気持ちで胸が熱くなり、これからの活動に何よりも強いお力を頂きました!
私は今から30年前、世界を放浪中にポーランドで国際ボランティア活動に出会いました。週末にみんなで登山をして山小屋に泊まった夜中、寝袋を持っていなかった私は寒さにぶるぶる震えていました。すると、仲間達は1人また1人と私のそばにやってきて、黙って体を寄せてくれました。国や性別、年齢の違いなんか関係なく、人間同士として。あの温かさと感動は、今でも忘れません。
もっと多くの人達にあんな経験をしてほしい!そんな思いを強く持って帰国し、他の6人の国際ボランティア経験者と、NICEを設立しました。
「国際ボランティアなんて、裕福な人達の道楽じゃないか」などと言われることもあります。でも裕福ではなくても、頑張ってバイトを重ねた人、親族に支援してもらって参加した人などが沢山います。そして、もっと難しい境遇に置かれながら、参加することを夢見る人達に、何とかチャンスを作りたいのです。そこで得た経験や人のつながりは、一生の宝物となり、つらい時の支えや新しい可能性を開く力になるはずだから。
また、「社会に支援される側」と普段は見られている彼らと仲間となり、共に汗を流し、ご飯を食べ、笑い、泣き、語り合うことを通じて、他のボランティアや受入地域の方々、その知り合い達にも大きな心の変化が生み出されるでしょう。
このプロジェクトは、NICEでもずっと前からやりたかったけど、なかなかできませんでした。それを今回、30年前の私のように、国際ボランティアに挑戦して掛け替えのない経験をつかんだ学生・若者達が自ら動いて懸命に企画し、ついに立ち上げてくれました!
コロナ禍によって、世界の分断や孤立、不利な人達の困窮は今まで以上に激しくなっています。でも人間がやっていることは、人間が変えられるはず。このプロジェクトが「あきらめる」をできるだけなくす社会への、一つの新しい光となるために、皆様からのお力を頂けましたら幸いです。