こんばんは。
あったか空間プロジェクトメンバー、内田ゼミ4回生の榊です。
前回の投稿で、「あったか空間プロジェクト」が現在に至るまでの話をさせてもらいました。
今回は今、活動を続ける私の2つの動機について話したいと思います。
以前、アンケートの中で、こんな言葉を多胎のママさんからもらいました。
「大学生でありながら、このような研究をされていることに、すごく驚いています。」
きっと「子育てをしたことがないのにどうして?」と疑問に感じたのかな思います。
今日は私の個人的なお話になりますが、そんな子育ても経験していない私がなぜ「あったか空間プロジェクト」をしているのか、そのことを書きたいと思います。
私が活動を続ける理由は主に2つです。
1つは中原さんとの出会い、2つ目は多胎家庭との出会いです。
私が初めてNPO法人つなげると出会ったのは、2019年の9月です。
内田ゼミ生とこれからプロジェクトを行うにあたって顔合わせのような場でした。
その時、NPO法人つなげるの代表、中原さんは自分自身のこれまでの経験、
その経験から今の事業に繋がっている想いを話してくださいました。
「団体の代表のかっこいい方」というよりは、真っ直ぐで泥臭さのある、応援したくなる人という印象でした。
見ず知らずの学生たちの前で、素直に感情を出しながら話す中原さんの姿はとても印象的で、
今でも覚えています。
その姿から私たち学生に対して、何かを明るい期待を持ってくれてるんだなとも感じました。
自分も何ができるかわからないけど、この活動頑張ろうと思えたのがその時で、
なんとなく自分の中のスイッチが入ったような感覚でした。
また中原さん自身も多胎の母親であり、
この出会いがあったからこそ、今も活動を続けているのは大きいなと思います。
もう一つはたくさんの多胎のママさんやパパさん、双子ちゃんとの出会いです。
ファミレスでじっくりお話をした方、「ふたごじてんしゃ」のイベントで出会った方、多胎サークルの代表の方、発表会を見にきてくれた方、オンラインでお話をした方、一緒にお散歩に行った方など、この活動を通して、たくさんの多胎のママさんやパパさん、双子ちゃんと出会ってきました。
また直接あったわけではないけれど、私が卒論を通して実施したアンケートでも、
100件以上のコメントをいただきました。
初めはゼミの活動として、多胎家庭が抱える課題を解決しようと真剣に取り組んでいましたが、
実際にたくさんの多胎家庭に出会ったことで、『あの人たち』の力になりたいと顔が浮かぶようになりました。
単に「多胎家庭の課題を解決する」ではなく、
「私が関わってきた『あの人たち』がこれからも笑顔で楽しく、子育てができる世の中だったらいいな」
という想いになりました。
また多胎家庭から色々なメッセージをもらってきた中で、こんな言葉もありました。
『多胎の大変さをわかろうとしていただけるだけで、救われます。』
『多胎育児について知ろうとしている方々がいるだけで、気持ちが少し軽くなります。』
『多胎児育児について色々と考えてくださっている事、それだけでなんだか嬉しくなります。』
私たちの活動もまだまだ手探りの状態で、わからないことだらけです。
それでも私たちが何か行動を起こすこと、その事自体が少しでも多胎家庭の力になれるのなら、
頑張ろう!と自然と元気が出ます。
この活動をしていて気づいたのは、多胎育児の当事者でなくてもできることはたくさんあるし、
むしろ当事者ではないからこそ、伝えられるメッセージもあるんじゃないか、という事です。
まだまだ「あったか空間」の実現はこれからですが、一緒にあったかい空間を作る仲間が増えると嬉しいです。
読んでいただいてありがとうございます。