2021/01/13 10:00

こんにちは

【ともす想いたくす灯火】プロジェクトの鹿嶋静です


震災後は毎月一回、東松島市に1週間ほど滞在し

家の手伝いをしたりしていました。

地元の友達ともしょっちゅう会いました。


みんな、それぞれに当日にあったことを話してくれます。

友達も、その親御さんも、ご近所さんも。

会えば、その時どうしていたか、どんな状況だったか、

しばらくどこにいて、それから、、、と話が尽きませんでした。


途中で私は思いました。

私は、東京から行ってるから、みんな話しやすいのかも、

私自身、ゆっくり相手の話が聞くことができるのも、地元に住んでないからかもしれない。


離れているからこそできることってあるのかもしれない、と感じました。


そんな中で、友達が言いました。

「被災があったところの人をね、勝手にいい人みたいにしないで、本当にあったことをしらせて伝えて広げてほしい」

私はハッとしました。


変な言い方かもしれないけど、

被災しても日常はあって

恋愛もするし、犯罪も起きるし、喧嘩もするし、面白い話もするし、親父ギャグも下ネタも言う

人間模様は変わらずにあるんだよなと。


ある幼馴染の家は、津波が来て残ったのは水着だけで爆笑したりとか

近所のおばあさんが津波で亡くなって霊柩車がなくて普通の車に乗せて

みんな沿道で手を合わせてたけど、その頃ガソリンが足りなくて

ガス欠になっていつまでも車が去らないから、みんなどうしていいか分からない感じになって笑っちゃったとか、

物資が少なくて、でも亡くなった方は多いから、お香典の代わりに今喜ばれるのは

缶ジュースだ、いやレトルトだ、いやインスタントコーヒーだ、いやタバコだ、と揉めたりしたこととか、

友達の親御さんが癌で亡くなってお線香あげに行った帰り道、

津波で街灯がなくて、

真っっっっっっ暗な外に、星がめちゃくちゃ綺麗だったこととか。

他にもたくさんありました。


なるべく毎月帰って、ちゃんと肌で感じようと思いました。


一年半くらい、毎月帰りました。


鹿嶋