〈もやい〉をご支援いただいている皆さまへこんにちは。理事長の大西連です。いつも〈もやい〉の活動を支えていただき、ありがとうございます。 本日は、私たちが今、一人でも多くの方に知っていただきたい、一緒に考えていただきたいという思いから立ち上げた「身寄りのない」方の葬送プロジェクトについてお知らせいたします。 この度、〈もやい〉はクラウドファンディング【もやいの「葬送」プロジェクト~身寄りのない方の「お見送り」について考える~】を開始いたしました。 https://readyfor.jp/projects/npomoyai2024私たちは、これまで生活困窮者への相談支援等の活動を通じて、家族・親族がいなかったり、疎遠になっていたり、DVや虐待などで関係を保つことが難しくなるなど、「身寄りがない」という状況の方々と出会ってきました。 そうした方々が亡くなられた場合、頼れる家族や親族がいれば、葬儀や火葬、埋葬(納骨)などを担ってくれることもありますが、身寄りがなく経済的にも困窮している場合、特にご遺骨の納め先に困ってしまうことがあります。 こういった背景から、〈もやい〉では2008年に共同墓地「結の墓」を建立し、ご本人の生前のご意向に基づいて葬儀、火葬、納骨等を実施するようになり、これまでに50人以上の方の「葬送」に携わってきました。とはいえ、〈もやい〉も設立から20年が経ち、継続して支援している方の一部は高齢化し、ここ数年でお亡くなりになる方も増加しています。また、できる限りの形で「お見送り」を行ってきた中で、本質的にはNPOなどの民間団体が手弁当で行うには限界がある課題なのではないか、と考えるに至りました。そこでこの度、立ち上げたのが、もやいの「葬送」プロジェクトです。 <もやいの「葬送」プロジェクトとは>単身高齢者が増加し、低所得者が増えることが予測されるなかで、身寄りのない方の「葬送」は大きな社会課題となってきています。私たちの他にも一部の地域で「葬送」を行っている民間団体がありますが、その数は決して多くはなく、小規模な団体が担っている場合もありますが、状況を横断的に知っている人はいないのが現状です。そこで、まずは〈もやい〉が発起人となって実態を明らかにすべく、身寄りのない困窮者の「葬送」について、ホームレス支援団体等への調査(アンケート、現地調査)を行って報告書にまとめ、必要な支援の在り方を検討し、関係省庁に政策提言を進めることにしました。<ご寄付のお願い> 専門家の協力を得たり、各地での現地調査を実施したり報告・提言を行うために、本プロジェクトの資金が必要です。そこで、一人でも多くの方に課題を知っていただく方法として、クラウドファンディングで発信し、いただいたご支援をもとに、皆さまと一緒に調査・提言を進めていきたいと考えました。プロジェクトページに「葬送」にまつわる現状や〈もやい〉の思いをまとめております。—-----------—-----------—-----------—-----------プロジェクト概要・ご寄付はこちらからもやいの「葬送」プロジェクト|身寄りのない方の「お見送り」を考えるhttps://readyfor.jp/projects/npomoyai2024・期間:10月7日(月)~11月30日(土)・目標金額:300万円・資金使途:身寄りのない方の「葬送」の実態調査、支援の在り方の検討・提言にかかる費用—-----------—-----------—-----------—-----------ページをご覧いただき、ご協力いただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。
現在、もやい緊急支援プロジェクトの一環で行っている署名キャンペーンについて理事長・大西連のメッセージを収録した映像ができました!ぜひご覧ください。※映像は2020年3月より以前に撮影したものです。現在は医師などの指導を受け、感染症対策をしています。================映像クレジット:撮影・編集:田中悠輝(もやいスタッフ、映画監督)楽曲提供:cloud nine(9)https://www.cloudnine-9.com================#ムラをあけて 緊急署名キャンペーンよりhttps://www.change.org/muraoakero【新型コロナ】住まい・居場所を失った人のために「オリンピック選手村」の一部を開放してください私たちは、国内の貧困問題に取り組む認定NPO法人として、生活に困窮された人びとへの相談・支援をおこなっています。現在、新型コロナウイルス(COVID-19)に関連して、リーマンショック以上の景気の悪化が予想されています。感染予防のための小中高校等の一斉休校や、イベント等の自粛および小売店などでの営業時間の短縮等により、収入が減少したり、失業する人がうまれています。今後、感染終息までの期間が長引いた場合、さらに多くの人びとが経済的に困窮したり、住まいを失う恐れがあります。また、東京には野宿の人が約1000人、ネットカフェで生活する人が約4000人存在するとも言われています(*)。さらに、さまざまな形の暴力により家の外に居場所を求めている人びとも多くいます。今後、感染の拡大や、ロックダウン(都市封鎖)などが宣言された場合、彼ら/彼女らの居場所が失われてしまう可能性もあります。こういった事態に備え、感染予防と生活防衛という視点から、生活困窮し住まいや居場所を失ってしまった人びとへの緊急的な支援はまったなしだと考えます。くしくも、東京2020オリンピック・パラリンピックの延期が決定されました。これにともない、17000人以上を収容できる大規模な宿泊施設であるオリンピック選手村を一時的に活用できる余地が生じています。報道によれば、東京都は、この選手村を新型コロナウイルスに感染した軽症者等の一時的な滞在場所として検討していると言われています。一部の棟や居室でかまいませんので、住居・居場所を喪失した人びとへの緊急的な宿泊場所として開放してください。*ホームレスの実態に関する全国調査(2019年1月時点)では都内の野宿者は1126人、住まいがなくネットカフェ等で寝泊まりする人は1日あたり約4000人(2018年東京都「住居喪失不安定就労者等の実態に関する調査」)================
これまでの活動報告にも書いた通り、毎回の相談会には多くの相談が寄せられております。現在の窮状を伝えるため、〈もやい〉はメディア取材の対応もしております。〈もやい〉への取材につきましては、講演・取材受付フォームよりお申し込みをお願いいたします。https://www.npomoyai.or.jp/shiyuzaiform以下、一部ですが掲載情報について報告いたします。【4月11日朝日新聞】「新型コロナで仕事がなくなった。このままではお金も続かないし、路頭に迷うかもしれない……」 海野進一さん(50)は支援情報が掲載されたチラシを手に、こう話した。https://www.asahi.com/articles/ASN4C726FN4CUTIL016.html【4/11 毎日新聞】(もやいの大西は)「2008年のリーマン・ショック時も日雇い労働者から影響が出始め、非正規、正規雇用者に拡大していったといい、「一律の現金給付で早期の支援が必要だ」と訴える。」https://mainichi.jp/articles/20200404/k00/00m/040/172000c【4/11 東京新聞】<コロナ緊急事態>困窮する人 支援の輪を ネットで資金募る 新宿のNPO「もやい」https://www.tokyo-np.co.jp/…/list/2…/CK2020041102000142.html【4/11 共同通信】「NPO生活相談会に困窮の声多数ー仕事も住まいも失った」110人超が訪れ、「無収入になり、インターネットカフェの休業で野宿した」「手持ちは100円だけ。2時間かけて歩いてきた」など、困窮の声が多く上がった。https://this.kiji.is/621642671064941665?c=39546741839462401【4/15 Nikkei Asian Review】"As Kato [of Moyai] notes, many of the shelters that are being used in Tokyo today are cramped, poorly ventilated and without partitions. They might actually be more dangerous than living on the street."https://asia.nikkei.com/Opinion/Open-Olympic-facilities-to-protect-Tokyo-s-homeless-from-COVID-19【4/17 時事通信】「大西連理事長は「一律給付なら申請手続きも複雑にならず、本当に困った人に届く。子供を抱える世帯には特に効果が高い」と評価。ホームレスやドメスティックバイオレンス(DV)被害者など住民票と異なる場所に住む人にも行き渡るよう配慮を求めた。」https://www.jiji.com/sp/article?k=2020041601154&g=soc&fbclid=IwAR1qHmleSd-WqCwv18OfLW1mAjYibCX_i6SPyV44_qtlyO3rObOEkEoB84g