2020/05/06 20:25


クラウドファンディングを開始して数日経ちました。

たくさんの方が支援してくださり、本当に感謝でいっぱいです。


今回の報告は、レッスンのリターンを申し込んでくださった方のレッスン内容を少しだけ公開したいと思います。


プロのシンガーとして活動されていた方ですが、2年前に声が急に出なくなりステージをキャンセルされ、病院をいくつか回られました。


診断結果は「声帯膿疱(せいたいのうほう)」という症状でした。


声帯膿疱とは声がれが生じる病気です。声帯膿疱は保存的治療で改善しないため、手術になることが多いようです。

手術は全身麻酔で行い、二泊三日の入院ですが、手術後一週間発声を禁じ、声帯の安静を保ちます。

ですが、切除をされた後も歌声が戻らないという方が多くいます。

今回受講してくださった方は切除はせずに、病気と付き合っていく決断をしたそうです。


今日のレッスン曲はオペラの曲より「o mio babbino caro」です。


実際の声をお聴きください。


 

症状としては、声帯のう胞のせいで声帯がピタッと閉じないので声が出ません

実際のその方の声帯の写真をいただきました。


生々しい写真なので、ご覧になられたい方は

ブログの方に載せておりますのでこちらからご覧ください。


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隙間が開いてしまいピタッと閉じにくい声帯を閉じるトレーニングをしていきます。


安静期間にもし治ったとしても

もともとのこの出っ張りの1箇所だけを強くつけてしまうために病気になったので根本的な声の出し方を変えないとまた同じ症状になってしまいます。


そしてピタッと閉じることができれば負担はありません。普段の話し声も変わるのでかなり重要になります。


まず本日行ったのは、ヴォイスリセットです。そして声帯がむくんでいる状態、重たく歌う癖もあったので声帯を細く、高音の成分を入れるトレーニングをして調整をしました。


力任せに歌っていたのもなくなってきました。

そこから、声帯の閉鎖を強化するトレーニングをしました。その結果、本日1時間のレッスンで声帯の閉鎖も強化され音域も伸びました。

これは、声帯のコントロールが出来始めた証拠です。


O mio abbino caro の最高音は、A♭5です。

かなり声帯のコントロールができるようになり始めました。


もちろんまだ1回目のトレーニングなので、

ここからもっともっと声帯閉鎖も強化して、声のコントロールバランスも調整していけば、どんどん声質も変化していきます!


次回もトレーニングさせていただきます。


【声帯膿疱】声しゃがれ