下田の人気エリア、ペリーロード沿いにある古民家ギャラリーカフェ。築100年を超える歴史ある伊豆石づくりの建物で、市が認定する「下田まち遺産」にも登録されています。
オーナーの竹沢さんは、書家でもあり、その作風はモダンアートのような斬新さと墨文字の懐かしさが感じられます。店内には、竹沢さんの作品が展示されており、器にも使われていて、その世界観を感じることができます。軒先や店内にはいつも季節の花が飾られ、中庭の梅の木を愛でながら、また弥治川を眺めながら、時を忘れお茶を飲む。そんな風流な刻が、ここにはいつも流れています。
ーーコロナの影響は?
「2月頃より少しずつ売り上げが落ち、3月にはいると、いつもの年の5割ほど落ち込み、4月はもうほとんどない状況でした。現在は完全休業。今後の営業については、いまだ感染が収まらないなか、見込みが立っていません。様子をみながら再開のときを見計らっています」
ーー大正3年に建てられた「まち遺産」を維持管理
「築100年以上経っている古い建物ですから、日々手入れをすることが維持管理に不可欠です。玄関口、土間、縁側、丹羽の竹垣の修繕など、休業中にコツコツ進めています。季節の花と書でお客さまをお迎えするスタイルで長年やってきました。植木の手入れもたいせつな時間です」
ーー店のこれからについて息子と語り合えた収穫
「普段は東京にいて、忙しいときだけ店を手伝いに来てくれる息子と、メールや電話ではありましたが、『クラウドファンディング』に参加か否かで話し合いました。世代の違いを感じましたが、じっくりと今後の店の展開についても話し合うことが出来、お蔭さまでそれは大きな収穫だったと思います」
ーー「下田」を知るきっかけにもなった
「今回、クラウドファンディングに参加したことで、それまで知り得なかった下田のお店の存在に気づかされました。終息したら、今まで行ったことのない下田のお店を巡ってみたいです」
ーー運営メンバーに感謝!
「クラウドファンディングの立ち上げからチラシ、ポスター作成その他諸々、実行委員の方々は目に見えないところでも大変な労力を使って頂いていると思います。下田LOVEな皆さんの熱い下田への想いをひしひしと感じてます!
何回も足を運び、繰り返しご説明して下さったスタッフのおひとり佐藤伴子さん。これから店をしてる年配のおじちゃん、おばちゃんのところへ説明に回るんだよって飛び回っていました。
ー世代を超えて繋げようとして下さっている若い方のチカラに下田の未来を感じました!」
ーー支援者のみなさんにメッセージ
「たくさんのご支援を賜り、本当にありがとうございます!
海あり、山あり、温泉あり、風光明美な自然の恩恵を当たり前の様に思って来た私たちよりも、支援してくださっている方々の方が伊豆の良さを知り、感じ、必要としてくださっているのだと今回改めて思いました。
『ご支援して頂いたお返しに何が出来るか?』
これを機会に私たちも今一度、下田にはあるけど、都会や他の地域にはない財産をひとつひとつ考え直して、地域全体で守り大切にしてゆきたいと思います」
草画房
静岡県下田市3-14-6 0558-27-1123
営業時間 土日祝の11:00~17:00(営業についてはご確認いただくのが確実です)