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下田のまちなかは、年を追うごとにシャッター通りと化し、更地になったと思ったら駐車場になっていた、という場所がどんどん増えています。そうした状況に胸を痛め、自分にできることはないかと立ち上がったのが、下田生まれ下田市在住のデザイナー、佐藤潤さんでした。「旧町内に活気を取り戻したい! ひとびとの交流の場に!」との想いで、クラウドファンディングで一部資金を集めながら、昨年の夏に「コミュニティスペース羽衣」をオープン。建物は使われなくなっていた空き家をリノベーションしたもので、山田鰹節店や油画茶屋、相馬染物店、賀楽太、美松寿司など下田のなかでも古くから人気のある老舗が並ぶエリアにあります。
現在は、民泊とレンタル着物、各種マッサージと、町の特性を活かしたイベントを企画。ここから徒歩30秒のオーダーメイド帽子店とコラボレーションした企画展には、たくさんの人が集まり、大盛況でした。
いまは人が集まることができませんが、落ち着いた頃にはふたたび、まちのひと、訪れるひとの交流ができるサードプレイスとして機能してくれるであろうことを楽しみにしています。
ーーコロナの影響について
「3月に入る頃から予約が減り始め、春分の連休を境に、一部リピーターと関係者のみの利用となり、4/11〜5/11は完全休業としました。イベント系は全て取り止め。小さな建物で人との出会い・触れ合いをコンセプトにしていますので、ほとんどの活動が難しくなりました」
ーー現在の営業状況について
「5/12以降、お問い合わせを頂いたお客様を中心に、ピンポイントで営業を再開しています。宿泊は、ネット予約は休止。不特定多数を対象にしたレンタルスペースや一時利用も、今はお休みとさせて頂いています」
ーー試行錯誤の、新しいサービス
「事業オーナーの方々には歩合制免除、ファン会員の方々には宿泊無料券を出すなど、サブスクリプションは維持しようと努めています。また、フリーWiFiを利用して、オンライン事業ができないか検討中です(一名のオーナーがオンライン・カウンセリングを開始します)。スタッフ始め、実際に羽衣を利用される方々には、マスク着用・手指の消毒などにご協力を頂いております」
ーー粘り強くコロナ禍を乗り越えます
「羽衣は、今回飲食店の方々を中心に始められたプロジェクトと同じく、CAMPFIREのクラウドファンディングで全国の皆様からご支援を頂き、地元の多くの方々にご協力を頂いて空き家を改修し、町の方々のご理解のもとに作り上げた事業です。ですので、辞めるという選択はありません。今回の状況から粘り強く回復させたという実績を作りたく、コロナ禍を乗り越えようと思っています」
ーーこの危機を、語り継いでいきたい
「休業しているいま、クラウドファンディングから休む間も無く走り続けなければならなかったので、これまでのことを整理し省みる、良い機会になりました。また、実際に初めての決算でしたので、ゆっくりと時間の猶予が頂けたのは幸いでした。
お客さまを受け入れられるようになったら、今回のことを、今後数年はエピソードとして語り継ぎつつ、更に手厚いおもてなしをしたいと思います」
ーー支援者のみなさまへのメッセージ
「羽衣は、クラウドファンディングでご支援下さった皆様を、下田の人々がきちんと受け止め還元しますという、確かな証として存在しています。私達のクラウドファンディングは、たった一軒の小さなものでしたが、今回の試みは下田市内の70店舗以上が名を連ねた本当に大きなもの。ご支援下さった皆様には、下田総出でおもてなしさせて頂くでしょう。ぜひ、ご支援の輪を広げて頂きたく、宜しくお願いします。皆様にお会いできます時を、心より楽しみにお待ちしています」
加盟店
コミュニティスペース羽衣