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「福島関連デマ」を撲滅する!――エビデンスベースの冷静な議論をするために

「デマ・差別」事例をデータベース化し、科学的知見をリスト化することで、「福島関連デマ」の撲滅をめざします!

現在の支援総額

5,481,566

274%

目標金額は2,000,000円

支援者数

617

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/04/04に募集を開始し、 617人の支援により 5,481,566円の資金を集め、 2017/05/16に募集を終了しました

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「福島関連デマ」を撲滅する!――エビデンスベースの冷静な議論をするために

現在の支援総額

5,481,566

274%達成

終了

目標金額2,000,000

支援者数617

このプロジェクトは、2017/04/04に募集を開始し、 617人の支援により 5,481,566円の資金を集め、 2017/05/16に募集を終了しました

「デマ・差別」事例をデータベース化し、科学的知見をリスト化することで、「福島関連デマ」の撲滅をめざします!

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はじめまして! 

みなさま、はじめまして! シノドスの芹沢一也と申します。

シノドスについては、こちら http://synodos.jp/ をご覧ください。

今回、「福島関連デマを撲滅する!」プロジェクトを立ち上げるにあたり、みなさまのお力をお借りしたく、クラウドファンディングに挑戦することとなりました。 

 

「福島関連デマを撲滅する!」プロジェクト立ち上げメンバー 

芹沢一也(株式会社シノドス代表取締役、一般社団法人シノドス国際研究所代表理事)
開沼博(立命館大学衣笠総合研究機構准教授、東日本国際大学客員教授)
服部美咲(フリーライター)
林智裕(フリーライター)
協力:RANDAR

 

御礼 プロジェクト・メンバー一同より(4月6日追記) 

みなさまからのたくさんの応援により、本クラウドファンディングにつきましては、予想を遥かに上回る勢いでご支援を頂いております。心より、厚く、厚く御礼申し上げます。 

この6年以上の間、伝えられるところもなく、かき消されてきた声。
一人ひとりの胸にしまわれたままの記憶。
圧倒的な力の前に、いくら事実を積み重ねても届かない想い。 

そうしたものを集めて記録とし、力に変えていきたい。
その一心で、これまで細々と活動を続けてまいりました。 

次世代に、廃炉のみならず偏見や差別の禍根までをも残してはならない。
それは、私たちの世代が今からでもやるべき、むしろ今を生きる私たちにしかできない使命である。 

当初、その足掛かりとなるデータベース作成を目指して、このクラウドファンディングを立ち上げました。さらなるご支援により目標額を超えた場合には、その資金で、次なる目標としていた「福島関連デマ・差別対策基金」を設立します。 

この基金の設立によって、このプロジェクトは持続的な活動を目指します。基金による活動として考えているのは、以下の3つです。 

・継続的な情報収集及び発信
・法律家を入れた被害への対応
・「福島関連デマ・差別」の撲滅と発生防止のための政治への働きかけ 

以上の活動によって、本格的に「福島関連デマ」の撲滅に尽力していきます。

とはいえ、わたしたちは魔女狩りをしようというわけではありません。みなさまご存知のいじめ問題のように、具体的に発生しているデマ・差別による被害の不利益をなくすことが目的です。

どうかみなさま、引き続きご支援およびご友人、お知り合いへのご紹介のほど、重ねてお願い申し上げます。

 

野放しにされる悪質なデマ

昨年末、福島から横浜に避難した子どもが、小学生時代にいじめを受けていたことが明らかになりました。殴る蹴るなどの暴行を受け金品を取られ続けた上に、「菌」などと、福島から来たことで「汚れている」かのような侮蔑的な言葉を投げつけられていました。 

神奈川県教育委員会は子どもたちに、福島の人の体験についての理解を促すよう取り組むことを対策として示しました。しかし、これは根本的な解決策なのでしょうか。私たち大人が見て見ぬふりをしてきたものがあるのではないでしょうか。 

 

「福島の人とは結婚しない方がいい」 ――こんな言葉を、社会的影響力が強い公人が口にしました。
「私は、子どもが産めますか?」―― こんな問いを、福島の子どもが震える声で発しなくてはなりませんでした。 

被曝の影響は次世代の子どもたちに決して遺伝しない。このことは、広島と長崎のデータから明らかになっています。 また、そもそも福島では、世界平均を上回るような被曝をした住民がほとんどいなかったことも、実測データからすでに判っています。 

ところが、現在にいたるまで放射線被曝そのものによる健康影響が1例も出ていないのにもかかわらず、次世代までをも巻き込んだ深刻な差別につながる悪質なデマが、野放しにされています。 

「デマ・差別」による被害は、福島に留まるものではありません。 

たとえば、韓国では科学的根拠のない日本からの輸入規制により、宮城県産のホヤは販路をなくし、昨年は年間総出荷量の倍以上のホヤを処分しました。最近でも、中国では日本の食品が販売店から撤去される騒ぎが起こり、こうした動きに歯止めはかかっていません。 

食品だけに留まらず、韓国の済州航空がチャーター便による福島空港利用を突如ボイコットするなど、国外では科学的根拠を無視した日本全体への差別や経済的損失が拡がっています。 

 

相次ぐデマ・差別事件 

たくさんの福島・放射線に関する「デマ・差別」事件が起こっています。新聞やテレビで取り上げられた事例を列挙してみましょう。 

・2015年10月 双葉郡のNPO法人が取り組む清掃イベントに、反原発運動団体などから「人殺し」などの誹謗中傷・脅迫が1000件以上寄せられた。 

・2016年2月 韓国での東北の物産展示会に、地元環境団体が抗議して中止に追い込まれた。主催者は「福島のものを並べたことへの謝罪」を要求された。 

・2016年3月 福島大学の教員や立命館大学の学生らによる米国での講演に、地元反原発団体が「安全PRをしに来た」などと誹謗中傷した。 

・2016年6月 九州の生協「グリーンコープ」がイベント告知にて東北6県から福島県を除外し、「東北5県」と表示。組織内では「福島はレントゲン室」などと書かれた会報誌も出回っていた。 

・2016年7月 マレーシア人写真家が避難地域の住宅等に無断・不法侵入、撮影をしてCNNやガーディアンなどに掲載された。 

以上は氷山の一角にすぎません。メディアに載りきらないほど日常的に、この6年間、農家や漁師、福島に住む母親たちなどに対する嫌がらせが続いているのです。 

いまだに「福島の農家は農業をやめろ」という差別発言、「福島の海産物が産地偽装されて出回っている」などというデマを、大手メディアで発言する識者すらいます。

 

 

【反原発・脱被曝団体の集会での発言を元につくられたおどろおどろしい画像が、今でもインターネットで出回り続けている】 

 

繰り返される報道被害 

メディアにおいても、誤報や根拠薄弱な「ほのめかし」型報道が続いてきました。 

・2016年9月25日 毎日新聞「1.63ベクレル/リットル(表層水)」誤報事件。複数の箇所の「検出下限値」をすべて足した数値を報道し、あたかも現在、高濃度汚染があるかのよう報道。後に事実誤認を認めて訂正した。 

・2016年12月28日 朝日新聞「小児甲状腺がん、県外でも重症例」報道。事故由来の小児甲状腺がんが多発していると主張する特定の民間団体の活動を紹介しながら、あたかも事故由来の小児甲状腺がんが増加と広がりを見せているかのようにほのめかした。 

こちらも氷山の一角です。ほかにも、テレビ、雑誌などによる「福島は穢れている」「福島の人は病気になる」という意図をもった「ほのめかし型報道」は、もはや枚挙に暇がありません。

2014年の美味しんぼ「鼻血」事件、事実を一部恣意的に切り出して報じた朝日新聞の吉田調書事件以後も、被災者・被災地への「セカンドレイプ」は日々続いています。 

本来であれば、こうした状況を是正する役割をこそ、メディアは果たすべきです。ところが、「デマ・差別」につながるネガティブな報道は無制限に行ってきたのに、それを打ち消すようなポジティブな情報については、ニュースバリューがないと判断したのか、報道を怠ってきました。 

たとえば、UNSCEAR(国連科学委員会)報告書では東電原発事故由来での甲状腺がんは増えていないし、今後、増える見込みもないことが繰り返し述べられています。また、福島の米の全量全袋検査で、毎年1000万袋ほどの検査をしても、法定基準値超えの米が出ない状況が続いています。こうしたことは、福島の地元メディアでは報じられることですが、東京発の情報では切り捨てられてきました。  

 

3・11の被害、一次被害+二次被害(社会的被害)   

2011年3月11日。福島県は、地震と津波、そして原発事故という複合的な災害に見舞われました。その上にさらに今、「デマ・差別」という深刻な被害を受けています。 

福島県で今も続く「3・11の被害」は、「一次被害」(実害)と「二次被害」(社会的被害)に分けられます。 

一次被害とは、
 地震・津波の死傷者
 高齢者等の避難過程の死傷者
 家屋・コミュニティの喪失
 事業者の営業停止
 作物からの放射性物質基準値超えによる出荷停止
など 

二次被害とは、
 避難経験による精神的ストレス
 避難の長期化による健康への影響、ストレスと家族や市町村など、多くのコミュニティの分断
 放射線への不安がもたらすストレス
 福島出身者への偏見や差別、いじめ、およびそれらに対する不安
など

 

 

 

【Googleサジェストでは、福島にまつわるキーワードの関連ワードとして差別的な言葉が並ぶ状態が続いている】 

 

福島における震災関連死は約2100人。地震・津波などによる直接死約1600人よりも多く、今も増え続けています。これは他の被災県に比べて突出して多く、とくに震災関連自殺が問題になっています。事故直後、放射線の危険性を煽る報道による農漁業従事者の自殺もありました。 

また、相馬市および南相馬市で避難経験を持つ人の糖尿病罹患率が1.6倍に増加しています。放射線不安やストレスから食生活のバランスが崩れたり運動が減ったりしていることの影響と考えられています。子どもの肥満も一時、全国1位になりました。体力低下を懸念する医師も多くいます。 

福島で小さな子どもを育てる母親のうつ傾向、および虐待認知件数も明確に急増しています。 

プロジェクトメンバーのひとりである林も、テレビやブログで危険を煽っていた著名人の影響で震災離婚をした友人、生まれたばかりの子供と離ればなれになったケースを見ています。

自身の祖父も、「フクシマの農家は人殺しの加害者だ」などの言説が飛び交う中で、長年続けてきた農業をあきらめ、「もう早く死にたい」と何度もつぶやきながら衰弱、他界したなどの経験をしています。

これらはいずれも、事実に反する風評やデマが被害者の人生を狂わせた実例です。しかもまったく特殊な経験ではなく、福島に暮らす沢山の人間がそれに近い経験を重ねています。

その上、二次被害の深刻さは災害直後よりもむしろ、時間が経ってなお猛威をふるうことにあります。 

震災直後の苦難を乗り越え作付けを再開した農家であっても、たとえば2016年12月1日にNHK仙台放送局の番組「被災地からの声」では、遠方に住む子供から「セシウムが入っているからいらない」との言葉を受け、稲作をやめてしまった方が紹介されていました。 

こうした出来事を裏づけるかのように、福島県での自殺者数は原発事故後3年以降に急増しています。 

二次被害への対策の遅れが、このような被害を拡大させていると言えるでしょう。

こうした危機的状況は、もちろん複合的な原因によってもたらされています。しかし、その一番の根幹にあるのは、間違いなく野放しにされている悪質なデマです。それゆえ、何より解決しなくてはならないのは、福島に関連するデマを撲滅することなのです。 

そのためには、いったいどのようなデマが流布し、そしてどのような差別が横行しているのかを知り、災害の一次被害の陰に追いやられ続けた莫大な二次被害の実情を明らかにする必要があります。 

私たちが今、「福島関連デマを撲滅する!」プロジェクトを立ち上げようとしているのは、この課題に取り組むために他なりません。

 

「福島関連デマを撲滅する!」プロジェクトは何をするのか? 

1.「デマ・差別」事例をデータベース化する 

上にあげたものは、「デマ・差別」の事例のごく一部にすぎません。これまで「デマ・差別」の被害にあった人びとの多くは泣き寝入りをし、加害者は言いっぱなし、やりっぱなしでいることができました。 

一方、「デマ・差別」を継続的に追いかけている人は少なく、存在しても、それぞれの頭のなかに記憶されているに過ぎませんでした。これでは、「デマ・差別」の被害が社会で共有されず、「無かったこと」とされてしまいます。 

「デマ・差別」の事例を集め、いつ、どこで、だれが、どのような「デマ・差別」をつくってきたのか明らかにすることで、その傾向を把握し、解決のきっかけをつくることを目指します。

 

2.この6年で分かってきた科学的知見リスト 

この6年で多くの科学的知見が明確になってきました。 

「福島の放射線のことは誰も答えがわからない」「専門家によって答えがバラバラなんだよね」「多様な議論が大切だ」「漠然とした不安を科学的な見解で否定するな」といった定型句を、しばしば耳にします。 

一見もっともらしい文句ですが、それはすでに解決している問題を、あたかも解決していないかのように見せかけたり、誤った事実認識に基づく「デマ・差別」を正当化・拡大したりする役割を果たしてきました。 

明確になった科学的知見として、私たちが共有すべきものは何なのか。その知見のリストをつくることで、誰でも参照できるようにするとともに、「デマ・差別」が「デマ・差別」たる根拠を明確にすることに役立てます。 

 

3.有識者連続インタビュー 

明確になった科学的知見はどのような手続きを経ているのか、まだ科学的に明確ではないことがあるとして、どこまで見通しが立っているのか、など、有識者の言葉を通して多くの人が理解するきっかけをつくります。 

以上のほかにも、「デマ・差別」相談窓口の設置、集積情報をリアルタイムで公開するWEB制作など、「デマ・差別」の現状を随時把握し、周知するための活動をします。 

 わたしたちのプロジェクトにご共感いただけましたら、ぜひクラウドファンディングというかたちでご参加いただければ幸いです。どうぞ、よろしくお願いいたします!

 

資金の使い道 

「デマ・差別」データベース作成費用、科学的知見リスト作成費用、有識者インタビュー作成費用、WEB制作・維持管理費用などに使わせていただきます。  

 

リターン 

3000円
・サンクス・メールと経過報告メールをお送りします。 

5000円
・サンクス・メールと経過報告メールをお送りします。
・「STOP!福島関連デマ」ステッカーをお送りします。 

10000円
・サンクス・メールと経過報告メールをお送りします。
・「STOP!福島関連デマ」ステッカーをお送りします。
・「福島関連デマ」撲滅プロジェクトサイトにお名前をクレジットいたします(匿名、あるいは非掲載をご選択いただくこともできます)。 

30000円
・サンクス・メールと経過報告メールをお送りします。
・「STOP!福島関連デマ」ステッカーをお送りします。
・「福島関連デマ」撲滅プロジェクトサイトにお名前をクレジットいたします(匿名、あるいは非掲載をご選択いただくこともできます)。
・米の食味世界一を決める「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」で最高賞の金賞に輝いた「天栄村のコメ」2キロをお送りします。(発送は6月から7月になります) 

100000円(10人限定)
・サンクス・メールと経過報告メールをお送りします。
・「STOP!福島関連デマ」ステッカーをお送りします。
・「福島関連デマ」撲滅プロジェクトサイトにお名前をクレジットいたします(匿名、あるいは非掲載をご選択いただくこともできます)。
・甘さ世界一に挑戦中、古山果樹園の桃2キロをお送りします。(発送は7月中旬から8月になります) 

300000円
・サンクス・メールと経過報告メールをお送りします。
・「STOP!福島関連デマ」ステッカーをお送りします。
・「福島関連デマ」撲滅プロジェクトサイトにお名前をクレジットいたします(匿名、あるいは非掲載をご選択いただくこともできます)。
・開沼博によるオフサイト(原発周辺地域)ツアー いわき市〜広野町〜楢葉町〜富岡町〜大熊町〜双葉町〜浪江町まで1日かけて案内。途中では地元グルメを食べる機会も。(交通費、飲食費等の実費はご負担いただきます。開催は夏季を予定しています。)

 

最新の活動報告

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  • 科学を福島の住民の生活につなぐ 丹羽太貫×早野龍五

    2017/12/06 10:54

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 「STOP!福島関連デマ・差別」をご支援いただきありがとうこざいます。 本日は、シリーズ「不条理の壁を越えて」をスタートしたことをご報告します。 すべての子どもたちが福島に生まれたことを誇りに思えるように南相馬・番場さち子さんに聞く / 服部美咲http://synodos.jp/society/19619 福島の人びとを苦しめている、デマや偏見による理不尽な差別があります。このシリーズでは、そうした経験をひとつずつ丁寧に集めていこうと考えています。 すでにクラウドファンディングの目標金額は達成しましたが、わたしどものプロジェクトの拡大と持続性のために、ひきつづき拡散等のご協力をいただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。 シノドス国際社会動向研究所代表理事 芹沢一也 もっと見る

  • たびたびすみません。シノドスの芹沢です。 さきほどアップした記事にて、肝心のツイッターのURLをお知らせするのを忘れておりました。 こちら https://twitter.com/StopFdema になります。 みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。 もっと見る

コメント

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